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「は」 の検索結果は 122 件です
HACCP
【はさっぷ】
食品の衛生管理手法の一つです。「危害分析重要管理点」ともいいます。1960年代にアメリカの宇宙計画の中で宇宙食の安全性を高度に保証するために考案された製造管理のシステムで、Hazard Analysis and Critical Control Pointといい、頭文字の略語としてHACCP(ハサップ、ハセップ、ハシップともいう)と呼ばれています。HACCPは、製造における重要な工程を連続的に管理することによって、ひとつひとつの製品の安全性を保証しようとする衛生管理法であり、危害分析、CCP(重要管理点)、CL(管理基準)、モニタリング、改善措置、検証、記録の7原則から成り立っています。HACCPシステムによる衛生管理の基礎として「衛生標準作業手順」(SSOP:Sanitation Standard Operating Procedures)の導入など、一般的衛生管理が適切に実施される必要があります。わが国では、食肉製品、乳・乳製品、いわゆるレトルト食品などに対して、HACCPシステムによる衛生管理の方法について厚生労働大臣が基準に適合することを各施設毎に承認する制度が設けられています。G090213
粕疹
【はくしん】
アルコール等の製造残渣である粕を飼料として連用多給したときに発現する飼料疹で、一種の中毒疹と考えられている。四肢等に好発し、急性ないし慢性の皮膚炎症状を呈する。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
白帯
【はくたい】
蹄壁の着地部で、蹄底に接する所にみる白色線状の帯。角葉層と真皮葉が嵌合、接触してできる知覚の鋭敏部。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
白体
【はくたい】
黄体が卵巣内で退行する過程で結合組織によって置換し、しだいに萎縮し硝子様化して肉眼的に白い瘢痕組織となったもの。その後はかなりの期間をかけて消退する。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
白皮症
【はくひしょう】
メラニン形成細胞の分布は正常であるが、メラニン形成に必要な酵素であるチロシナーゼを合成する能力が先天的に欠けているため、皮膚が白色を呈する。馬以外のすべての家畜で報告されている。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
白毛舌
【はくもうぜつ】
舌乳頭が著しく伸長した状態の舌で、そこに色素が沈着して着色した場合は黒毛舌と呼ばれる。衰弱した動物に見られ、原因は一種の感染症ないしは菌交代症と考えられている。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
バージニアマイシン
【ばーじにあまいしん】
放線菌が産生するペプチド系抗生物質で、主としてグラム陽性菌に作用する。動物用としてのみ使用され、飼料添加物として鶏、豚に用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
ハースト現象
【はーすとげんしょう】
血球凝集のひとつで、Hirstがインフルエンザウイルスが鶏赤血球を凝集することを発見したことからハースト現象という。その後、いろいろなウイルスがヒト、鶏などの赤血球を凝集する作用があることがわかり、赤血球凝集反応、赤血球凝集抑制試験としてウイルス病の血清診断または分離ウイルスの同定などに用いられるようになった。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
ハーダー腺腫
【はーだーせんしゅ】
瞬膜凹面上にあるハーダー腺の腫大、あるいは腺腫をいう。流涙し、結膜炎の症状を呈し、腫大した腺組織が瞬膜面から露出することがある。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
パール試験
【ぱーるしけん】
炭疽菌とその類似菌との鑑別に用いられる方法で、ペニシリン含有培地上に菌を接種し、数時間後、培地表面にフタガラス置いて顕微鏡で観察すると、炭疽菌の場合は菌体が膨隆して真珠の首飾りのように連鎖してみえる。他の土壌菌ではこのような変化はみられない。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
バーロー病
【ばーろーびょう】
