【SHEIN,Temu,アリエクスプレス】発がん性物質や環境ホルモン 基準値超えの検出
衣類やアクセサリーなどを低価格で提供し、世界中で人気を誇る中国ブランド「SHEIN」、「Temu」、「全球速売通」が販売する靴や帽子、マニキュアなどから、基準値を超える有害物質が検出されたことが韓国ソウルがおこなった検査から判明しました。
SHEINの靴からは、フタル酸エステルが基準値の229倍検出されています。
フタル酸エステルは、プラスチックに柔軟性を与えたり、加工しやすくするための可塑剤として使用されており、生殖機能に悪影響を与え、不妊や早産をもたらすほか、発がん性があるとされています。
フタル酸エステルは、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)であり、生物の体内に入ることで、本来のホルモンの働きを邪魔し、異常を引きおこします。
また、SHEINの帽子やマニキュアからは発がん性物質であるホルムアルデヒドやジオキサンが基準値を超えて検出されました。
さらに、Temuのサンダルの中敷きからは基準値を超える鉛が検出されています。
○特定有害物質の使用制限に関するEUの法律に、RoHS(ローズ)指令があります。
RoHSは、「Restriction of Hazardous Substances」の頭文字をとったもので、日本語では「有害物質使用制限指令」と呼ばれます。
「フタル酸エステル類」のうち、下記4物質については規制対象物質として指定されています。
・フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHPまたはDOP)
・フタル酸ジブチル(DBP)
・フタル酸ジイソブチル(DIBP)
・フタル酸ブチルベンジル(BBP)
「RoHS指令」について詳しくはこちら