機能性表示食品の例を一覧で紹介|主な成分・表示内容・トクホとの違いを検査会社が解説

機能性表示食品とは、事業者が食品の安全性や機能性に関する根拠を消費者庁へ届け出たうえで、健康の維持・増進に役立つ機能を表示している食品です。

 

パッケージには「機能性表示食品」と記載され、「お腹の調子を整える」「食後血糖値の上昇を抑える」「睡眠の質を高める」など、健康の維持・増進に役立つ機能が表示されています。

 

機能性表示食品は、サプリメントやヨーグルト、飲料、お茶、チョコレート、生鮮食品など、身近な食品にも広がっています。

 

たとえば、同じヨーグルトでも、通常のヨーグルトと機能性表示食品のヨーグルトがあります。機能性表示食品として販売される場合は、どの成分を根拠に、どのような機能を表示しているのかがパッケージに記載されています。

 

一方で、機能性表示食品は医薬品ではありません。また、特定保健用食品(トクホ)のように、国が商品ごとに効果や安全性を審査して許可した食品でもありません。あくまで、事業者が科学的根拠をもとに届け出たうえで、機能性を表示している食品です。

 

「機能性表示食品」と書かれていても、病気の治療や予防を目的とした食品ではない点には注意が必要です。

 

まずは、機能性表示食品にはどのような例があるのか、食品の種類ごとに見てみましょう。

 

食品の種類具体例表示される機能の例
ヨーグルト・乳製品ヨーグルト、発酵乳、乳酸菌飲料、ドリンクヨーグルトなどお腹の調子を整える、腸内環境を整える、便通を改善するなど
飲料・お茶お茶、野菜ジュース、青汁、コーヒー、ゼリー飲料など食後血糖値の上昇を抑える、食後中性脂肪の上昇を抑える、体脂肪を減らすなど
チョコレート・菓子チョコレート、グミ、キャンディ、タブレット菓子など一時的なストレスを緩和する、睡眠の質を高める、血圧が高めの方の血圧を下げるなど
サプリメント・健康補助食品粒状サプリメント、カプセル、粉末スティック、タブレットなど目の調子を整える、中性脂肪を下げる、記憶力の一部を維持するなど
生鮮食品・加工食品トマト、米、青魚缶、パン、シリアル、レトルト食品など血圧が高めの方に適する、脂肪の吸収を抑える、健康な骨の維持を助けるなど

 

ただし、機能性表示食品かどうかは、食品の種類だけでは判断できません。ヨーグルトやお茶、チョコレートの中にも、機能性表示食品として販売されている商品と、通常の食品として販売されている商品があります。

 

機能性表示食品を見分ける際は、パッケージに「機能性表示食品」と書かれているか、どの成分が機能性関与成分として表示されているかを確認するとよいでしょう。

 

当記事では、機能性表示食品の代表例を食品タイプ・目的・成分別に整理しながら、トクホや栄養機能食品との違い、選ぶときの確認ポイントまで、食品検査会社の視点でわかりやすく解説します。

 

目次

機能性表示食品の代表例

機能性表示食品は、サプリメントや飲料、ヨーグルト、チョコレート、お茶、主食、加工食品、生鮮食品など、さまざまな食品として販売されています。

 

機能性表示食品の代表例を知るには、まず「どのような食品の形で販売されているのか」を確認すると理解しやすくなります。

 

一方で、同じ食品タイプでも、表示されている機能や摂取目安量は商品によって異なります。見た目が似ている商品でも、機能性表示食品としての内容まで同じとは限りません。

 

まずは、機能性表示食品として販売されている主な食品の例を見てみましょう。

 

食品タイプ代表的な食品の例特徴
サプリメントタイプ粒状、カプセル状、タブレット状、粉末状の食品摂取目安量を管理しやすく、特定の健康目的に合わせて選ばれることが多い
飲料タイプお茶、清涼飲料、乳酸菌飲料、コーヒー、ゼリー飲料など日常的に取り入れやすく、食事中や間食時に摂取しやすい
ヨーグルト・乳製品タイプヨーグルト、発酵乳、乳酸菌飲料など朝食や間食として取り入れやすく、お腹の調子や腸内環境に関する表示の商品でよく見られる
チョコレート・菓子タイプチョコレート、キャンディ、グミ、焼き菓子など間食として取り入れやすく、日常的に続けやすい形の商品が多い
主食・加工食品タイプ米飯、パン、シリアル、麺類、惣菜、レトルト食品など普段の食事の中で取り入れやすく、食生活を大きく変えずに摂取しやすい
油・調味料タイプ食用油、ドレッシング、調味料など料理に使いながら摂取できるため、毎日の食習慣に組み込みやすい
生鮮食品タイプ野菜、果物、魚、米など加工食品だけでなく、生鮮食品でも機能性表示食品として販売されているものがある

 

このように、機能性表示食品は特別なサプリメントだけを指すものではありません。普段の食事や間食、飲み物として取り入れられる食品も多く、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで見かける身近な商品にも機能性表示食品があります。

 

機能性表示食品では、商品ごとに「1日あたりの摂取目安量」が設定されています。飲料であれば1本、サプリメントであれば数粒、チョコレートであれば数個など、食品タイプによって摂取単位は異なります。

 

そのため、機能性表示食品を選ぶ際は、パッケージに書かれた機能性だけでなく、「どの食品タイプなのか」「どのくらいの量を摂取する設計なのか」もあわせて確認すると、商品ごとの違いを理解しやすくなります。

 

