【PFAS】26都道府県の河川などで基準値超えの検出

環境省は3月27日、2024年度に実施した全国の河川や地下水の水質測定の集計結果を公表しました。

 

【調査結果の概要】
全国の河川や地下水など、約4,000地点を調査したところ、26都府県の629地点で国の指針値(暫定目標値)を超えるPFASが検出されました。
※PFOSとPFOAの合計で 50ng/L(1リットル当たり50ナノグラム)
 
<超過地点の内訳>
新規に確認:130地点
継続測定中:282地点
汚染範囲の特定調査中:217地点

 
【深刻な検出例】
一部地域では、指針値を大幅に上回る極めて高い濃度が確認されています。
 

<大阪府熊取町の地下水>
指針値の1460倍にあたる1リットル当たり73,000ナノグラム
<岡山県吉備中央町の河川>
指針値の1440倍にあたる1リットル当たり72,000ナノグラム

 

PFASとは

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、多種類の物質があるとされています。
PFAS(ピーファス)の中でも、PFOS(ピーフォス)(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ピーフォア)(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されています。

 

PFASによる人体への影響

人においてはコレステロール値の上昇や発がん、免疫系統と関連が報告されています。しかし、どのくらい入ると影響が出るのかは解明されておりません。
国際がん研究機関(IARC)では、PFOA(ピーフォア)を「ヒトに対して発がん性がある(グループ1)」、PFOS(ピーフォス)を「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」と評価しています。
分解されにくく、蓄積されやすい性質から人体に入ることで、体内に長期に渡り残留し、健康リスクを引き起こす可能性があることからも調査が進められています。
上記より、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めている段階です。

 

2026年4月1日よりPFAS検査義務化

2026年4月1日以降、水道法の水質基準項目にPFOSとPFOAが新たに加わります。
この改正により、水道事業者には3カ月に一度、PFOSおよびPFOAに関する定期的な水質検査が義務付けられます。
これまで国は、PFOSとPFOAの合計値を1リットルあたり50ナノグラムとする暫定目標値を設けていましたが、これは法的拘束力のないものでした。
今後は、この暫定目標値が法的拘束力をもつ水質基準へと変更されます。
これにともない、水質検査でPFASが基準値を超えて検出された場合、水道事業者は改善措置を講じることが求められるようになります。

 

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