【カンピロバクター】水道水で食中毒 群馬 神流町
4月29日、群馬県は神流町が供給する水道水を原因とするカンピロバクター食中毒が発生したことを発表しました。
11日以降、住民14人が下痢や腹痛などの症状を訴え、保健所が住民が飲んだ水道水の配水池を調査した結果、細菌数が水道法の基準を超過していることが判明しました。
また、複数人の便からカンピロバクターが検出され、水道水を原因とする食中毒と断定されました。
原因は、浄水処理をしていない水の混入とみられるということです。
神流町は飲用としての供給を停止するとともに、対象地区の住民に対してペットボトル飲料水を配布しています。
カンピロバクターは家畜(牛・豚など)や家禽(鶏・うずら・七面鳥など)の腸管等で検出されることが多い細菌類で、食中毒の原因となることで有名な細菌類です。
カンピロバクターは乾燥に弱く、室温では次第に死滅していきますが、湿気があり、ある程度低温の冷蔵庫のような環境下では長期間生存することもある為、食品等の調理時はきちんと加熱調理して殺菌することが求められます。
人への感染は、カンピロバクターに汚染された食品・飲料水の摂取や、動物との接触によって起こります。
特に鶏肉からの感染が多く、そのほとんどが生や加熱不足の鶏肉を食べることによって発生しています。
食環境衛生研究所では、カンピロバクター検査および水質検査をおこなっております。
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