ミニブタ

私は以前、ミニブタと関わる仕事をしていました。
ミニブタと言っても100キロ以内のものを言うので、
正直、ミニではないと思う豚もいました・・・

最近ではペットとしてご家庭で飼育されているミニブタも多いようですが、Wikipediaによると、法定伝染病にかかった場合は農林水産省の管轄になりますが、豚をペットとして飼育することになるとは想定していなかったため、その管轄は各自治体で扱いも異なるようです。

太っているように思われがちですが、体脂肪率は14%程度。
意外とキレイ好きで、体を洗ってあげると嬉しそうにしたり、
トイレも餌場から遠い一か所でしていました。

毎日接しているとなついて可愛いですが、
自分より重くなると思うと、飼う勇気はありません。

病気も人と共通の病気を持っています。
皮膚や内臓などが人と似ているため、実験動物として注目を集めています。
最近ではマイクロミニブタといって10キロ以下の実験動物もいるそうです。

弊社でもミニブタを使った試験を実施しております。
弊社で実施可能と考えられる試験がありましたら、
是非お問い合わせください。

東北より

新入社員の仕事

今年度新入社員として食環研に入社しました、Yです。
入社してすでに半年が経過しましたが、まだまだ知識不足なため難しいことを語る自信がありません。そこでまずは普段の業務内容に関わることからお話しさせていただきます。

私が普段行っている主な業務は細菌検査と抗体検査です。
細菌検査は主に鶏の糞便や卵などの畜産物や食品のサルモネラ検査です。
サルモネラは人に感染すると食中毒を引き起こす恐れがある細菌です。そのため万が一にも食品中に含まれないようにサルモネラ検査が行われています。

検査が行われていく中で、サルモネラが検出されることも当然ながらありますが、たいていの場合は鶏の糞便などが由来のものです。人間以外の動物ではサルモネラはほぼ常在菌のような形になっているのでこれは仕方のないことだと思われます。
ですが私がこれまでサルモネラ検査を行ってきた中では食品など直接人の口に触れるものから危険性のあるサルモネラが検出されたことはありません。しかし万が一食中毒が引き起こされてからでは遅いので日々気を引き締めて検査を行っています。

最近周りをみて思う事(マーケティング編)

 最近、休日に飲食店で持ち帰りやホテルの予約などいろいろな店を利用していてその接客風景をみていて思ったのですが、「いつできますか?」「この中で一番早くできるのはどれですか?」というのを頻繁に耳にします。
 マーケティングの基本として「他社より優位に立つには他社より優位な要素が必要」で、その要素は主に「納期、価格、品質」つまり「早い、安い、うまい」です。その中でも「早い」を重要視している人が多いように思われます。
 確かに購買決定する要因として納期はとても重要でしょう。必要な時にそれが手元にないために今まで築き上げてきたものがすべてパーになってしまう、という事もあるでしょう。しかし早さばかりを気にするあまり、他の大事な要素を見失っている場合もあるのではないでしょうか?
 1960年代の高度成長期に大型スーパーが全国で多数出店し、その影響で地元の個人商店の多くがなくなってしまいました。個人商店が大型スーパーに負けた要因として価格の安さ以外に品揃え、つまり欲しいものがすぐに手に入る、というのがありました。そのため消費者の多くが大型スーパーに流れ、多くの腕のいい職人さんが廃業に追い込まれた、と聞きました。最近の大型チェーン店でも1人1人のニーズに合わせたものを作成する、いわゆる受注生産を取り扱っていることも多いようですが、個人商店で職人さんと直接顔を合わせてじっくり話し合った方が、料金や時間が多少かかってしまっても本当に満足したものを作ってもらえる、このような場合もあると思います。
 当社でも検査に関するお問い合わせの中で検査納期についてはよく聞かれます。検査納期が重要なのは重々承知ですが、そのために品質を落としてしまわぬよう、「高い精度を維持するためには、最低限これだけの検査納期がかかってしまう」という事しっかり伝えてうえで、お客様と対応していきたいと思います。

細菌検査って

食環研ではいろいろな細菌検査をたくさんしています。

細菌検査と言っても幅広く、
食品業界で話題の腸管出血性大腸菌などの食中毒菌から、
畜産業界の病原菌、堆肥などにいる有用菌、温泉のレジオネラなど、
非常に様々です。

これだけいろいろな細菌検査を常時実施している我が社はすごい!![#IMAGE|S66#](ほめすぎ…)

