【個人様用】PFOS、PFOA、PFHxS及びPFNA 生体成分検査(血液:ろ紙採血法)

検査項目【個人様用】PFOS、PFOA、PFHxS及びPFNA 生体成分検査(血液:ろ紙採血法)
英名Perfluorooctane Sulfonate ,Perfluorooctanoic Acid , Perfluorohexane Sulfonate and Perfluorononanoic acid
分析方法

LC/MS/MS法

分析期間 15 営業日
検体必要量血液1滴~
料金48,400 円

説明

ろ紙採血法

本分析は自己採血キットにて採取したろ紙に吸収した血液を対象とした分析となります。
得られる結果は参考値(推定値)となります。精密な血液検査とは異なり、結果はあくまで目安となります。

PFOS、PFOAについて

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、多種類の物質があるとされています。

PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されています。
PFOSについては、半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤などに、PFOAについては、フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤などに主に使われてきました。

PFOS、PFOAには、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、現状は北極圏なども含め世界中に広く残留してる事が知られています。
更に、分解が遅いために地球規模で環境中にさらに蓄積されていき環境や食物連鎖を通じて人の健康や動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性が指摘されている物質です。

健康への影響

PFOS、PFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。
人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。
そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因と見られる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりませんが、環境省は厚生労働省と連携し、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めています。

予防的な取組方法の考え方に立ち、国際的な条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約))に基づき、PFOSは2009年に、PFOAは2019年に廃絶等の対象とすることが決められています。当該条約を締結する日本でも、国内担保措置として「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に基づき製造・輸入等を原則禁止しています(PFOSは2010年、PFOAは2021年)。

PFHxSとは

PFHxSは泡消火薬剤、金属メ ッキ、織物、革製品 及び室内装飾品、 研磨剤及び洗浄剤、コーティング、含 浸/補強剤、電子機 器及び半導体の製造等で使用される物質です。
PFOSやPFOAの様に具体的な基準値は定められていませんが、ストックホルム条約(POSs条約)第10回締約国会議(COP10) において、新たにペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)とその塩及びPFHxS関連物質を同条約の附属書A(廃絶)に追加することが決定され、第一種特定化学物質へ指定されています。
使用については試験研究用途に限られていますが、既に在庫等の形態で製品として存在しており、今後も当該製品の使用が継続される可能性があり、かつ、環境汚染の可能性がある製品として泡消火薬剤が挙げられています。現時点で PFHxS とその塩が使用された泡消火薬剤の存在は確認されていないものの、PFHxS は過去泡消火薬剤に使用されていた PFOS の代替物質として使用されてきたものであり、国内への輸入状況の詳細は不明であるものの海外で PFHxS とその塩を使用した泡消火薬剤の製造実績があることや、PFHxS 関連物質に該当すると考えられる化学物質が使用された泡消火薬剤が在庫等の形態で製品として存在していることが確認されています。

PFNAとは

PFNAはフッ素ポリマー加工助剤、熱媒体等で使用される物質でストックホルム条約(POSs条約)にて廃絶対象として検討中されている物質です。海外ではPFNA個別で基準値が定められたり、PFOS、PFOA、PFNA 、PFHxSの4種合算で基準値を定めている国もあります。

定量下限

血漿あたり約2.5 ng/mL

測定対象

血液

注意事項

  • 本検査は自己採血した血液をろ紙に吸収させて測定を行うため、得られる結果は参考値(推定値)となります。精密な血液検査とは異なり、結果はあくまでも目安となります。
    診断目的ではなく健康管理の目安としてご利用下さい。
  • 血液の採取量が少ない場合、検査結果の正確性が低くなる恐れがございます。採取方法をよく御確認の上、適量を採取して下さい。
  • 検体のご返送は、必ず検査依頼書を同封の上、付属の返信用封筒に切手(140円分)を貼付してお送りください。切手代金が不足している場合、弊社にて受取りが出来ない場合がございます。
  • 検査結果報告書は、検査依頼書に記載のあるご住所へ、お申込者様宛で普通郵便にて発送させていただきます。
  • 請求について

  • 同封の御請求書にて、検査料金のお振込みをお願いいたします。検査結果の御報告につきましては、ご入金確認後となりますので、ご了承ください。
  • ご依頼

    ろ紙採血法

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