足立区役所北館の改修工事でアスベスト漏えい 作業中止後の測定は基準値未満
足立区は2026年8月13日、足立区役所本庁舎北館3階の改修工事で、作業エリアからアスベストが漏えいしたと発表しました。区は2026年8月5日から工事を中止し、安全確認と原因調査を進めています。
測定でクリソタイル23本/Lを確認
足立区によると、2026年8月4日に行った空気中濃度測定で、北館3階南西側の外部バルコニーに設けた負圧機排気口から、速報値として総繊維27本/Lが検出されました。電子顕微鏡による詳細分析では、そのうちアスベストの一種であるクリソタイルが23本/L確認されました。
区は、東京都の飛散防止対策マニュアルに示された評価の目安「1本/L未満」をもとに基準値を設定しています。同日の敷地境界4地点は0.056本/L未満、セキュリティールーム前は0.089本/L未満で、いずれも総繊維数が基準値を下回りました。
作業中止までの経緯
撤去作業前の2026年5月18日の測定では検出下限値未満で、その後も6日以内ごとに行った測定はすべて1本/L未満でした。8月4日の検体で基準値超過が判明したため、区は翌5日に工事を中止して詳細分析を実施。7日にクリソタイル23本/Lと判明し、漏えい箇所と推定されるホースとフィルターの交換、排気口付近の清掃を行いました。
漏えいの可能性がある期間は、前回測定日の2026年7月29日午後1時から工事を中止した8月5日までの最大6日間(土・日曜日は休工)とされています。工事請負業者からは集じん・排気装置またはホースからの漏えいが想定されるとの報告があったものの、詳細な原因は確定していません。
作業中止後の測定と今後の対応
漏えい状況を確認するために8月6日、清掃状況を確認するために8月10日に空気中濃度測定が行われ、結果はいずれも1本/L未満でした。足立区は改めて安全確認を行うとともに、工事受注者への指導をさらに徹底し、関係法令などに基づいて工事を進める方針です。
東京新聞は、足立区が8月17日に再測定を行い、安全が確認できた場合に作業を再開すると報じています。2026年8月17日時点で、足立区の公式ページには再測定結果や作業再開の可否は掲載されていません。また、公式発表には健康被害が発生したとの記載はなく、健康面や工事内容に関する相談窓口が案内されています。
改修・解体工事では調査と飛散防止が重要
アスベストは非常に細い繊維状の鉱物で、建材に含まれている場合があります。建築物の改修や解体では、事前調査により使用の有無を確認し、作業場所の隔離、集じん・排気装置の適切な管理、作業中の測定などを確実に行うことが重要です。異常を確認した場合は作業を止め、原因究明と安全確認を優先する必要があります。
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参考
足立区「区役所本庁舎北館3階大規模改修工事におけるアスベストの漏えいについて」
https://www.city.adachi.tokyo.jp/k-chubu/juyo/20260813_asbestos.html
足立区「区役所本庁舎北館3階改修工事に伴うアスベストの漏えいについて」
https://www.city.adachi.tokyo.jp/k-chubu/kitakan_kaishu_asbestos.html
東京新聞「改修工事中の庁舎北館でアスベスト漏えい 足立区、作業中止し17日に再測定」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/508913