ここからは、機能性表示食品の代表例をそれぞれ紹介していきます。

 

サプリメントタイプの機能性表示食品

サプリメントタイプの機能性表示食品は、粒状、カプセル状、タブレット状、粉末状などの形で販売されている食品です。ドラッグストアや通販などで見かけることが多く、特定の健康目的に合わせて選ばれやすいタイプです。

 

サプリメントタイプは、1日あたりの摂取目安量が粒数や包数で示されていることが多く、摂取量を管理しやすい点が特徴です。

 

たとえば、サプリメントタイプの機能性表示食品としては、下記が挙げられます。

 

  • 粒タイプのサプリメント
  • カプセルタイプのサプリメント
  • タブレットタイプのサプリメント
  • 粉末スティックタイプの食品

 

サプリメントタイプは、飲料や菓子のように食事・間食として取り入れるというより、毎日決まった量を摂取する商品が多い傾向があります。

 

複数の商品を同時に使うと、同じ成分を重複して摂取してしまう場合があるため、摂取目安量や注意事項を確認することが大切です。

 

飲料タイプの機能性表示食品

飲料タイプの機能性表示食品には、お茶、清涼飲料、コーヒー、乳酸菌飲料、ゼリー飲料などがあります。スーパーやコンビニでも購入しやすく、食事中や間食時、仕事中などに取り入れやすい食品タイプです。

 

飲料タイプは、1本あたりで摂取量を把握しやすく、日常の飲み物として続けやすい点が特徴です。

 

たとえば、飲料タイプの機能性表示食品としては、下記が挙げられます。

 

  • お茶
  • コーヒー
  • 清涼飲料
  • 乳酸菌飲料
  • ゼリー飲料

 

飲料タイプは取り入れやすい一方で、糖類、カロリー、カフェインの有無などは商品によって異なります。

 

機能性表示だけを見て選ぶのではなく、栄養成分表示もあわせて確認することが重要です。

 

ヨーグルト・乳製品タイプの機能性表示食品

ヨーグルト・乳製品タイプの機能性表示食品には、ヨーグルト、発酵乳、乳酸菌飲料、ドリンクヨーグルトなどがあります。朝食や間食として取り入れやすく、継続しやすい食品タイプのひとつです。

 

ヨーグルトや乳製品タイプは、普段の食生活に組み込みやすく、お腹の調子や腸内環境に関する表示の商品でよく見られます。

 

たとえば、ヨーグルト・乳製品タイプの機能性表示食品としては下記が挙げられます。

 

  • ヨーグルト
  • 発酵乳
  • 乳酸菌飲料
  • ドリンクヨーグルト

 

乳製品タイプは、一般の食品としてもなじみがあるため、機能性表示食品であることを意識せずに購入している人も少なくありません。ただし、商品によって摂取目安量や表示されている内容は異なります。

 

冷蔵が必要な商品は、購入後の保管方法や賞味期限を守ることが前提になります。機能性表示食品として選ぶ場合でも、食品としての基本的な扱い方は変わりません。

 

チョコレート・菓子タイプの機能性表示食品

チョコレート・菓子タイプの機能性表示食品には、チョコレート、キャンディ、グミ、焼き菓子などがあります。おやつや間食として取り入れやすく、機能性表示食品を日常の中で続けやすい形にした商品です。

 

チョコレートや菓子タイプは、食べやすさを重視して設計されている商品が多く、間食として取り入れやすい点が特徴です。

 

たとえば、チョコレート・菓子タイプの機能性表示食品としては、下記が挙げられます。

 

  • チョコレート
  • グミ
  • キャンディ
  • 焼き菓子
  • タブレット菓子

 

一方で、菓子タイプは糖類や脂質を含む商品も多く、食べやすいからこそ摂取量が増えやすい面があります。機能性表示食品であっても、通常の菓子と同じように、食べる量には注意が必要です。

 

「機能性表示食品だから多めに食べてもよい」という食品ではありません。パッケージに書かれた1日あたりの摂取目安量を確認して利用しましょう。

 

主食・加工食品タイプの機能性表示食品

主食・加工食品タイプの機能性表示食品には、米飯、パン、シリアル、麺類、惣菜、レトルト食品などがあります。食事の一部として取り入れやすく、普段の食生活を大きく変えずに利用しやすい点が特徴です。

 

主食や加工食品タイプは、毎日の食事の中で自然に取り入れやすい機能性表示食品です。

 

たとえば、主食・加工食品タイプの機能性表示食品としては、下記が挙げられます。

 

  • 米飯
  • パン
  • シリアル
  • 麺類
  • 惣菜
  • レトルト食品

 

主食・加工食品タイプは、飲料やサプリメントのように追加で摂取するというより、普段食べている食品を置き換える形で利用されることがあります。食事の一部として取り入れやすい反面、食品全体の栄養バランスを見ることも大切です。

 

機能性が表示されていても、食事全体の栄養バランスを考えずに選ぶと、塩分や脂質を摂りすぎる場合があります。

 

油・調味料タイプの機能性表示食品

油・調味料タイプの機能性表示食品には、食用油、ドレッシング、調味料などがあります。料理に使いながら摂取できるため、日常の食習慣に組み込みやすい食品タイプです。

 

油や調味料タイプは、普段の料理に使うことで、機能性表示食品を食生活の中に取り入れやすい点が特徴です。

 

たとえば、油や調味料タイプの機能性表示食品としては、下記が挙げられます。

 

  • 食用油
  • ドレッシング
  • 調味料
  • ソース類

 