でもこれだけいろいろな細菌検査を行えるのは、
先人が偉大な培地を数多く発明してくれたからでしょう。
細菌それぞれに性格があって、それに合わせて培地がつくられています。

育つときに酸を出す奴には指示薬で色をつけてやり、
酵素を出す奴にはそれに合う基質をあわせ、
育ちにくい細菌には大好物の栄養素等を与えてやる。
また時には抗生剤により試練を与える…。

こんな感じでいろいろな細菌をいろいろな方法で世話を焼いてやっていると、
細菌も人間様と似ているのかなーと思う今日この頃です。

顔面偏差値的な制約で恋人ができません

風邪のひき始めはいつも喉からのF子ですこんばんは
湿度が低いせいなのか喉が痛いです そろそろ加湿器の出番…!

最近上司の畜産コンサルティングに同行させて頂く事がよくあります
農場内を回らせて頂いて採血をし その後前回の採血の検査結果等を見ながら畜産コンサルティングを行います
畜産コンサルティングでは単に検査結果を説明するだけではなく 例えばある病気の感染により抗体価が高かった場合にどのようなワクチネーションプログラムを組んでいるのか・洗浄消毒はいつどのようにしたのかを農場の方に訪ね その病気の抗体価が高くなった原因を探ります
しかし原因が例えばワクチン接種するタイミングの問題であったとして「じゃあタイミング変えましょう」でその農場がタイミングを変えられる状況であればいいのですが 時間的な制約等でそのタイミングでしかワクチン接種できないという状況の農場もあります
その時には更に深く話を伺い 農場の都合等を考慮しながら一番良い解決策を農場の方と見つけていきます
「説明して終わり」でも「説明して原因探って終わり」でもないのです 「説明して原因探ってベストな解決策を見つけて終わり」なのです
それが畜産コンサルティングであります
と…書くのは簡単ですが 実際は色々な制約を考慮しながら策を考えるのはとても骨の折れる作業です
F子にはそんな真似はできません…いつか真似できるようになりたいと思いつつ。

先日 畜産コンサルティングでとある養豚農場に伺った際に豚の人工授精の話になり 豚の人工授精について前々から知りたかったF子は農場の方に食いついて
そこで色んなタイプの人工授精器を見せて頂き 更には実際に人工授精器を一つ使わせて頂く事が出来ました(そして持ち帰りました)
これが人工授精器 左側のボトルを強く握ると右側の白い部分が子宮内で広がります
農場の方によると この人工授精器は非常に使いやすくて着床もし易いとの事ですがその代わりか値が張るそうで 普段はもう少し値段の安い人工授精器を使っていらっしゃるのだそうです
(「値段の分は技術でカバーするんだ」とおっしゃっていてかっこ良かったです)
よろしければ別角度からもどうぞ ボトルの部分には予め採取した精液を入れます

畜産コンサルティングで面白いと感じるのは こういったお話が聞けた時 です

畜産 | 豚病気 | 鶏病気 | 牛病気 | 飼料分析 | 肥料分析

原発マネー

最近の朝日新聞に興味深い記事が載っていた。「原発と自治体とカネ」というテーマで3人の原発自治体首長が意見を述べていた。私の事業部でも放射能の影響でほうれん草が一時期出荷停止になり、解除されても風評で被害を受けたので経済的な観点から原発問題を注視していたが、放射能のテーマはタブーと思っていたので驚いたのと同時に各首長の率直な言い分にある種の感銘をおぼえた。ハイリスクを背負ってでも麻薬と化した財源を享受しつづける首長は今回のような事故が起きても同じ事が言えるのか。実際には原発マネーの入らない地域にも放射能被害がおよぶわけだから自らの自治体の財源や雇用を最優先にした議論は正当性を欠く。

                                   byアグリ

秋と言えば食欲の秋!

もう秋ですね!
秋と言えば食欲の秋!

でもいろんな物を食べたいけど、最近、ユッケによるO111及びO157、食中毒問題があったりでちょっと心配ですよねf(^^:)

そこでちょっと食中毒についてしらべてみました。

食中毒には原因によって細菌性、ウイルス性、などに大別されます。
細菌性食中毒を例にあげますと、黄色ブドウ球菌があがります。
要因として、おにぎりや、サンドウィッチを食べるさいに皮膚についている菌が食品表面に付着し身体にとりこんでしまい発症してしまいます。
そこで、対策を!!
第一に原因菌を付けないこと!
まずとにかく手洗い大事ですよね!調理前後・魚・肉・卵に触れたあとや、トイレや外出後などはとくに念入りにしましょう。
手だけでは、なく魚や野菜はしっかり洗たり、台所調理器具はいつも清潔にすることも大事です!