中型、大型の子犬に発生し、発熱、長骨遠位端の腫脹と疼痛、跛行がみられ、X線検査で骨形成の減退、毛細血管性の溢血、壊血病帯のみられることが特徴である。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
肺炎
【試験での肺炎の指標は何ですか?】
臨床症状をスコア化して評価します。項目は、呼吸数、呼吸音、鼻汁、発咳、活力、食欲、体温になります。090207
バイオテクノロジー
【ばいおてくのろじー】
「バイオロジー」( 生物学;Biology)と「テクノロジー」( 科学技術; Technology) を合成した言葉で、「生物工学」または「生命工学」などと訳されます。生物またはそのDNA等、応用する技術のことで、伝統的な酒造りやしょうゆ造りといった発酵技術、交配による品種改良などの育種技術に加え、遺伝子組換え技術やクローン技術などが含まれます。G090213
媒介伝播
【ばいかいでんぱ】
吸血昆虫やネズミなどの衛生動物による伝播をいい、機械的伝播、増殖型伝播、発育型伝播、循環増殖型伝播などがある。<獣医学大辞典より抜粋>N090904
媒介動物
【ばいかいどうぶつ】
病原体をある宿主からほかの宿主へ媒介する動物をいい、単に病原体を宿主から宿主へ運ぶだけのもの(機械的伝播者)、病原体が伝播者体内で一定の発育をすることが必要なもの(生物学的伝播者)などがある。<獣医学大辞典より抜粋>N090904
肺気腫
【はいきしゅ】
肺胞壁または呼吸細気管支の拡張や破壊により、終末気管支より末梢の容積が異常に増加した状態をいう。長期間この状態が続くと、肺組織の弾力性が減退し、肺の過度の膨大が認められる。馬、牛に多く、豚、犬、猫にもみられる。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
廃棄獣肉
【はいきじゅうにく】
一般にと畜検査でと畜場法施行規則の別表し掲げる疾病にかかっていると認められ、かつ同表で廃棄その他食用に供されることを防止するために必要な措置を講じなければならない部分をいう。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
廃棄物堆肥発酵装置
【はいきぶつたいひはっこうそうち】
家畜排泄物を発行処理によって堆肥化する装置で、糞を稲わら、籾殻やおがくずと混合して堆積すると、好熱性細菌の働きによって温度が65~75℃に上昇する。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
肺吸虫症
【はいきゅうちゅうしょう】
住胞吸虫科の肺吸虫属の吸虫が人畜の肺に寄生することによって起こる疾病で、多くの肺吸虫の成虫は肺に虫嚢を作るため、発咳、血痰などがみられ急死の原因となることもある。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
廃鶏
【はいけい】
産卵用途が終了した採卵鶏で肉用にまわされる鶏のことです。 O140320
敗血症
【はいけつしょう】
体内に入った病原菌による症状が全身に及んだ重い症状を引き起こした状態のことです。細菌そのものが血液中に無くても、細菌から出る毒素によって起こることもあります。他の疾病と合併して起こります。敗血症は病原菌やその毒素の種類、感染する側の感受性などの条件によって影響されるので、細菌が流血中に入っても必ずしも敗血症が起こるとは限りません。G090213
敗血症
【はいけつしょう】
一般に病原菌が流血中で増殖して疾病を起こすものをいうと考えられているが、細菌病巣から菌が絶えずまたは断続的に血中に流出して、全身感染を起こしたものをいうと考えるのが妥当である。病原菌の種類、毒力、侵入門戸、さらには生体側の感受性、防御機転その他の条件などによって影響され、細菌が流血中に入っても必ずしも敗血症が起こるとは限らない。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
敗血症性ショック
【はいけつしょうせいしょっく】
化膿巣と菌血症あるいは膿血症を伴う重篤な化膿性全身感染症を敗血症といい、その際に見られるショックを敗血症性ショックという。循環不全により浮腫を発生して体液の喪失が起こり、また心血管系への中毒作用によってショックを招く。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
配合飼料
【はいごうしりょう】
各種の単味飼料が混合調整された飼料で、混合される単味飼料の種類が少ないものは混合飼料ともいう。家畜・家禽の種類および用途別に給与すべき濃厚飼料として必要かつ十分な栄養を含有するようにその原料を科学的に配合したものをいう。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
