【食品輸出】福島県産モモ 16年ぶりに台湾への本格輸出再開
台湾向け輸出再開の背景
福島県産のモモについて、台湾への本格的な輸出が16年ぶりに再開されました。
台湾では、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故を受け、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県の5県産食品に対して輸入規制を行っていました。
その後、規制は段階的に緩和され、2025年11月21日には台湾当局が日本産食品に対する原発事故に伴う輸入規制の撤廃を公表しました。
これにより、それまで福島県など5県の食品を台湾へ輸出する際に求められていた放射性物質検査報告書や、日本産食品に求められていた産地証明書が不要となりました。農林水産省は、今回の規制撤廃について、被災地の復興を後押しするものとして歓迎しています。
2026年8月17日には、福島県産モモの本格的な台湾向け輸出が再開され、第1陣として国見町産の「川中島白桃」が台湾へ向けて出荷されました。
9月11日までに「川中島白桃」「幸茜(さちあかね)」「さくら白桃」の3品種、合計約4.5トンが輸出される予定となっています。
福島県産モモは、原発事故前には台湾が主要な輸出先となっていましたが、事故後は輸出が途絶えていました。その後、放射性物質検査報告書などを添付した試験的な輸出を経て、今回の本格輸出再開につながっています。
海外輸出時に確認したい事項
なお、原発事故に伴う輸入規制が撤廃された場合でも、食品や農産物を海外へ輸出する際には、輸出先の国や地域ごとに植物検疫、残留農薬、食品表示などの基準を確認する必要があります。
特に残留農薬については、日本国内では基準に適合していても、輸出先の国・地域では基準値が異なるため、輸出先で違反となる場合があります。弊社でも、過去に台湾へ輸出された梨、モモ、ブドウなどで残留農薬違反が確認された事例について紹介しています。
食環研の海外輸出向け食品検査
弊社では、台湾をはじめ、米国、香港、EU、シンガポール、カナダなどへの海外輸出用食品について、栄養成分分析、細菌・ウイルス検査、放射能検査などに対応しております。また、海外輸出向けの英文結果報告書の発行にも対応しています。
今後、台湾への福島県産モモの輸出が拡大することで、海外での販路拡大だけでなく、福島県産農産物のブランド力向上にもつながることが期待されます。