茨城県で豚熱(CSF)が発生、国内108例目を確認 群馬県渋川市でも感染
2026年10月16日、農林水産省は茨城県かすみがうら市の養豚農場において、家畜伝染病である豚熱(CSF)の患畜が確認されたと発表しました。今回の発生は国内108例目となります。
また、10月10日には群馬県渋川市の養豚農場でも豚熱が確認されており、養豚場における感染防止対策の徹底が求められています。
茨城県かすみがうら市で豚熱を確認
農林水産省によると、10月15日に茨城県かすみがうら市の養豚農場から豚に異常が見られるとの通報があり、県が立ち入り検査を実施しました。
その後、農研機構動物衛生研究部門による精密検査の結果、10月16日に豚熱の患畜であることが確認されました。
発生農場では約2,800頭の豚が飼養されています。
農林水産省は、豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部を開催し、殺処分や消毒などの必要な防疫措置、感染経路の調査、農場への衛生管理指導などを進める方針を示しています。
群馬県渋川市でも豚熱が発生
茨城県での発生に先立ち、10月10日には群馬県渋川市の養豚農場でも豚熱の患畜が確認されました。こちらは国内107例目にあたります。
群馬県の発表によると、発生農場では約1,900頭、疫学関連農場では約900頭、合わせて約2,800頭の豚が飼養されていました。
群馬県では感染拡大を防ぐため、国との協議により選択的殺処分を実施し、10月12日15時30分に1,935頭の殺処分が終了したと発表しています。
なお、現時点で茨城県と群馬県の発生事例に直接的な関連があると確認されたわけではありません。
豚熱(CSF)とは?
豚熱(CSF)は、豚やイノシシに感染するウイルス性の家畜伝染病です。
感染した豚では、発熱、食欲不振、元気消失などの症状が見られることがあります。
感染した動物との接触や、ウイルスに汚染された物品などを介して感染が広がる可能性があり、養豚場における衛生管理が重要です。
なお、豚熱は人に感染する病気ではなく、感染した豚の肉を食べることによって人が感染することもありません。
養豚場における感染防止対策の重要性
豚熱の感染拡大を防ぐためには、日頃から飼養衛生管理基準を遵守し、農場への病原体の侵入を防止することが重要です。
特に、以下の対策が求められます。
- 農場に出入りする人や車両の消毒
- 農場に出入りする人や車両の消毒
- 長靴や作業着などの適切な管理
- 野生イノシシなどの野生動物の侵入防止
- 飼養豚の健康状態の確認と異常の早期発見
- 適切なワクチン接種と飼養衛生管理の徹底
豚に異常が確認された場合には、速やかに家畜保健衛生所へ連絡し、適切な対応を行うことが大切です。
豚の疾病検査・衛生管理をご検討の方へ
食環境衛生研究所では、豚の病性鑑定や微生物検査、PCR検査など、養豚場の衛生管理に役立つ各種検査を実施しています。
検査項目やご依頼方法については、以下のページをご確認ください。
※豚熱が疑われる場合は、速やかに管轄の家畜保健衛生所へご連絡ください。
参考・出典
農林水産省(2026年10月16日)
茨城県における豚熱の患畜の確認(国内108例目)及び「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」の持ち回り開催について
農林水産省(2026年10月10日)
群馬県における豚熱の患畜の確認(国内107例目)及び「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」の持ち回り開催について
群馬県(2026年10月12日)
本県の農場で発生した豚熱の殺処分終了について