【ボツリヌス菌】食中毒 要冷蔵を常温保存 重症 新潟市
新潟県新潟市の50代女性が「ボツリヌス菌」を原因とする食中毒により、全身麻痺・人工呼吸器の装着が必要となる重症となっています。
女性は今年1月、要冷蔵の食品を誤って常温保存したものを食べたところ、眼のチカチカ感や口の渇きなどの症状があり医療機関を受診しました。その後、症状が悪化し、ボツリヌス菌が原因と判明しました。
女性の意識はあり回復傾向ですが、全身麻痺の症状や人工呼吸器の装着をしているとのことです。
また、女性は原因となった食品を食べる際、ブルーチーズのような味や臭いを感じていたとのことです。
ボツリヌス菌は、要冷蔵の食品を常温保存することで増殖の恐れがあります。
食品を保存する際には、保存条件の確認をしっかりと行いましょう。
ボツリヌス菌とは
Clostridium botulinum (学名)
Clostridium (クロストリジウム)属に属する嫌気性の芽胞形成桿菌です。
12℃~50℃(至適温度:43℃~45℃)で発育し、芽胞を形成します。
ボツリヌス菌はボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)を生成し、食品と共に摂取することによりボツリヌス食中毒や、乳児に発生する乳児ボツリヌス症の原因菌として知られています。
食中毒でどんな症状?
潜伏期間は喫食後、8~36時間で、吐気、嘔吐、神経麻痺などの症状がみられます。重症の場合呼吸麻痺により死亡の恐れもあります。