起源は1926年、インドネシアでの発生が最初とされ、英国のNewcastle-upon-Tyneでも同様の疾病が発生し、Newcastle disease(ND)と名付けられて以降、日本を含むアジアに広く拡散した。ニューカッスル病ウイルス(トリパラミクソウイルス1、avian paramyxovirus1;NDV)は現在、パラミクソウイルス科(Paramyxoviridae)、パラミクソウイルス亜科(Paramyxovirinae)、エイブラウイルス属(Avulavirus)に分類されている。法定伝染病に指定され、主な宿主は鶏、キジ、ウズラ、ハト、七面鳥であるが、最も感受性の高い宿主は鶏で、典型的な顕性感染は胃腸炎や脳肺炎の型でみられる。小鳥や野鳥類はしばしば不顕性に感染し、発症しても特徴的な病徴を欠くことが多い。稀にではあるが、ヒトに感染し結膜炎を起こすこともある。<鳥の病気(鶏病研究会編)より抜粋>O-N090806

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