【PFAS】兵庫県明石市の井戸から基準値超え|水道水は安心して飲用可

7月24日、兵庫県明石市は地下水を対象にした水質調査で、発がん性が指摘されるPFAS(有機フッ素化合物)が市内2カ所の井戸から国が定める暫定目標値(1Lあたり50ナノグラム)を超えて検出されたことを発表しました。
今回の調査は6月上旬に市内5カ所の個人所有の井戸で実施されました。
魚住町中尾の井戸では56ナノグラム、二見町東二見の井戸では87ナノグラムの暫定目標値を超えたPFASが検出されたということです。
 
市は、これらの井戸所有者に対して地下水の飲用を控えるよう助言するとともに、周辺状況把握のため、この2カ所の近隣地域の井戸についても追加調査などを実施するとしています。
水道水については、令和2年度より調査が実施されており、これまで暫定目標値(1リットルあたり50ナノグラム)を下回っていることから、安心して飲むことができるということです。

 

PFASとは

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。

 

PFASによる人体への影響

人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。
上記より、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めている段階です。

 

2026年4月1日よりPFAS検査義務化

2026年4月1日以降、水道法の水質基準項目にPFOSとPFOAが新たに加わります。
この改正により、水道事業者には3カ月に一度、PFOSおよびPFOAに関する定期的な水質検査が義務付けられます。
これまで国は、PFOSとPFOAの合計値を1リットルあたり50ナノグラムとする暫定目標値を設けていましたが、これは法的拘束力のないものでした。
今後は、この暫定目標値が法的拘束力をもつ水質基準へと変更されます。
これにともない、水質検査でPFASが基準値を超えて検出された場合、水道事業者は改善措置を講じることが求められるようになります。

 

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