梅毒の流行状況(東京都 2025年30週現在)
近年、梅毒の流行が止まらなくなっており、特に人口が集中している地域では深刻となっております。
第30週の東京都の梅毒流行状況の情報が更新されましたが、2024年の都内に梅毒報告数は3,760件で、4年連続で増加、感染症法に基づく調査開始以降、過去最多となっておりましたが、2025年1週~30週(~7月27日)で累計2,079人となっており、依然として高い状況です。
感染者の性別・年代として、女性は10代~30代の感染が多く、男性は20代から50代にかけて感染が多い傾向にあります。
(詳細は下記の通り)
男性 | 女性 | |
---|---|---|
10代 | 23人 | 50人 |
20代 | 325人 | 505人 |
30代 | 372人 | 101人 |
40代 | 314人 | 34人 |
50代 | 202人 | 23人 |
60代 | 88人 | 5人 |
70代 | 23人 | 7人 |
※60代 男女不明 1人
東京都感染症情報センターが公開している2006年~2024年推定感染経路別患者報告数の推移では、男性は2009年以降、同性間性的接触が50%以上でしたが、2015年以降は異性間性的接触の割合が増加しています。
特に女性は、異性間性的接触が50%以上を占めているとのことです。
コンドームを適切に使って、粘膜の直接接触を避けるといった予防が大切です。
ただし、適切に使っていても咽頭・皮膚に感染していた場合にはキスなどでも感染を起こすことがありますので、コンドームをしているからと安心せず、皮膚や粘膜に異常を認めた場合・不安がある場合には、早めの検査、医療機関の受診をしましょう。
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