油や調味料は、日々の料理に自然に取り入れやすい一方で、使う量が人によって変わりやすい食品です。少量ずつ使うつもりでも、料理の内容や味付けの好みによって、実際の摂取量が増えることがあります。

 

油や調味料タイプは、1日あたりの摂取目安量と実際に使う量に差が出やすい点に注意が必要です。

 

生鮮食品タイプの機能性表示食品

生鮮食品タイプの機能性表示食品には、野菜、果物、魚、米などがあります。機能性表示食品というと加工食品やサプリメントをイメージしやすいですが、生鮮食品でも届出されているものがあります。

 

生鮮食品タイプは、野菜や果物、魚など、通常の食品として食卓に並ぶものにも機能性表示食品がある点が特徴です。

 

たとえば、生鮮食品タイプの機能性表示食品としては、下記が挙げられます。

 

  • 野菜
  • 果物

 

生鮮食品は、加工食品とは異なり、産地、品種、収穫時期、保管状態などによって品質にばらつきが出ることがあります。これは、自然由来の食品ならではの特徴です。

 

生鮮食品は、機能性表示食品であっても、すべての個体がまったく同じ状態とは限りません。表示内容だけでなく、鮮度や保存方法もあわせて確認することが大切です。

 

機能性表示食品にはどんな目的の商品がある?

機能性表示食品には、お腹の調子、食後血糖値、中性脂肪、血圧、睡眠、目の健康、肌のうるおいなど、さまざまな目的の商品があります。そのため、機能性表示食品を理解するうえでは、「何を目的にした商品なのか」を確認することが大切です。

 

たとえば、同じ飲料タイプの機能性表示食品でも、食後血糖値の上昇を抑えることを目的にした商品もあれば、脂肪の吸収に関する表示の商品、睡眠の質に関する表示の商品もあります。見た目や食品タイプが似ていても、表示されている機能は商品ごとに異なります。

 

機能性表示食品は医薬品ではないため、病気の治療や予防を目的に選ぶものではありません。あくまで、健康な人や健康が気になる人が、食生活の中で目的に合わせて取り入れる食品として理解することが重要です。

 

目的表示される機能の例食品の例確認したいポイント
お腹の調子を整えたい腸内環境を整える、便通を改善する、お腹の調子を整えるヨーグルト、乳酸菌飲料、食物繊維入り飲料、サプリメントなど毎日続けやすい食品か、摂取目安量が生活に合っているか
食後血糖値が気になる食後の血糖値の上昇を抑えるお茶、清涼飲料、粉末飲料、サプリメント、加工食品など食事と一緒に摂る設計か、摂取タイミングがわかりやすいか
中性脂肪や体脂肪が気になる中性脂肪を下げる、体脂肪を減らす、内臓脂肪を減らすお茶、コーヒー、サプリメント、ヨーグルト、加工食品など脂質や糖質、カロリーもあわせて確認できるか
血圧が高めで気になる血圧が高めの方の血圧を下げる、血圧の健康をサポートする飲料、チョコレート、サプリメント、発酵食品など対象者が「血圧が高めの方」などに限定されていないか
睡眠の質を意識したい睡眠の質を高める、起床時の眠気を軽減する、眠りの深さをサポートするチョコレート、飲料、サプリメント、ゼリー飲料など摂取する時間帯や、カフェインの有無を確認できるか
ストレスや疲労感が気になる一時的なストレスを緩和する、疲労感を軽減するチョコレート、飲料、サプリメント、タブレット食品など一時的な状態を対象にした表示か、継続摂取を前提にしているか
目の健康を意識したい目の調子を整える、ぼやけ感を軽減する、ピント調節をサポートするサプリメント、ゼリー食品、飲料などスマートフォンやパソコン作業など、自分の生活習慣に合っているか
肌のうるおいを保ちたい肌のうるおいを保つ、肌の乾燥が気になる方に適するサプリメント、ドリンク、ゼリー、粉末食品など美容目的だけでなく、食品としての摂取目安量や栄養成分も確認できるか
記憶力や認知機能を意識したい記憶力の一部を維持する、認知機能の一部をサポートするサプリメント、飲料、加工食品などどのような認知機能を対象にした表示なのかを確認できるか

 

このように、機能性表示食品は目的ごとに表示内容が異なります。特に、血糖値、中性脂肪、血圧、睡眠、目の健康などは、商品パッケージでも目立つ表現として使われることが多い項目です。

 

ただし、同じ目的に見える機能性表示食品でも、表示されている内容は細かく異なります。

 

たとえば、「脂肪」と書かれていても、食事由来の脂肪の吸収に関する商品なのか、体脂肪や内臓脂肪に関する商品なのかで意味が変わります。また、「睡眠」と書かれていても、睡眠の質、起床時の眠気、眠りの深さなど、表示の範囲が異なる場合があります。

 

そのため、機能性表示食品を選ぶ際は、パッケージの大きな文字だけでなく、実際に表示されている機能、摂取目安量、注意事項まで確認することが大切です。

 

機能性表示食品に使われる主な成分と表示例

機能性表示食品には、GABA、難消化性デキストリン、乳酸菌、ルテイン、DHA・EPAなど、さまざまな機能性関与成分が使われています。機能性関与成分とは、機能性表示食品において、表示される機能の根拠となる成分のことです。

 

機能性表示食品を確認するときは、商品名や食品タイプだけでなく、「どの成分を根拠に、どのような機能が表示されているのか」を見ることが重要です。

 

