【ロタウイルス】食中毒 発熱や頭痛 上田市の旅館
5月3日~5日、長野県上田市の旅館で食事をした中学生26人が発熱や頭痛などの症状を訴えました。
中学生らは部活の遠征で菅平高原を訪れ、旅館で食事をしたということです。
県などの調査の結果、ロタウイルスが検出され、ロタウイルスによる食中毒と断定されました。
患者らは全員快方に向かっているということです。
県は調理スタッフから料理を介してロタウイルスが広がったとみており、旅館を14日から3日間の営業停止処分としました。
ロタウイルスとは
ロタウイルスはレオウイルス科(family Reoviridae)のロタウイルス属(genus Rotavirus)に分類されるウイルスです。
感染すると水のような下痢、嘔吐、発熱などの症状が現れます。
感染経路はヒトからヒトへの経口感染(糞口感染)が多く、ノロウイルスと同様に10~100個で感染が成立するため感染予防が極めて難しいとされています。
日本の年間患者数は約80万人で、入院者数は乳幼児を中心に約7-8万人に及びますが、ワクチンで予防可能です。しかしワクチンによる感染予防、重症化予防は可能でも、感染した場合の抗ウイルス薬はないので基本的に対症療法での治療をすることになります。
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