【PFAS】千葉県の川で基準値超え 海上自衛隊基地の排水が原因

千葉県は、柏市と白井市を流れる川から国の暫定基準値を超えるPFAS(有機フッ素化合物)が検出された問題について、海上自衛隊基地の排水が原因のひとつであることを明らかにしました。
柏市と白井市を流れる川から基準値超えのPFASが検出されたことを受け、県は周辺にある海上自衛隊の下総航空基地に調査を依頼していました。
基地で排水溝など10カ所を調査した結果、3カ所で基準値を上回るPFASが検出されました。
県は基地の他に周辺でのPFAS使用や保管の実績がないことなどから、基地の排水が原因と結論づけました。

 

PFAS(有機フッ素化合物)をめぐっては、暫定目標値を超えて検出される事例が相次いでいます。
浄水場から暫定目標値を大きく超えてPFASが検出された岡山県吉備中央町では、全国初となる公費の血液検査がおこなわれました。
また、環境省は2026年4月の施行をめどに水道法の省令を改正し、水質基準項目に「PFOS」と「PFOA」を加える方針を固め、水道事業者を対象とした定期的な水質検査の実施と、基準値を超えた場合の原因特定や改善措置の義務付けをおこなうとしています。
水質検査を検討されているお客様はお気軽にご相談ください。

 

PFAS

 

PFASとは

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。

 

PFASによる人体への影響

人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。
上記より、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めている段階です。

 

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