たとえば、同じ「睡眠」に関する表示でも、GABAを使った商品もあれば、L-テアニンやクロセチンを使った商品もあります。また、同じGABAでも、睡眠、血圧、ストレスなど、商品によって表示内容が異なる場合があります。

 

成分名だけで機能を判断せず、実際にパッケージや届出情報にどのような表示がされているかを確認することが大切です。

 

主な成分成分の概要・表示される機能の例食品の例
GABAアミノ酸の一種で、睡眠の質を高める、一時的なストレスを緩和する、血圧が高めの方の血圧を下げるなどの表示で使われることがあるチョコレート、飲料、サプリメント、タブレット食品など
難消化性デキストリン水溶性食物繊維の一種で、食後血糖値の上昇を抑える、食後中性脂肪の上昇を抑える、お腹の調子を整えるなどの表示で使われることがあるお茶、清涼飲料、粉末飲料、加工食品など
乳酸菌・ビフィズス菌腸内環境やお腹の調子に関する表示でよく見られ、腸内環境を整える、お腹の調子を整える、便通を改善するなどの表示で使われることがあるヨーグルト、発酵乳、乳酸菌飲料、サプリメントなど
ルテイン緑黄色野菜などに含まれるカロテノイドの一種で、目の調子を整える、ぼやけ感を軽減する、コントラスト感度をサポートするなどの表示で使われることがあるサプリメント、ゼリー食品、飲料など
DHA・EPA魚油などに含まれる脂肪酸で、中性脂肪を下げる、記憶力の一部を維持するなどの表示で使われることがあるサプリメント、飲料、魚由来の加工食品など
L-テアニンお茶に含まれるアミノ酸の一種で、睡眠の質を高める、起床時の疲労感を軽減する、一時的なストレスを緩和するなどの表示で使われることがあるサプリメント、飲料、粉末食品など
茶カテキンお茶に含まれるポリフェノールの一種で、体脂肪を減らす、内臓脂肪を減らす、LDLコレステロールを低下させるなどの表示で使われることがあるお茶、飲料、サプリメントなど
イヌリン水溶性食物繊維の一種で、お腹の調子を整える、便通を改善する、食後血糖値の上昇を抑えるなどの表示で使われることがある粉末食品、飲料、サプリメント、加工食品など
ヒアルロン酸体内にも存在する成分で、肌の水分を保持する、肌のうるおいを保つ、肌の乾燥が気になる方に適するなどの表示で使われることがあるサプリメント、ドリンク、ゼリー食品など
ブラックジンジャー由来成分ブラックジンジャーに含まれるポリメトキシフラボンなどの成分で、腹部の脂肪を減らす、日常活動時のエネルギー代謝を高めるなどの表示で使われることがあるサプリメント、粉末食品、飲料など

 

機能性表示食品では、同じ食品タイプでも、使われている成分によって表示できる内容が変わります。また、同じ成分でも、配合量や届出の根拠によって表示内容が異なる場合があります。

 

そのため、成分を見る際は、どのような機能性表示につながっているのか、1日摂取目安量あたりにどの程度含まれているのかを確認することが大切です。

 

GABA

GABAは、アミノ酸の一種です。チョコレートや飲料、サプリメントなどに使われることがあり、機能性表示食品では比較的よく見かける成分のひとつです。

 

GABAを含む機能性表示食品では、睡眠、ストレス、血圧などに関する表示がされることがあります。

 

たとえば、GABAを含む商品では、次のような表示が見られます。

 

  • 睡眠の質を高める
  • 一時的な精神的ストレスを緩和する
  • 仕事や勉強による一時的な疲労感を軽減する
  • 血圧が高めの方の血圧を下げる

 

ただし、GABAが入っている商品だからといって、睡眠・ストレス・血圧のすべてに関する機能が表示されているわけではありません。商品によって目的が異なるため、パッケージにどのような機能が書かれているかを確認することが大切です。

 

「GABA配合」という文字だけで判断せず、自分が求める目的に合った商品かを確認しましょう。

 

難消化性デキストリン

難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維の一種です。水に溶けやすいため、お茶や清涼飲料、粉末飲料、ゼリー、加工食品など、さまざまな食品に使われています。

 

難消化性デキストリンを含む機能性表示食品では、食後の血糖値や中性脂肪、お腹の調子に関する表示がされることがあります。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • 食後の血糖値の上昇を抑える
  • 食後の中性脂肪の上昇を抑える
  • お腹の調子を整える
  • 便通を改善する

 

難消化性デキストリンを使った商品は、食事と一緒に摂ることを想定したものも多くあります。たとえば、食事中に飲むお茶や、食事に加えやすい粉末タイプなどです。

 

血糖値や中性脂肪に関する表示があっても、病気の治療や予防を目的とした食品ではありません。食生活全体を整えることを前提に、表示内容を確認して選ぶことが大切です。

 

乳酸菌・ビフィズス菌

乳酸菌やビフィズス菌は、ヨーグルト、発酵乳、乳酸菌飲料、サプリメントなどでよく見られる成分です。一般の食品でもなじみがありますが、機能性表示食品では、お腹の調子や腸内環境に関する表示に使われることがあります。

 

乳酸菌・ビフィズス菌を含む機能性表示食品では、腸内環境や便通に関する表示が多く見られます。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • 腸内環境を整える
  • お腹の調子を整える
  • 便通を改善する
  • 便の状態を改善する

 

乳酸菌やビフィズス菌は種類が多く、商品によって使われている菌の種類や表示内容が異なります。そのため、「乳酸菌入り」と書かれているだけで、すべて同じような商品だと考えるのは適切ではありません。

 

