【PFAS】血液検査の結果公表 岡山 吉備中央町

岡山県吉備中央町の浄水場から、国の暫定目標値を大きく上回るPFAS(有機フッ素化合)が検出された問題を受けて、1月28日、昨年11月から行っていた希望者を対象とした全国初の公費による血液検査の結果が公表されました。
2024年11月と12月に行った709人分の結果が公表され、血液1mL中に含まれる7種類のPFASの合計量は平均で151.5ngとなりました。
この結果は、アメリカの学術機関が示した健康に影響がでる恐れがあるとされている20ngの、約7.6倍にあたる数値です。

検査を受けた住民の約8割以上が20ngを超えており、最も数値の高い人では743.1ng検出されたとのことです。

町は5年後の2029年に再度検査を行うとしています。

 

PFASとは

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。
 

PFASによる人体への影響

人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。

 

 

PFAS検査はこちら

 

PFASに関する動画はこちら

youtube