【PFAS】沖縄県が「PFAS健康影響対策検討委員会」を設置へ

沖縄県は、発がん性が指摘されるPFAS(有機フッ素化合物)が米軍基地周辺の河川などから高濃度で検出されていることを受け、年度内にも専門家から意見を集める検討委員会を設置することが分かりました。
県は、PFASの健康への影響を調査することや、県民の健康不安を軽減することを目的に「PFASに関する健康影響対策検討委員会」を立ち上げます。
県は委員会の設置に向け、公衆衛生や疫学、臨床、地域保健など各分野の専門家6人程度の選定を進めているということです。

 

7月には県内の研究チームが、PFASの血中濃度が高いと、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる可能性があるとの研究成果をまとめていました。
以下記事も合わせてご覧ください。
▶PFAS 心筋梗塞・脳梗塞のリスク増 血中濃度、脂質異常と関連

 

PFASとは

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。

 

PFASによる人体への影響

人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。
上記より、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めている段階です。

 

2026年4月1日よりPFAS検査義務化

2026年4月1日以降、水道法の水質基準項目にPFOSとPFOAが新たに加わります。
この改正により、水道事業者には3カ月に一度、PFOSおよびPFOAに関する定期的な水質検査が義務付けられます。
これまで国は、PFOSとPFOAの合計値を1リットルあたり50ナノグラムとする暫定目標値を設けていましたが、これは法的拘束力のないものでした。
今後は、この暫定目標値が法的拘束力をもつ水質基準へと変更されます。
これにともない、水質検査でPFASが基準値を超えて検出された場合、水道事業者は改善措置を講じることが求められるようになります。

 

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