同じ乳酸菌・ビフィズス菌を含む食品でも、商品ごとに表示されている機能は異なります。購入するときは、パッケージに書かれた機能や摂取目安量を確認しましょう。

 

ルテイン

ルテインは、緑黄色野菜などに含まれるカロテノイドの一種です。カロテノイドとは、植物などに含まれる色素成分のことで、ルテインは目の健康に関する機能性表示食品でよく見られます。

 

ルテインを含む機能性表示食品では、目の調子やぼやけ感、見る力に関する表示がされることがあります。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • 目の調子を整える
  • 目のぼやけ感を軽減する
  • くっきり見る力をサポートする
  • コントラスト感度を維持する

 

ルテインは、サプリメントタイプの商品で見られることが多い成分です。スマートフォンやパソコンを長時間使う人向けの商品で使われることもあります。

 

目に関する表示があっても、視力回復や目の病気の治療を意味するものではありません。どのような目の悩みに向けた表示なのかを確認することが大切です。

 

DHA・EPA

DHA・EPAは、魚油などに含まれる脂肪酸です。青魚に含まれる成分として知られており、機能性表示食品では中性脂肪や記憶力に関する表示で使われることがあります。

 

DHA・EPAを含む機能性表示食品では、中性脂肪や認知機能の一部に関する表示がされることがあります。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • 中性脂肪を下げる
  • 血中中性脂肪を低下させる
  • 記憶力の一部を維持する
  • 認知機能の一部をサポートする

 

DHA・EPAは、サプリメントや飲料、魚由来の加工食品などに使われることがあります。同じDHA・EPAを含む商品でも、中性脂肪に関する表示の商品もあれば、記憶力に関する表示の商品もあります。

 

DHA・EPAが含まれているだけで、中性脂肪と認知機能の両方に関する表示があるとは限りません。自分が確認したい目的に合っているか、パッケージの表示内容を見て選びましょう。

 

L-テアニン

L-テアニンは、お茶に含まれるアミノ酸の一種です。機能性表示食品では、睡眠の質や一時的なストレスに関する表示で使われることがあります。

 

L-テアニンを含む機能性表示食品では、睡眠やリラックスに関する表示が見られることがあります。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • 睡眠の質を高める
  • 起床時の疲労感を軽減する
  • 一時的なストレスを緩和する
  • リラックスをサポートする

 

L-テアニンは、サプリメント、飲料、粉末食品などで使われることがあります。睡眠に関する商品では、いつ摂る設計なのか、カフェインが含まれているかなども確認したいポイントです。

 

睡眠に関する表示がある食品でも、睡眠障害の治療を目的としたものではありません。生活習慣とあわせて取り入れる食品として理解しましょう。

 

茶カテキン

茶カテキンは、お茶に含まれるポリフェノールの一種です。ポリフェノールとは、植物に含まれる成分の総称で、茶カテキンはお茶や飲料タイプの機能性表示食品でよく見られます。

 

茶カテキンを含む機能性表示食品では、体脂肪やコレステロールに関する表示がされることがあります。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • 体脂肪を減らす
  • 内臓脂肪を減らす
  • LDLコレステロールを低下させる
  • 脂肪の消費を高める

 

茶カテキンを含む商品は、お茶や清涼飲料として販売されていることがあります。日常的に飲みやすい一方で、商品によってはカフェインを含む場合があります。

 

体脂肪やコレステロールに関する表示があっても、食事や運動を気にせず利用すればよい食品ではありません。生活習慣全体の中で取り入れることが大切です。

 

イヌリン

イヌリンは、水溶性食物繊維の一種です。粉末食品、飲料、サプリメント、加工食品などに使われることがあり、お腹の調子や食後血糖値に関する表示で見られることがあります。

 

イヌリンを含む機能性表示食品では、便通や腸内環境、食後血糖値に関する表示がされることがあります。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • お腹の調子を整える
  • 便通を改善する
  • 食後の血糖値の上昇を抑える
  • 腸内環境を整える

 

イヌリンは、普段の食事に加えやすい粉末タイプや飲料タイプの商品で見られることがあります。一方で、食物繊維を多く含む食品を急に増やすと、人によってはお腹の張りを感じることもあります。

 

食物繊維を含む食品は、体質や摂取量によってお腹の感じ方が変わる場合があります。摂取目安量を確認しながら取り入れましょう。

 

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、体内にも存在する成分で、水分を保持する性質を持つことで知られています。機能性表示食品では、肌のうるおいに関する表示で使われることがあります。

 

ヒアルロン酸を含む機能性表示食品では、肌の水分やうるおいに関する表示がされることがあります。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • 肌の水分を保持する
  • 肌のうるおいを保つ
  • 肌の乾燥が気になる方に適する
  • 肌の水分量を維持する

 

ヒアルロン酸を含む商品は、サプリメント、ドリンク、ゼリー食品などで見られます。美容目的で選ばれやすい成分ですが、化粧品とは異なり、食品として摂取するものです。

 

ヒアルロン酸を含む食品は、化粧品や医薬品と同じ働きを示すものではありません。食品としての表示内容や摂取目安量を確認しましょう。

 

ブラックジンジャー由来成分

ブラックジンジャー由来成分は、ブラックジンジャーに含まれるポリメトキシフラボンなどの成分を指します。機能性表示食品では、腹部の脂肪やエネルギー代謝に関する表示で使われることがあります。

 

ブラックジンジャー由来成分を含む機能性表示食品では、脂肪や日常活動時のエネルギー代謝に関する表示がされることがあります。

 

