【レジオネラ属菌】温泉施設 基準値の240倍 宮崎えびの市
12月25日、宮崎県えびの市は、市内の老人福祉センター内の温泉施設から基準値の240倍のレジオネラ属菌が検出されたことを発表しました。
市は施設の利用を中止しており、現時点で健康被害を訴える人はいないとのことです。
市によると、年1回実施している自主検査で貯湯槽排水口から採取した検体から、基準値超えのレジオネラ属菌が検出されたと、検査機関から連絡があったとのことです。
レジオネラ症は、レジオネラ属菌という細菌によって引き起こされる感染症です。
レジオネラ属菌に汚染された水やエアロゾル(霧状の水)を、吸入することによって引き起こされます。
レジオネラ症の主な症状として、悪寒、高熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などが起こり、呼吸器症状として痰の少ない咳、少量の粘性痰、胸痛、呼吸困難などが現れます。
それら症状は日を追って重くなっていき、胸痛、水溶性下痢、意識障害、歩行障害を伴い死にいたる場合もあります。
レジオネラ属菌の潜伏期間は、通常1週間前後です。感染源として最も懸念されるのが入浴施設です。
以前、レジオネラ症集団感染が起こり死亡者も出ており、大きな社会問題となりました。
こういった事故を防ぐには、入浴施設においてレジオネラ対策をおこなうことが必須事項であるといえます。
食環境衛生研究所ではレジオネラ属菌検査を行っております。
検査をご希望のお客様はぜひご依頼ください。