福岡市は2026年7月28日、博多区内の飲食店が提供したコース料理を原因とする、腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生したと発表しました。飲食した18人のうち3人が腹痛や下痢を発症し、2人からO157が検出されています。
食中毒の概要
2026年7月9日および10日に、福岡市博多区の飲食店を利用した2グループ18人のうち、20代女性1人と30代男性2人の計3人が、2026年7月11日から腹痛や下痢の症状を訴えました。3人はいずれも医療機関を受診しています。
行政の調査では、発症者に共通する食事が当該施設で提供されたコース料理のみだったこと、症状と潜伏期間がO157による食中毒の特徴と一致したこと、発症者2人からO157が検出されたことなどが確認されました。
原因物質と原因食品
原因物質とされたO157は、腸管出血性大腸菌の一種です。少量の菌でも感染する可能性があり、腹痛、下痢、血便などを引き起こすことがあります。
原因食品は、当該施設が2026年7月9日および10日に提供したコース料理とされています。ただし、コースに含まれていた料理のうち、どの料理が直接の原因となったかは発表されていません。
患者の状況
発症した3人のうち2人からO157が検出されました。2026年7月28日の報道時点で重症者はおらず、全員が回復したとされています。
行政の対応
福岡市は当該施設の食事を原因とする食中毒と判断し、2026年7月28日午前2時から1日間の営業停止処分としました。当該施設は、処分前日の2026年7月27日から自主的に営業を休止していました。
行政は、食肉を中心部まで十分加熱すること、生野菜を十分に洗浄すること、専用設備で手洗いを行うこと、食品ごとにまな板を使い分けること、食材の日付管理を徹底することなどを指導しています。
食品事業者が注意すること
O157対策では、食肉の十分な加熱と、生肉から他の食品への二次汚染防止が重要です。調理器具を用途別に使い分け、使用後の洗浄・消毒を徹底するとともに、作業の切り替え時には適切な手洗いを行う必要があります。
また、食材の入荷日、開封日、使用期限を記録し、問題発生時に使用状況を確認できる管理体制を整えることも大切です。
まとめ
今回の食中毒では、飲食した18人のうち3人が発症し、2人からO157が検出されました。原因は提供されたコース料理と判断されていますが、具体的な料理は特定されていません。食品事業者には、十分な加熱、手洗い、調理器具の使い分け、食材の日付管理など、基本的な衛生管理の再確認が求められます。
食品生産に関するコンサルティングはこちら
細菌ウイルス検査はこちら
参考情報・出典
- 自治体の食品安全情報(2026年7月28日更新)
- 自治体の報道発表資料(2026年7月28日)
- 指定された報道記事(2026年7月28日)