【エムポックス】緊急事態を継続 アフリカのコンゴで感染拡大
WHO(世界保健機関)はエムポックス(サル痘)の感染拡大が引き続き、最高の警戒レベルである国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態であることを発表しました。
WHOは8月、アフリカのコンゴ民主共和国を中心にエムポックスの感染が広がったことを受けて、緊急事態を宣言していました。
コンゴを中心とするアフリカ全土では、今年に入り46,000人以上がエムポックスに感染した疑いがあるとされ、1,000人以上が死亡したとみられています。
エムポックスとは
エムポックス(サル痘)は、エムポックス(サル痘)ウイルスによるウイルス感染症です。
主に中央アフリカから西アフリカにかけて流行していましたが、2022年5月以降、欧米を中心に二次感染が考えられる症例が短期間に多く報告され、 ヒトからヒトへの感染が生じやすい可能性があることから、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を2022年7月23日に宣言しました。
日本では、感染症法上の4類感染症に指定されているウイルス感染症です。感染経路について、感染経路は飛沫感染と接触感染とされています。
エムポックス症状
7~14日の潜伏期間を経て、発熱、強い頭痛、 リンパ節の腫れ、筋肉痛などが1~5日続き、その後顔や手のひら、足の裏に水ぶくれが出現し、 全身に広がります。
多くの場合は2~4週間持続し自然回復しますが、小児や患者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。