【PFAS】肺疾患との関係が指摘 工場従業員 血中から高濃度

4月19日、PFAS(有機フッ素化合物)を含む製品を製造していた工場の元従業員らを対象とした健康調査において、一部の人からPFASの代表物質であるPFOAが高濃度で検出され、「間質性肺疾患」を発症した人もいたとする論文を京都大学などのチームがまとめたことが分かりました。

元従業員ら5人の血中からPFOAが高濃度で検出され、うち3人が間質性肺疾患を発症していたということです。
 
大手空調メーカーの製作所がある大阪府摂津市では、地下水からPFASが国の暫定基準値の約420倍検出されています。
このメーカーは過去にPFOAを取り扱っており、2012年に国内でのPFOAの製造・使用を終了しています。

論文をまとめた京都大学などのチームは、今回は臨床的調査のみに基づき、データも限られているとし、因果関係の究明にさらなる研究が必要だとしています。

 

PFAS(有機フッ素化合物)をめぐっては、暫定目標値を超えて検出される事例が相次いでいます。
浄水場から暫定目標値を大きく超えてPFASが検出された岡山県吉備中央町では、全国初となる公費の血液検査がおこなわれました。

 

PFAS血液検査を開始いたしました。

弊社では、PFAS血液検査(血液・血漿・血清)を開始いたしました。
※個人のお客様でも【ろ紙採血法】での検査が可能です。血液検査のほか、水質検査・畜水産物検査もおこなっております。

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PFAS(水質、血液、畜水産物)
 

PFASとは

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。

 

PFASによる人体への影響

人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。

 

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