表示例としては、次のようなものがあります。

 

  • 腹部の脂肪を減らす
  • BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす
  • 日常活動時のエネルギー代謝を高める
  • 歩行能力の維持をサポートする

 

ブラックジンジャー由来成分は、サプリメントや粉末食品、飲料などに使われることがあります。体脂肪や代謝に関する表示がされることがありますが、摂取すれば誰でも同じ結果になるというものではありません。

 

脂肪に関する表示がある食品でも、食事量や運動習慣を考えずに利用するものではありません。生活習慣とあわせて考えることが大切です。

 

機能性表示食品と特定保健用食品(トクホ)・栄養機能食品との違い

他の健康食品との比較

 

機能性表示食品、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品は、いずれも「保健機能食品」に分類される食品です。

 

保健機能食品とは、国が定めたルールに従って、健康の維持・増進に関する機能を表示できる食品のことです。

 

これら3つの大きな違いは、「国が個別に審査しているか」「事業者が届け出ているか」「決められた栄養成分の機能を表示しているか」という点です。

 

特に勘違いしやすいのが、機能性表示食品とトクホの違いです。

 

トクホは、食品ごとに国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得た食品です。一方、機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠に基づく機能性を表示する食品であり、国が個別に効果を審査・許可した食品ではありません。

 

機能性表示食品は「国が効果を認めた食品」という意味ではないため、トクホと同じ制度だと誤解しないよう注意が必要です。

 

機能性表示食品と特定保健用食品(トクホ)・栄養機能食品との違いをまとめましたので参考にしてみてください。

 

種類制度の特徴表示できる内容・食品の例
機能性表示食品事業者の責任で、科学的根拠に基づいた機能性を消費者庁に届け出て表示する食品。国による個別の審査・許可はない「お腹の調子を整える」「食後血糖値の上昇を抑える」「睡眠の質を高める」など。例:お茶、チョコレート、サプリメント、ヨーグルト、加工食品など
特定保健用食品(トクホ)食品ごとに有効性や安全性などについて国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得て表示する食品「お腹の調子を整える」「コレステロールの吸収をおだやかにする」など、許可された保健用途の表示。例:飲料、乳製品、調味料など
栄養機能食品ビタミン、ミネラル、脂肪酸など、国が定めた栄養成分の基準を満たした場合に、その栄養成分の機能を表示できる食品。国への個別の許可申請や届出は不要「カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です」「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」など。例:サプリメント、栄養補助食品、飲料など
いわゆる健康食品法律上の明確な制度名ではなく、健康によさそうな食品を一般的に指す表現。保健機能食品とは区別して考える必要がある機能性表示食品・トクホ・栄養機能食品に該当しない場合、原則として具体的な機能性を表示することはできない。例:健康茶、自然食品、サプリメントなど

 

機能性表示食品は、事業者が安全性や機能性に関する根拠を届け出たうえで販売される食品です。そのため、商品パッケージには「機能性表示食品」と記載され、届出番号や機能性関与成分、表示される機能などが書かれています。

 

一方、トクホは食品ごとに国の審査を受けており、許可された食品にはトクホのマークが表示されます。栄養機能食品は、個別の商品ごとに国が審査する制度ではなく、国が定めた栄養成分の基準に合っていれば、決められた栄養機能を表示できる制度です。

 

つまり、同じように健康に関する表示がある食品でも、制度によって「何を根拠に表示しているのか」が異なります。機能性表示食品を選ぶ際は、パッケージに書かれている制度名、表示内容、成分、摂取目安量を確認することが大切です。

 

機能性表示食品・栄養機能食品・特定保健用食品の例

機能性表示食品、栄養機能食品、特定保健用食品は、いずれも健康に関する表示ができる食品ですが、実際に販売されている食品の種類や、表示される内容には違いがあります。

 

機能性表示食品は目的別の機能を表示する食品、栄養機能食品はビタミン・ミネラルなどの栄養成分の働きを表示する食品、特定保健用食品は国の審査を受けて許可された保健用途を表示する食品です。

 

それぞれの食品例を比較すると、違いをイメージしやすくなります。

 

種類食品の例表示内容の例
機能性表示食品お茶、ヨーグルト、チョコレート、サプリメント、乳酸菌飲料、青汁、ゼリー飲料、加工食品などお腹の調子を整える、食後の血糖値の上昇を抑える、睡眠の質を高める、血圧が高めの方の血圧を下げる、目の調子を整えるなど
栄養機能食品ビタミンC入り飲料、カルシウム配合食品、鉄配合サプリメント、亜鉛配合食品、ビタミンD配合食品、マルチビタミン食品などビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です、カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です、鉄は赤血球を作るのに必要な栄養素です、など
特定保健用食品(トクホ)お腹の調子を整える飲料、コレステロールが気になる方向けの飲料、血圧が高めの方向けの食品、食後血糖値が気になる方向けの食品、歯の健康に関する食品などお腹の調子を整える、コレステロールの吸収をおだやかにする、血圧が高めの方に適する、食後の血糖値の上昇をおだやかにする、歯を丈夫で健康に保つ、など

 

見た目が似た食品でも、どの制度に基づいて表示されているかによって、表示できる内容や根拠の考え方は異なります。健康に関する表示を見るときは、商品名だけでなく「機能性表示食品」「栄養機能食品」「特定保健用食品」のどれに該当するのかを確認するとよいでしょう。

 

機能性表示食品を選ぶときの確認ポイント

機能性表示食品を選ぶときは、商品名やパッケージの印象だけで判断せず、表示内容や摂取目安量、注意事項まで確認することが大切です。

 