肺充血
【はいじゅうけつ】
肺血管内に血液が増量する状態で、実性と虚性充血とに分けられる。前者は肺に動脈血が多量に流入する場合で、慢性カタル性肺炎が原因となる。後者は肺の静脈血のうっ血した状態で、多くは心臓弁膜症および心臓衰弱を伴う疾患(胃腸ガスの蓄積、牛の鼓腸)も一因である。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
肺水腫
【はいすいしゅ】
肺胞内および間質に漿液を多量に含有する状態で、肺の容積・重量が増大し、断面から多量の泡沫液が流出する。心臓弁膜障害による全身性うっ血、肺炎などに際して生ずる。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
培地
【標準寒天培地で調べるものは?】
一般細菌数を調べます。
培地
【標準寒天培地における一般生菌数の培養温度と、時間は?】
35℃、48時間です。
培地
【IPA反応とは】
トリプトファンのデアミナーゼ反応(脱アミノ反応)によって生じたα-ケト酸が鉄イオンと結合することにより赤色を呈する反応。 ≪参考文献:近代出版 新 細菌培地学講座・下Ⅰ≫(T090316)
培地
【SIM培地とは】
SIMとはsulfide(硫化物-硫化水素)、indole(インドール)、motility(運動性)の略。サルモネラの確認に使用する寒天培地で、硫化水素産生、インドール産生、運動性に加え、IPA反応を確認することができる。多くのサルモネラは硫化水素を産生し、インドールを生成せず、運動性があり、IPA反応を示さないという性質を持っている。培養温度と時間は37℃、18~24時間。 ≪参考文献:近代出版 新 細菌培地学講座・下Ⅰ≫(T090316)
培地
【SIM培地におけるIPA反応】
SIM培地では、培地に含まれるペプトン中のトリプトファンがデアミナーゼ反応によってインドールピルビン酸を生成する。このインドールピルビン酸がクエン酸鉄と反応し、培地の舞w部が褐色を示すとIPA反応(+)と判定される。 ≪参考文献:近代出版 新 細菌培地学講座・下Ⅰ≫(T090316)
培地
【SIM培地におけるインドール産生の確認方法】
硫化水素産生、運動性、IPA反応を確認した後に、SIM培地にコバック試液を滴下して判定する。インドールとはトリプトファンがトリプトファナーゼ(トリプトファンを分解する酵素)により分解されて生成する物質である。SIM培地にはトリプトファンが大量に含まれているので、SIM培地で培養した菌がトリプトファナーゼを持っていれば大量のインドールが生成する。ここにコバック試液を滴下すると培地舞w部が赤紫色を呈し、インドール陽性(+)と判定される。 ≪参考文献:近代出版 新 細菌培地学講座・下Ⅰ≫(T090316)
培地
【SIM培地における硫化水素産生と運動性の確認方法】
白金線で穿刺した場所が黒くなると硫化水素産生と判定される。さらに菌に運動性があると黒い部分が周りへと広がるので、硫化水素産生部の広がり方により運動性を確認することができる。(T090316)
培地
【TSI培地とは】
サルモネラの確認に使用する培地で、斜面部と高層部からなる斜面培地。TSIとはTriple Sugar (3つの糖) Ironの略で、培地の中に乳糖、白糖、ブドウ糖を含んでいる。サルモネラは乳糖、白糖を分解できないが、ブドウ糖は分解できる。菌が多い斜面部ではブドウ糖が分解されていったん黄色に変わるが、さらに分解が進むとブドウ糖を消費しきってしまい、今度はペプトンの分解が始まる。ペプトンが分解されるとアンモニアが発生し、アルカリ性(赤)になる。一方、菌の少ない高層部では18時間程度の培養時間ではブドウ糖が分解されても消費しきられないために黄色のままでいる。培養温度と時間は37℃、18~24時間。 ≪参考文献:栄研 TSI培地 使用方法、臨床微生物迅速診断研究会 HP≫(T090316)
培地
【X-SAL寒天培地とは】
サルモネラの分離選択用培地。硫化水素を産生するサルモネラと硫化水素を産生しないサルモネラを1枚の培地で同時に鑑別することができる。培養温度と時間は35~37℃、18~24時間。硫化水素産生サルモネラは黒色コロニーを形成し、硫化水素非産生サルモネラは緑色コロニーを形成する。 ≪参考文献:日水製薬 X-SAL寒天培地 HP≫(T090316)
培地
【ハーナテトラチオン酸塩培地とは】
サルモネラを分離する際に前培養によって増やした菌の中から、サルモネラのみを選択的に増菌するために用いる。使用前に40ml/Lのヨード液を加えて使用する。培養温度と時間は41.5℃、24時間。 ≪参考文献:鶏病研究会報第37巻1号≫(T090316)
