【Temu】子供用傘・レインコートから発がん性物質検出
韓国ソウル市は調査の結果、中国の通販サイト「Temu」や「AliExpress」で販売される子供用傘やレインコート、長靴などから基準値を超える発がん性物質などが検出されたことを発表しました。
傘製品のうち6製品からは、発がん性物質とされるフタル酸エステルが検出されました。
最大で韓国内基準値の443.5倍を超えるケースもあり、そのうち2製品では鉛も基準値の最大27.7倍を超えて検出されています。
また、調査をおこなった子供用傘は鋭い先端部があるなど、物理的安全基準を満たしていなかったということです。
子供用レインコートについても、一部製品から発がん性物質とされるホルムアルデヒドが基準値の32.6倍を超えて検出され、加工不良など物理的安全基準を満たさない事例が確認されました。
韓国ソウル市は調査結果をもとに、基準を満たさない製品の販売中止を要請するとともに、消費者に海外通販での子供用製品購入における注意喚起をおこないました。
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フタル酸系可塑剤とは
フタル酸系可塑剤とは、フタル酸エステルを可塑剤として使用したもののを指します。
フタル酸エステルはプラスチックに柔軟性を与えたり、加工しやすくするための可塑剤として使用されており、生殖機能に悪影響を与え、不妊や早産をもたらすほか、発がん性があるとされています。
また、フタル酸エステルは、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)であり、生物の体内に入ることで、本来のホルモンの働きを邪魔し、異常を引きおこします。
ホルムアルデヒドとは
ホルムアルデヒドは、刺激臭のある化学物質です。
主に建築資材や家具の接着剤、衣類の防しわ加工に利用されています。
ホルムアルデヒドは、目、鼻、のどの粘膜を刺激し、シックハウス症候群の原因となることがあります。
シックハウス症候群とは、建材や家具、日用品から発生する化学物質が室内にこもり、それを吸い込むことで様々な体調不良が起こる現象です。また、ホルムアルデヒドには発がん性も指摘されています。
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中国通販サイトSHEINやTemu,AliExpressなどをめぐっては、これまでにも発がん性物質等の有害物質が商品から検出される事例が相次いでいます。
当サイトで販売される商品に危険性があることを十分に理解したうえで、購入を検討するよう心がけることが重要です。