【サルモネラ】食中毒 山梨県の花火大会 豚の丸焼き
8月24日、山梨県笛吹市でおこなわれた花火大会で、サルモネラ属菌による食中毒が発生しました。
原因となった食品は、花火大会の主催者団体が会場のテント下で焼いた豚の丸焼きで、それを切り分けて提供したものです。
豚の丸焼きは310名に提供され、下痢や発熱、腹痛などの症状を訴えたのは、11人ということです。
県はイベントなどで食品を取り扱う際の指導指針を設けており、相談があれば事前に注意点などを指導しています。
この花火大会でも主催者団体は事前に指導を受けていたとのことですが、その際に原因食品となった豚の丸焼きは項目になく、そのため県は、イベントなどで食品を提供する際は、事前にすべての提供食品について保健所に相談するよう呼びかけています。
サルモネラ菌とは
サルモネラ菌は乾燥や低温には強く、冷凍しても不活化しない性質を持っていますが、酸や熱には弱い為、調理器具等の塩素殺菌や、70℃・1分以上の食材加熱が効果的です。
卵の場合、養鶏場で産み落とされる際、母鶏の大便から卵の殻にサルモネラ菌がついており、数日後には殻を通って卵内に入りそこで増殖する場合もあります。
食肉の場合は飼料からサルモネラが移行し、家畜の腸内で増殖し、屠場で解体するときに食肉を広く汚染する場合があります。
よって、卵や食肉に関わる製品や食材について微生物検査をする際にサルモネラ菌を検査することは重要です。
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