培地
【リジン脱炭酸培地】
サルモネラの確認に使用する液体培地で、指示薬のブロモクレゾールパープルによって紫色を呈している。培地中にはブドウ糖が含まれていて、菌によってブドウ糖が分解されると酸が生成し、培地の色が黄色に変化する。一方、培地中にはブドウ糖以外にリジンも含まれており、その量はブドウ糖<リジンである。菌がリジンを脱炭酸できる酵素を持っていた場合、大量のアミンが生成されるためブドウ糖の分解によって生成した酸は中和され、培地はアルカリ性に傾く。培地がアルカリ性になると、培地の色は指示薬によって紫色に変化し、リジン脱炭酸(+)と判定される。培養温度と時間は37℃、18~24時間。(T090316)
培地
【りん酸緩衝ペプトン水とは】
サルモネラを分離する際に前培養用の培地として用いる。前培養せずにいきなり選択性の高い増菌培地にサルモネラを接種すると死滅したり、その他の雑菌によって増菌を妨げられてしまう可能性があるが、前培養を行なうことでそれを防ぐことができる。培養温度と時間は37℃、24時間。 ≪参考文献:関東化学 緩衝ペプトン水 HP≫(T090316)
培地
【検査で使用した培地などはどのように処分するのが良いのですか?】
オートクレーブなどを購入し、殺菌後に廃棄が望ましいですが、検査室内である程度殺菌後に運ぶのが目的であれば、熱湯による処理などでも可です。t090213
培地
【培地で使用する精製水】
組織由来の細胞を培養すると、組織を特徴づける細胞穀zは失われ、培養器付着した細胞は伸展し、その一部は増殖を始める。細胞層が形成されるときに1~2種のタイプの細胞のみが優位となり、in vivoのように多くのヘテロなタイプの細胞で穀zされている細胞間相互作用は失われる。また血液循環でみられるような酸素と栄養の供給、老廃物の排除機能が再現できない。参考文献:動物細胞培養法入門(学会出版センター)(T090316)
肺胞性肺炎
【はいほうせいはいえん】
肺胞内に滲出物の集積をみる肺炎で、肺炎の大部分がこれに属する。滲出物の種類により、カタル性(漿液、粘液、好中球、剥離上皮)、線維素性、化膿性(好中球)、出血性(赤血球)などにわけられ、壊死性肺炎、壊疽性肺炎に移行することもある。<獣医学大辞典より抜粋>N090917
肺胞性肺気腫
【はいほうせいはいきしゅ】
肺胞内の空気容量が増加し、肺胞が著しく拡張したものをいい、急性および慢性にわけられる。急性は、肺胞内に一時的に空気が増加した状態で、肺組織自体は強く器質的変化を伴わないので、原因が消失すると正常に戻る。慢性は、肺胞壁の弾性線維の変性や萎縮により肺胞が収縮できなんくなった場合や、気管支・細気管支の不完全閉塞により生ずる。<獣医学大辞典より抜粋>N090917
肺胞線菌症
【はいほうせんきんしょう】
放線菌が飼料、稲わらなどを介して動物の消化器、皮膚、呼吸器などに感染し、膿瘍、腫瘍、その他の病巣を形成し、重症例では脳、関節、心筋、骨、皮下組織、肝臓、肺などに転移する。<獣医学大辞典より抜粋>N090917
肺虫症
【はいちゅうしょう】
肺虫による感染症で、牛、めん羊、豚などの病害が著しく、呼吸道の狭窄、閉塞による呼吸障害を主とし、しばしば死を招く。<獣医学大辞典より抜粋>N091026
培養細胞
【培養細胞のIn vivoとの相違点】
①組織由来の細胞を培養すると、組織を特徴づける細胞穀zは失われ、培養器付着した細胞は伸展し、その一部は増殖を始める。細胞層が形成されるときに1~2種のタイプの細胞のみが優位となり、in vivoのように多くのヘテロなタイプの細胞で穀zされている細胞間相互作用は失われる。また血液循環でみられるような酸素と栄養の供給、老廃物の排除機能が再現できない。②培養細胞の環境は、生体のホメオスタシスの制御に含まれるようないくつかの組織って気構成(主に神経や内分泌系)が欠落している特殊な実験条件になっている。このような制御から外れた細胞の代謝はin vitoroでは安定しているが、その細が存在した組織の状態を再現してはいない。090207
培養細胞の環境要因
【pHについて】
初代培養は、生体組織から直接分離した細胞の培養であり適切な培養環境を設定できれば、生体における細胞の機狽Z期間ながらも再現することができる。参考文献:動物細胞培養法入門(学会出版センター)(T090316)
培養細胞の環境要因
【酸素について】
生体の組織、臓器由来の分離細胞や無限増殖狽l得した細胞を機会的、酵素的、ないし化学的に分散し、ばらした状態で培養する方法である。参考文献:動物細胞培養法入門(学会出版センター)(T090316)
培養細胞の環境要因
【浸透圧について】
