酵素抗体法
ペル・抗ペル抗体の可溶性免疫複合体(PAP)を用いるPAP法は、抗原抗体反応のみを用いてペルオキシダーゼを導入するものである。一次抗体と抗ペル抗体のホスト動物種をそろえておき、一次抗体を反応させそれに結合する二価の二次抗体を反応させた後PAPを反応させると二次抗体の二つの抗原結合部位のうち空いている方がPAPに含まれる抗ペル抗体に結合する。ペルオキシダーゼとは内因性酵素の一つであり、主に赤血球,好酸球,好中球に含まれている。あらかじめ失活させておかないと発色時にペルオキシダーゼ標識した抗原抗体反応物と内因性ペルオキシダーゼの区別が付かなくなってしまう。免疫染色でペルオキシダーゼ標識したものを用いる際はH2O2などで内因性ペルオキシダーゼを失活させる必要がある。HM-N090806