【エイズ】性病の検査を2025年1月6日よりスタート~②エイズ~
性病の第二弾の記事として、エイズの特徴について簡単にまとめさせていただきます。
○エイズとは?
後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS、エイズ)は、ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)感染によって生じ、全身免疫不全を引き起こします。このHIVは、体を細菌やウイルスから守る免疫細胞に感染するウイルスです。感染すると、健康状態ではかからないような病気にかかり、様々な合併症を引き起こします。2016年末では、日本での新規感染者及びAIDS患者数は累計で2万7千人を超えています。また、世界中で感染者はおよそ3670万人、年間180万人の新規感染者と100万人のAIDSによる死亡者が確認されています。1981年にアメリカで初めてエイズが確認されてから、約7610万人がHIVに感染し3500万人がエイズ関連の疾病で死亡したと考えられています。
○HIVへの感染について
HIVへの感染は、性交渉、血液感染、母子感染によって起こります。HIVの感染確率は、コンドームの未使用による性交渉を行った場合、感染の確率は0.1〜1%くらいと考えられています。HIV感染後、①感染初期(急性期)、②無症候期、③エイズ発症期の順に経過します。
①感染初期(急性期)
HIVに感染してから数週間程度で、発熱、筋肉痛、頭痛等の風邪のような症状が現れると言われています。症状は無自覚な方もいます。
②無症候期
感染初期の風邪のような症状が治まった後、症状のない無症候期に移ります。
無症候期は長く、数年〜10年以上続く人もいます。この期間もHIVは体内で増殖し、免疫細胞を破壊し続けます。ただし、中には無症候期が短期間の方もいます。無症候期を過ぎると、発熱、倦怠感、リンパ節腫脹などが出現し、帯状疱疹などを発症しやすくなります。
無症候期が長く、HIV感染が把握できないケースが多いです。そのため、エイズ発症により初めてHIV感染が判明する、いわゆる「いきなりエイズ患者」が毎年400件以上報告されています。したがって、実際の国内HIV感染者数は報告件数を大幅に上回っているとことが懸念されています。
③エイズ発症期
感染後抗HIV療法が行われないとHIV感染がさらに進行し、日和見感染症や悪性腫瘍を発症します。また、食欲低下、下痢、低栄養状態、衰弱状態などの症状が現れます。
○早期の感染確認が重要
エイズを発症して未治療の場合の余命は2〜3年と言われていますが、現在では早期にエイズの診断を受けて適切に治療を受ければ、エイズの発症を抑えることも可能となっています。エイズ発症後の治療もある程度有効ですが、発症前の治療の方がはるかに効果的です。エイズ発症前にHIV感染を、検査により確認することが重要です。
詳細は弊社コラムや各HPをご確認ください。
→【HIV/エイズとは?|感染経路と予防法を理解しよう】
→【HIV/エイズの検査方法や流れについて解説!】
→厚生労働省HP「性感染症」
→国立感染症研究所HP「日本の梅毒症例の動向について (2024年10月2日現在)」