【サポウイルス】福岡市の保育施設 集団感染性胃腸炎
4月7日、福岡市保健所は保育施設で感染性胃腸炎の集団感染が発生したことを発表しました。
3月23日から4月7日までの期間に、1~6歳の幼児44人が嘔吐や下痢、発熱などの症状を訴えています。
複数の感染者からサポウイルスとノロウイルスが検出されたとのことです。
重症者は出ておらず、全員快方に向かっています。
保健所は、調理や食事前の十分な手洗いや食材の加熱など感染対策を呼びかけています。
サポウイルス感染症とは、サポウイルスを原因とする下痢症であり、汚染された食べ物や水による感染や、ヒトからヒトへの糞口感染があると考えられています。症状はノロウイルスとほぼ同じで、流行は乳幼児に多く認められます。成人からの検出は比較的少なく、ヒトが密集している状況で発生する傾向があると言われています。
感染症法との関連としては、5類感染症(小児科定点把握)である感染性胃腸炎の原因ウイルスのひとつにサポウイルスが挙げられています。今までは、小児の散発的な感染性胃腸炎の原因となると考えられてきましたが、近年食中毒をはじめとした集団感染事例の報告が増えてきています。
予防としてはノロウイルスやロタウイルスと同様に、手洗いと排せつ物の適切な処理が重要とされています。85℃、1分間以上の加熱により殺菌できます。
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