【PFAS】水質検査義務化 PFOS、PFOA水質基準項目へ 環境省

12月24日、環境省は発がん性が指摘されるPFAS(有機フッ素化合物)について、2026年4月の施行をめどに、水道法の省令を改正し、水質基準項目に「PFOS」と「PFOA」を加える方針を固めました。
これにともない、水道事業者を対象とした定期的な水質検査の実施と、基準値を超えた場合の原因特定や改善措置が義務付けられます。

 

現在の日本国内における水道水のPFAS暫定目標値は、PFOSとPFOAの合算値で、1Lあたり50ナノグラムとなっています。
現在は、暫定目標値を超えたPFASが検出されても、対応は努力義務にとどまります。

 

PFASとは

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。
 

PFASによる人体への影響

人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。
上記より、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めている段階です。
 

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