ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう│PFAS検査
沖縄県のPFAS汚染を題材としたドキュメンタリー映画「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」が7月26日より沖縄県で先行公開、順次全国で公開されます。
2016年に沖縄県の水からPFASが検出されたことをきっかけに、沖縄の女性(ウナイ)たちはその深刻さに気づき、子ども・家族・ここに住む人たちを守るため立ち上がります。
政治とは無縁だった女性(ウナイ)たちが、水という権利を、人権を取り戻そうと、次々に地元の議会や県議会選挙に立候補するなど政治とつながっていきます。
沖縄、日本のみならず世界中のPFAS汚染問題に立ち向かっていく女性(ウナイ)たちの物語が描かれた映画となっています。
映画『ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう』公式サイト
<2026年4月1日よりPFAS検査義務化>
2026年4月1日より、水道法の水質基準項目に「PFOS」と「PFOA」が追加となります。
それにともない、3カ月に1度の定期的な水質検査が義務化となります。
国はこれまで、法的拘束力のないPFAS暫定目標値として、「PFOS」と「PFOA」の合算値で、1Lあたり50ナノグラムを設定していました。
今後は、暫定目標値から法的拘束力のともなう水質基準へと格上げされ、水道事業者には検査でPFAS濃度が基準値を超えて検出された場合の改善措置が求められることとなります。
PFASとは
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。
PFASによる人体への影響
人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。
上記より、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めている段階です。