第二に原因菌を増やさないこと!
対処法としては、作った料理は早めに食べ、残った料理は室温の状態に長く置かないことがおススメです。

そして第三に原因菌はしっかり殺菌すること!
充分な加熱の目安は、食品の中心温度が75℃以上の状態を1分以上と覚えておきましょう!
スープや味噌汁を温めなおすときはちゃんと沸騰させましょう!
このときに中途半端な加熱で終わらせると菌の増殖原因要素の一つになりますので注意を!
次に使う器具や冷蔵庫は定期的に消毒するといいですね♪

これらのことに注意をして美味しい食欲の秋を満喫しましょう!(#^.^#)

ただし食べすぎには禁物ですよ~!!(>_<)
そ、そのときは、す、スポ~ツの秋を堪能し、しよう!(笑)
(木村)

細胞培養

 食環研では、いろいろな細胞を培養しています。牛腎系、サル腎系、牛精巣系、イヌ腎系などなど。同じ系でもミドリザルだったり、アカゲザルだったりといくつかあります。どの細胞についても継代したてのときは、ヨチヨチのかわいい細胞です。 分裂を繰り返して、一生懸命増えようとしています。(そういう風に見えます。[#IMAGE|S34#] ) 顕微鏡でその培養状態をチェックし、増殖をいつも見守っています。
 でも こんなに愛情を込めて培養するその目的は、ただひとつ・・・。
     それは、ウイルスに感染させるためです。どーん。
ウイルスは、自身のみで増殖できない微生物です。宿主となる細胞に感染して増殖ができます。食環研では、ウイルスに対する抗体検査や抗ウイルス試験などに使用するためにウイルスを培養しています。
 細胞は、そんなこととは露知らず一生懸命頑張ってるかわいいやつです。

↑ ただいま増殖中

ウシの臨床試験

今回は食環研で行っている臨床試験について紹介します。
食環研では、社内の飼育施設で行う動物試験(マウスなどのげっ歯類から鶏・豚・などの家畜まで)や外部農場で行う野外臨床試験の両方を実施しています。

それでは、まず社内の飼育施設の紹介です。

飼育室内の状況はこんな感じです。ちなみに今飼育しているはホルスタイン種のオスです。
飼育環境としては、海外の動物福祉基準にも適合するように飼育スペースや照明、空調管理などを設定しています。
今後は残留試験などのGLP試験も実施する予定です。

次は、野外臨床試験の紹介です。

飼育環境はこんな感じです。写真の牛は、ホルスタイン種のメスと黒毛和種のオスをかけ合せたF1で、現在は体重500kg以上あります。
このように実際に農家で飼育されている家畜を用いて治療薬やワクチンなどの臨床試験を行っています。現在行っている試験では約90頭のに対して定期的に採血や体重測定、臨床観察を行っていて、試験を始めた頃は注意していても保定の際によく足を踏まれたものでした。でも、インターネットで牛に踏まれても大丈夫そうな長靴を探していたところ、足甲を守るこんなブーツを発見しました。このブーツを履いていれば、500kg以上のに足を踏まれても平気です。要事の際はオススメです。

食環研ではこのような臨床試験以外にも様々な動物種の試験を受託していますので、お気軽にお問合わせください。また、動物試験に関わる仕事にご興味をお持ちの方もぜひ食環研のホームページをご覧頂けたら幸いです。

においについて

 先日、アジレント/ゲステル共催の食品分析セミナー2011に参加してきました。香気成分の分析法に関する講演が主だったのですが、分析センターにおいても、特に食品の異臭に関するものが多いため、大変参考になりました。「におい」という感覚的なものを客観的なデータで表すために、分析センターでは主にヘッドスペースGC-MS法を用いた分析を行っています。

 直接分析とは関係ありませんが印象に残っていることの一つに、においには直接鼻から感じるにおい(orthonasal aroma)と食品を口にした際に喉から鼻に抜けて香るにおい(retronasal aroma)があるそうです。たとえば、コーヒーカップから漂うかおりはorthonasal aromaで、飲んだときに感じるかおりはretronasal aromaということでしょうか。

 幼い頃、にんじんが嫌いで鼻をつまむと食べられることを発見したことを思い出しました。