【PFAS 検査義務化】アメリカ軍三沢基地 目標値約15倍の検出 青森県
青森県にあるアメリカ軍三沢基地のため池から、国の暫定目標値を大幅に超えるPFAS(有機フッ素化合物)の検出が確認されました。
2024年12月末におこなわれた調査の結果、基地東側のため池から、国の暫定目標値50ng/Lの約15倍にあたる760g/Lが検出されました。
2022年1月にアメリカ軍三沢基地から有害物質が流れ出した問題で国などは定期的に調査を行っており、調査開始から最も高い濃度の検出とのことです。
次回の調査は5月に予定されています。
環境省は発がん性が指摘されるPFAS(有機フッ素化合物)について、2026年4月の施行をめどに、水道法の省令を改正し、水質基準項目に「PFOS」と「PFOA」を加える方針を固めています。
これにともない、水道事業者を対象とした定期的な水質検査の実施と、基準値を超えた場合の原因特定や改善措置が義務付けられます。
PFASとは
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。
PFASによる人体への影響
人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。
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