梅毒の流行状況(東京都 2025年32週現在)

2025年第32週の東京都における梅毒報告は61件で、累計では2,216件に達しました。
早期顕症梅毒1期17件と2期18件、無症候(潜伏)梅毒が25件にも及びました。
性別では男性が多く、年代別では20~50代が多いものの、60代4件・70代1件の高齢者感染も確認されており、広範な年代への波及が引き続き懸念されています。
今回のニュースでは、上記専門用語の紹介をさせていただきます。(感染症情報提供サイトより引用)
 

早期顕症梅毒1期

感染後数週間(3週間程度)が経過すると、梅毒トレポネーマの侵入部位に、初期硬結、硬性下疳などの限局性の病変が出現する。また、所属リンパ節腫脹を伴うこともある。これらの症状や所見は無痛性の場合が多く、約3~6週間で自然に軽快する。
 

早期顕症梅毒2期

1期の症状出現から4~10週間程度経過すると、梅毒トレポネーマが全身へ血行性に移行し、全身に多彩な症状が出現する。
特徴的な症状としてバラ疹があり、手掌や手背、下腿、前腕、背部などを中心に、無痛性の紅斑を呈する。その他の皮膚粘膜症状として、丘疹性梅毒疹、粘膜疹、扁平コンジローマなどがある。また、発熱や倦怠感、全身性リンパ節腫脹に加え、消化器系、泌尿器系、筋骨格系の症状や所見を呈することがある。1期と同様、これらは自然に軽快する。
 
梅毒の初期症状についてはコラムで詳しくご紹介しています。
>>梅毒の初期症状|第1期(初期症状)から第4期まで期間別の症状
 

潜伏梅毒

梅毒血清反応陽性で症状が認めらない状態をさし、主に早期顕症梅毒1期と2期の間、および2期の症状消失後にみられる。潜伏梅毒のうち、感染後1年以内を早期潜伏梅毒、感染後1年以降を後期潜伏梅毒とよぶ。早期潜伏梅毒は早期顕症梅毒2期に再度移行しうることから、感染性があるといわれている。一方、後期潜伏梅毒の性的接触での感染性はほぼないとされている。
 
性交渉の際はコンドームを適切に使用することで予防することができますが、コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、完全には予防することはできません。
定期的な検査、医療機関の受診、加えて、正しい知識を身に着けることが重要です。
 
【参考】
>>東京都感染症週報 2025年第32週((8月4日~8月10日))
>>感染症情報提供サイト 梅毒(詳細版)
 

梅毒に関する検査

>>梅毒検査キットはこちらから
 
性病検査キット
 

梅毒の検査や症状に関するコラム

>>梅毒の検査方法と検査を実施するタイミングとは?
>>梅毒検査と治療について
>>梅毒の初期症状|第1期(初期症状)から第4期まで期間別の症状
>>梅毒の時に皮膚に出る症状(しこり・発疹)
 

弊社では各種性病の検査を実施しております。

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