はしか(麻疹)が流行 症状は?マスクや手洗いのみの予防はNG
麻疹ウイルスにより感染する「はしか」の感染者数が全国で増加しています。
東京都内では今年に入ってから8月17日までの感染者数は29人となっており、現時点で昨年の感染者数のおよそ3倍となっています。
福岡県でも感染者数が増加しており、昨年は感染者数が1人でしたが、今年は現時点で10人の感染者が確認されています。
また沖縄県でも、2019年5月以来の感染者が確認されました。
全国的に昨年よりも多くの感染者が確認されており、注意が必要となります。
はしか(麻疹)とは?
はしか(麻疹)とは麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、感染力が非常に強く、人から人へ感染します。
感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染とあります。
▶空気感染:空気中に浮遊するウイルスを吸い込むことによる感染
▶飛沫感染:感染者のせきやくしゃみ、会話などで飛び散る飛沫を吸い込むことによる感染
▶接触感染:感染者と直接触れ合ったり、ウイルスが付着した物に触れることによる感染
はしか(麻疹)の症状は?
はしかに感染すると、10~12日ほど症状のない期間があった後、高熱や咳、鼻水、目の充血といった風邪に似た症状があらわれます。
また、口の中に約1㎜の小さな白い発疹や、全身に赤い発疹があらわれます。
全身にあらわれる赤い発疹は、熱が一度下がり再び上昇したのち、あらわれます。
別の合併症にかかることがなければ、通常7~10日ほどで回復します。
はしか(麻疹)の予防方法は?
はしかは感染力が強く、空気感染するため、手洗いやマスクのみでの予防はできません。
通常のマスクでは、空気感染からウイルスを防ぐことができないためです。
感染しないようにするためには、2回のワクチン接種が最も効果的です。
予防接種を受けたことがなく、はしかに罹ったこともない場合には、早期のワクチン接種が推奨されます。
はしかのように空気感染する病気に、マスクの着用や手洗いは効果が限定的にはなりますが、他の感染症と同様に基本的な対策として無駄ではありません。
はしかは咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手で顔を触るなど接触感染でも広がります。
手洗いやマスクの着用で、これらの感染経路に対する予防効果は期待できます。
マスクは毎日交換しましょう!
マスク着用は感染症予防に非常に効果的です。
一方で、同じマスクを連日で着用するとマスクの内側に食中毒菌などの菌が繁殖してしまうことがあり、衛生的ではありません。
マスクは必ず毎日新しいものを着用することが大切です。
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