【トコジラミ(南京虫)】林間学校の宿泊施設で確認 日光市
東京都品川区が保有する栃木県日光市の保養施設でトコジラミ(南京虫)が確認され、区教育委員会は8月5日以降に予定されていた区立小学校17校の林間学校を中止したことが判明しました。
当該保養施設の7部屋から、トコジラミやその血糞(けっぷん)が見つかったということです。
8月4日に林間学校で当該施設に宿泊した学校から区に連絡があり、発覚しました。
林間学校に参加した児童は夜部屋の床や壁にたくさんの虫がいることを発見し、教員に報告していましたが、部屋の空室がないことを理由に、児童らはその部屋での就寝となりました。
林間学校から帰宅した児童から話を聞いた保護者らは、部屋にいた虫がトコジラミの可能性があるとして、虫がついていないかチェックなどをおこなったということです。
一部の児童のリュックの中からは、トコジラミが発見されたということです。
今シーズンに当該施設を利用した学校は19校で、児童がかまれたという報告は上がっていないということです。
専門業者へ駆除を依頼したところ、42の宿泊部屋のうち7部屋からトコジラミやその血糞(けっぷん)が見つかったということです。
トコジラミとは
トコジラミは、別名「南京虫」ともよばれます。
トコジラミは体長5~8㎜ほどで、吸血性の害虫です。噛まれることで強いかゆみを伴う皮膚炎を発症します。
光を嫌う性質があるため、夜間でも照明がある場合は隠れて出てこないといわれています。
一度発生すると駆除が難しく、厚生労働省でも厳重な注意が呼び掛けられています。
特に注意すべきは、旅行先や出張先でのホテルです。
トコジラミはホテルのベッドや床、壁などの隙間に潜んでいることが多く、荷物に付着してホテルから自宅へ持ち帰ってしまうと繁殖してしまい駆除が困難となります。
トコジラミは明るい場所では基本的に出てこないため、ホテルでは電気をつけたまま寝たり、ホテルでの荷造り中にトコジラミがバッグに入り自宅へ持ち帰ることがないよう、電気をつけたまま荷造りしたりするようにしましょう。