牛コロナウイルスは、新生子牛に下痢を起こすほか、冬季赤痢と呼ばれている成牛の伝染性下痢の主原因であり、また呼吸器病にも関与している。伝染性が強く、成牛では集団発生する。冬季に多発し、日中と夜間の温度差の激しい時期に発生する傾向がある。潜伏期は、子牛では1~2日、成牛で2~3日。軽い発熱後、突発性の水様性下痢、子牛では白痢、成牛では淡褐色、ときに粘血便、乳牛では、重度の泌乳量低下または泌乳停止などがみられる。腸管以外にも上部気道に高い親和性があり、時に鼻汁漏出、くしゃみ、咳などの軽度な呼吸器症状を呈する。<最新ウシの病気および獣医伝染病学より抜粋>KM-N090806

youtube