【手足口病】患者数増加 39都府県で警報レベル超え
国立感染症研究所が10月15日に公表したデータによると、手足口病の感染者数は9月30日~10月6日の期間で、2万7,084人となり、3週連続で増加しました。
全国の定点医療機関当たりの報告数は前週の8.12から8.62に増え、警報レベルとされる5.0を超えたのは39都府県となりました。
手足口病は7月に流行のピークをむかえ、8月中頃には定点医療機関当たりの報告数が3.87となっていましたが、その後再び感染者数が増加し、定点医療機関当たりの報告数は6週連続で5.0を上回っています。
手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。
手足口病に似ている感染症のひとつに「エムポックス(サル痘)」とよばれる感染症があります。
「エムポックス(サル痘)」は、サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患で、感染症法では4類感染症に分類されています。2022年5月以降、従前のエムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が欧州、米国をはじめ多くの国で報告されています。(引用:厚生労働省)
手足口病とエムポックス(サル痘)の違い
特徴 | 治療法 | 予防 | |
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エムポックス(サル痘) | 7~14日間の潜伏期間を経て、発熱、強い頭痛、 リンパ節の腫れが続きその後顔や手のひら、足の裏に水ぶくれが出現し、 全身に広がる。 | 現在、国内で認証された治療薬なし | ・天然痘ワクチンによって予防効果があるとされている。 ・過度接触を避けることが大切である。 |
手足口病 | 腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現する | 特異的な治療法なし。 | 石鹸と水でよく手洗いをする。 |
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