培地
サルモネラの確認に使用する培地で、斜面部と高層部からなる斜面培地。TSIとはTriple Sugar (3つの糖) Ironの略で、培地の中に乳糖、白糖、ブドウ糖を含んでいる。サルモネラは乳糖、白糖を分解できないが、ブドウ糖は分解できる。菌が多い斜面部ではブドウ糖が分解されていったん黄色に変わるが、さらに分解が進むとブドウ糖を消費しきってしまい、今度はペプトンの分解が始まる。ペプトンが分解されるとアンモニアが発生し、アルカリ性(赤)になる。一方、菌の少ない高層部では18時間程度の培養時間ではブドウ糖が分解されても消費しきられないために黄色のままでいる。培養温度と時間は37℃、18~24時間。 ≪参考文献:栄研 TSI培地 使用方法、臨床微生物迅速診断研究会 HP≫(T090316)