機能性表示食品を選ぶ際は、「何のための商品か」「どのくらい摂取する商品か」「自分に合う食品か」を確認しましょう。

 

機能性表示食品を選ぶときは、次のポイントを確認してみてください。

 

  • 表示されている機能が自分の目的に合っているか
  • 機能性関与成分と1日摂取目安量を確認する
  • 摂取するタイミングや方法を確認する
  • 栄養成分表示もあわせて確認する
  • 摂取上の注意事項を確認する
  • 医薬品ではないことを理解して選ぶ

 

表示されている機能が自分の目的に合っているか

機能性表示食品を選ぶときは、まずパッケージに書かれている機能が、自分の目的に合っているかを確認しましょう。同じような食品でも、商品によって表示されている機能は異なります。

 

たとえば、お茶タイプの商品でも、食後の血糖値の上昇を抑えるもの、脂肪の吸収に関するもの、体脂肪に関するものなどがあります。また、チョコレートタイプの商品でも、ストレスに関する表示の商品もあれば、睡眠の質に関する表示の商品もあります。

 

そのため、「お茶だから同じ」「GABA配合だから同じ」と考えるのではなく、パッケージにどのような機能が書かれているかを見ることが大切です。自分が気にしている内容と、商品の表示内容が合っていなければ、目的に合った選び方にはなりません。

 

血糖値・血圧・脂質などが気になる場合でも、食品だけで自己判断せず、必要に応じて医療機関で確認することも大切です。

 

機能性関与成分と1日摂取目安量を確認する

機能性表示食品には、表示されている機能の根拠となる「機能性関与成分」があります。たとえば、GABA、難消化性デキストリン、乳酸菌、ルテイン、DHA・EPAなどです。

 

機能性表示食品では、どの成分が、1日摂取目安量あたりにどのくらい含まれているかを確認することが重要です。

 

同じ成分を含む商品でも、食品タイプや摂取目安量は異なります。飲料であれば1本、サプリメントであれば数粒、チョコレートであれば数個など、商品によって「1日分」とされる量が違います。

 

成分量を見るときは、食品中に成分が含まれているかだけでなく、1日摂取目安量あたりにどの程度含まれているかを確認することが大切です。

 

「成分名が書かれているか」だけでなく、1日あたりどの程度摂取する設計の商品なのかを確認しましょう。

 

摂取するタイミングや方法を確認する

機能性表示食品は、商品によって摂取するタイミングや方法が異なります。食事と一緒に摂ることを想定した商品もあれば、就寝前や日中など、生活シーンに合わせて摂る商品もあります。

 

機能性表示食品は、パッケージに書かれた摂取方法を確認したうえで利用することが大切です。

 

たとえば、食後血糖値や食後中性脂肪に関する商品は、食事と一緒に摂る設計になっていることがあります。一方、睡眠に関する商品では、夜の時間帯に摂ることを想定している場合があります。

 

ただし、摂取タイミングは商品ごとに異なるため、「血糖値対策の商品は必ず食前」「睡眠の商品は必ず寝る直前」と一括りにはできません。実際に利用する際は、パッケージに書かれている摂取方法を確認する必要があります。

 

目安と異なる摂り方をすると、商品が想定している利用方法から外れてしまう場合があります。

 

栄養成分表示もあわせて確認する

機能性表示食品を選ぶときは、機能性に関する表示だけでなく、栄養成分表示も確認しましょう。栄養成分表示には、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などが記載されています。

 

機能性表示食品であっても、糖類、脂質、カロリー、食塩相当量などは商品によって異なります。

 

たとえば、飲料タイプでは糖類やカロリー、菓子タイプでは脂質や糖質、加工食品タイプでは食塩相当量を確認したいところです。機能性が表示されていても、食品全体として自分の食生活に合っているかを見ることが大切です。

 

特に、日常的に継続して摂取する場合は、1回あたりの量だけでなく、毎日続けたときの栄養バランスも意識した方がよいでしょう。

 

機能性表示だけを見て選ぶと、糖類や脂質、塩分などを見落としてしまうことがあります。

 

摂取上の注意事項を確認する

機能性表示食品には、パッケージに摂取上の注意事項が書かれています。たとえば、摂りすぎに関する注意、体調や体質に関する注意、妊娠中・授乳中の方や子どもに関する注意などが記載されている場合があります。

 

機能性表示食品を利用する前には、摂取目安量だけでなく、注意事項も確認することが大切です。

 

特に、サプリメントタイプや成分を強化した食品は、複数の商品を組み合わせることで、同じ成分を重複して摂取する可能性があります。また、普段から薬を飲んでいる人や、食事制限を受けている人は、食品であっても注意が必要な場合があります。

 

体調に不安がある場合や、医師から食事について指示を受けている場合は、自己判断で取り入れるのではなく、医師や薬剤師などの専門家に確認することも大切です。

 

機能性表示食品は食品ですが、誰にとっても同じように適しているとは限りません。

 

医薬品ではないことを理解して選ぶ

機能性表示食品は、健康の維持・増進に役立つ機能を表示できる食品ですが、医薬品ではありません。病気の診断、治療、予防を目的としたものではなく、健康な人や健康が気になる人が食生活の中で取り入れる食品です。

 

機能性表示食品は、薬の代わりに使うものではなく、食生活を補助する食品として考えることが大切です。

 

たとえば、「血圧が高めの方」「食後血糖値が気になる方」といった表示があっても、高血圧や糖尿病などの治療を目的とするものではありません。また、摂取すれば必ず体調が変化するというものでもありません。

 

機能性表示食品を選ぶときは、パッケージの表現を過度に受け取らず、日々の食事、運動、睡眠などの生活習慣とあわせて考えることが大切です。

 

治療中の病気がある場合や体調に不安がある場合は、機能性表示食品だけで判断せず、医療機関で確認しましょう。

 

機能性表示食品に関するよくある質問

機能性表示食品は毎日食べてもよいですか?

