サルモネラのリスクを下げる!卵の保存方法とは?取り扱いについて

皆さんは卵(鶏卵)、食卓に欠かせない卵の扱い方について考えたことはありますか?
保管方法によってサルモネラの食中毒のリスクを下げることが可能となり、安全に卵を食べられます!
今回は鶏卵の取り扱いについて解説していきます。
 

購入後の保管方法

基本的に卵の保管方法はパックにも表示されている通り、購入後は速やかに冷蔵保管をすることをおすすめします。
それは、卵は温度変化による結露で殻から内部の白身・黄身への汚染が起こるからです。何故なら卵には数多くの気孔という目には見えない細かい穴が開いています。実はこの穴で卵は呼吸しているのです!ご存知でしたか?
そのため、殻の周りに水分が付着すると、気孔を通じて卵内部へと汚染が広がる可能性があります。この汚染を防ぐために卵の購入後は早めに温度変化の少ない冷蔵庫へ入れましょう。
また、調理の際は冷蔵庫から出した卵は結露が起こる前に早めに使用することで、上記の汚染リスクも減らせます。
 

食中毒のリスクは?

鶏卵は無洗卵と呼ばれるもの以外であれば、スーパーで販売されているものは基本的にGPセンター(Grading…選別&Packing…包装)という専門の施設内で洗浄・消毒されて出荷されているため生食でのサルモネラの食中毒のリスクがかなり低いです。
しかし、農林水産省が令和2年に行った「市販鶏卵のサルモネラ汚染状況調査」では、1870サンプル(1サンプルにつき鶏卵20個使用)のうち、6サンプル(0.3%)からサルモネラ菌が分離され、鶏卵の卵内容からは同じく1870サンプルのうち1サンプル(0.05%)からサルモネラ菌が分離されたとのことです。つまり、食中毒のリスクが低いといってもゼロではありません!
もしかしたら、自分が購入した鶏卵もサルモネラが付いているかも…?と考えながら扱うことも大事ですね。
 

自分たちで卵を洗うのはNG?

少しでもリスクがあるということが分かると、汚れが気になって購入後に洗いたい気持ちも分かります。
しかし、安易に洗ってはいけません。それは保管方法で説明した通り、気孔から汚染の可能性があるからです。
私たちの手元に届く卵はきれいに洗浄・殺菌されています。上記でGPセンターに触れましたが、こちらは専門の施設で定められた決まり・方法で鶏卵を洗浄・殺菌しています。そのため鶏卵内へのサルモネラの汚染は、ほぼありません。GPセンターって、偉大ですね。
また、きれいな状態の卵ですがリスクがゼロではありません。卵を割った後は手洗いを忘れず、割った卵はそのまま常温で放置せずにすぐ調理に使用、または食べてしまいましょう。サルモネラを増やさないための行動も必要です!
ちなみに卵にある賞味期限は生食での安全な期間なので、基本的にスーパーで販売されているものは、洗わなくともその期間内であれば生食は問題ありません。但し、期限が切れた卵は生ではなく火を通して食べましょう!
 

卵のサルモネラ対策まとめ

✓卵殻が濡れたままになると内部への汚染の可能性があるので安易に洗わない
✓市場に出回っている鶏卵はリスクがゼロではない
✓卵を割った後はすぐに手を洗う(=他の食品に移さない)
✓割った卵は放置せず、すぐに調理または食べる(=原因菌を増やさない)
 
 
また、弊社では検便、食材等からサルモネラ検査を承っております。
ご要望の際は下記よりお申込み下さい。
 

関連リンク

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