機能性表示食品は食品なので、基本的には日々の食生活の中で取り入れることができます。ただし、商品ごとに1日あたりの摂取目安量が設定されているため、毎日食べる場合でも、まずはパッケージに書かれている摂取目安量を確認しましょう。

 

機能性表示食品は、摂取目安量を守りながら、通常の食事の一部として取り入れることが大切です。

 

たとえば、飲料タイプであれば「1日1本」、サプリメントタイプであれば「1日数粒」、チョコレートや菓子タイプであれば「1日数個」など、商品によって目安量は異なります。健康によさそうだからといって、目安量を超えて多く摂取すればよいわけではありません。

 

また、毎日続ける場合は、機能性だけでなく、糖類、脂質、カロリー、食塩相当量なども確認しておくとよいでしょう。特に飲料や菓子、加工食品タイプは、継続して摂取することで、食品全体としての栄養バランスに影響することがあります。

 

機能性表示食品は医薬品ではないため、体調の改善や病気の治療を目的に毎日摂取するものではありません。日々の食事、睡眠、運動などの生活習慣とあわせて考えることが大切です。

 

機能性表示食品を複数組み合わせてもよいですか?

機能性表示食品を複数組み合わせること自体が、必ず問題になるわけではありません。ただし、同じ成分や似た目的の商品を重ねて摂取すると、成分を摂りすぎてしまう場合があります。

 

複数の機能性表示食品を利用する場合は、成分や摂取目安量が重複していないか確認することが重要です。

 

たとえば、血糖値が気になる方向けの飲料と、食物繊維を含むサプリメントを併用する場合、どちらにも同じような食物繊維成分が含まれていることがあります。また、睡眠に関する食品とストレスに関する食品で、同じGABAが使われているケースもあります。

 

このような場合、それぞれの商品では摂取目安量の範囲内でも、複数の商品を合わせることで、同じ成分の摂取量が多くなる可能性があります。食品だからといって、いくつも組み合わせればよいというわけではありません。

 

特にサプリメントタイプや成分を強化した食品を複数使う場合は、パッケージの成分名と1日摂取目安量を確認しましょう。

 

普段から医薬品を服用している方、食事制限を受けている方、体調に不安がある方は、自己判断で複数の商品を組み合わせるのではなく、医師や薬剤師などに確認したうえで利用することが大切です。

 

機能性表示食品は子どもや妊娠中の人も利用できますか?

機能性表示食品は、一般的には健康な成人を対象に設計されている商品が多く、子ども、妊娠中・授乳中の方、病気で治療中の方を対象としていない場合があります。そのため、利用前にパッケージの注意事項を確認することが大切です。

 

子どもや妊娠中・授乳中の方が機能性表示食品を利用する場合は、対象者や注意事項を必ず確認しましょう。

 

商品によっては、「妊娠中・授乳中の方を対象に開発された食品ではありません」「疾病に罹患している方、未成年者、妊産婦、授乳婦を対象にした食品ではありません」といった注意書きが記載されていることがあります。これは、機能性表示食品が医薬品ではなく、食品として販売されている一方で、すべての人に同じように適しているとは限らないためです。

 

また、子どもは大人と比べて体格や食事量が異なるため、大人向けに設定された摂取目安量がそのまま適するとは限りません。妊娠中・授乳中の方も、体調や栄養状態が通常時と異なるため、食品であっても慎重に選ぶ必要があります。

 

対象者に関する注意書きがある商品は、自己判断で利用しないことが大切です。子どもや妊娠中・授乳中の方、治療中の方が利用を考える場合は、医師や薬剤師などに確認してから判断しましょう。

 

まとめ

機能性表示食品には、サプリメント、飲料、ヨーグルト、チョコレート、主食、加工食品、生鮮食品など、さまざまな例があります。さらに、お腹の調子、食後血糖値、中性脂肪、血圧、睡眠、目の健康、肌のうるおいなど、商品によって表示される機能も異なります。

 

機能性表示食品を選ぶときは、「どのような食品か」だけでなく、「何を目的にした商品か」「どの成分が使われているか」「どのくらい摂取する設計か」を確認することが大切です。

 

また、機能性表示食品は、特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品とは制度が異なります。トクホのように国が個別に効果を審査・許可した食品ではなく、事業者の責任で科学的根拠に基づく機能性を表示している食品です。そのため、パッケージに書かれた機能性だけで判断せず、摂取目安量、栄養成分表示、注意事項まで確認する必要があります。

 

機能性表示食品は医薬品ではないため、病気の治療や予防を目的に利用するものではありません。血糖値、血圧、脂質、睡眠などが気になる場合でも、食品だけで判断せず、日々の食事や生活習慣とあわせて考えることが重要です。

 

食品検査会社の立場から見ても、機能性表示食品では、表示されている成分がどの程度含まれているか、1日摂取目安量あたりでどのように設計されているかが重要な確認ポイントになります。機能性表示食品を正しく理解するには、商品名や広告表現だけでなく、成分、表示内容、摂取量をあわせて確認するようにしましょう。

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