高等動物の組織は、単純化していえば、上皮と間充識から構成されている。初代培養では、上皮より上皮細胞が、間充識より線維芽細胞が主に増殖してくる。参考文献:動物細胞培養法入門(学会出版センター)(T090316)
培養細胞の環境要因
【二酸化炭素について】
立体的に器官の一部または全体の組織構造を保ち、場合によっては機能の維持も目指すような培養法を指す。参考文献:動物細胞培養法入門(学会出版センター)(T090316)
培養細胞の環境要因
【培養細胞のIn vivoとの相違点】
培養細胞の環境は、生体のホメオスタシスの制御に含まれるようないくつかの組織って気構成(主に神経や内分泌系)が欠落している特殊な実験条件になっている。このような制御から外れた細胞の代謝はin vitoroでは安定しているが、その細が存在した組織の状態を再現してはいない。参考文献:動物細胞培養法入門(学会出版センター)(T090316)
排卵
【はいらん】
成熟卵胞から卵子が卵巣外に放出される現象をいい、視床下部-下垂体-卵巣系の内分泌機能によって巧みに調節される。<獣医学大辞典より抜粋>N090917
排卵障害
【はいらんしょうがい】
卵胞が発育、成熟して排卵に至る過程の機能が正常に営まれないものをいう。卵胞が成熟しているにも関わらず、排卵まで長時間を要する排卵遅延と、卵胞が排卵されることなく閉鎖、退行する無排卵とがある。<獣医学大辞典より抜粋>N090917
排卵遅延
【はいらんちえん】
排卵障害の一種で、発育卵胞が長時間存在するか、あるいは卵胞の発育、閉鎖、退行があいついで起こり、結局排卵はするが、排卵まで長い時間を要する状態をいう。発情は正常雌に比べ長く続き、いわゆる持続性発情を示し、乳牛に多発する。<獣医学大辞典より抜粋>N090917
排卵溝
【はいらんこう】
スチグマ。鳥類の成熟卵胞の一部分の名称で、卵黄の蓄積された成熟卵胞の卵胞膜は血管網の発達が著しいが、一部に血管の発達を欠く帯状の部分。<獣医学大辞典より抜粋>N090917
排卵窩
【はいらんか】
馬の卵巣下面のくぼんだ部分の名称。馬の卵巣は他の家畜と違って、卵巣の内側を皮質が、外側を髄質が占め、このくぼんだ部分だけの皮質が卵巣表面に接していて、この部分でしか排卵できない。<獣医学大辞典より抜粋>N090917
ハウユニット
【はうゆにっと】
ハウユニット(HU)とは濃厚卵白の劣化度を表現する数値だが、同じ鶏の産卵直後の卵でもHU値が低いことがあるため、必ずしも産卵後の経過時間を表しているとは言い切れない。また老鶏になるほど卵重が増えるため、HU値が低くなる。
ハエ
【イエバエ】
イエバエ(英名:House fly)のライフサイクル(卵~成虫)の段階には、卵、幼虫、蛹、成虫がある。幼虫は2回脱皮し、1齢、2齢及び3齢幼虫となり、徐々に大きくなっていく。胸部は灰色で、背面にほぼ同じ幅の濃い縦縞の条が4本ある。腹部は基部側の半分が黄色っぽく、後部は茶色がかった黒色で、濃い縦の条が背面の中央に沿って延びている。肢は黒味がかった褐色、翅はほとんど透明で、翅脈は明瞭、第4縦脈は翅の先端部で鋭く前方に湾曲しており、その前の翅脈とほぼ接している。KT-N090602
ハエ
【オオイエバエ】
オオイエバエ(英名:False stable fly)は吸血性ではなく、イエバエのようにスポンジ状吸引口器を持っている。イエバエよりも大きい。全般的な色は暗灰色で、頭部は薄く白みがかった灰色。灰色の胸部には4本の縦縞の条があり、小盾板(胸部の背面後部葉)の後端は淡黄色。腹部は灰色と黒色で、斑点状の外観を呈している。翅の第4縦脈は湾曲せず、その前の翅脈方向に僅かに集まっている。この点はサシバエの配列と似ているが、鋭く湾曲するイエバエの翅脈とは大きく異なる。KT-N090602
ハエ
【クロバエ】
クロバエは強健で、体には金属様の光沢があり、色は、明るい緑、青、青銅黒色、銅など様々。胸部に条はなく、硬い剛毛がある。クロバエの胸部には胸膜下方の剛毛と胸膜背部に2本の剛毛がある。翅脈相はイエバエと似ているが、第4縦脈が翅脈の前方に向かって鋭く湾曲している。KT-N090602
ハエ
【サシバエ】
サシバエ(英名:Stable fly)の成虫の大きさは、イエバエの成虫とほぼ同じだが、口器によって簡単に識別することができる。サシバエは頑丈で黒い口吻を持ち、皮膚を刺して血液を吸収する。雄も雌も吸血性。特徴的な口器の他に、サシバエはイエバエよりも腹部の幅が広く、腹部の背面には暗色斑点の市松模様がある。翅の第4縦脈は、イエバエの翅の第4縦脈と比べると前方への湾曲は僅か。サシバエには、胸部にイエバエ同様に、4本の縦縞の条がある。KT-N090602
ハエ
【ハエについて】
“2対の翅”を意味する双翅目に属する昆虫。実際にはハエは飛翔用の翅を1対しか持っていないが、翅の後部には1対のコブ状の構造 (平均棍と呼ばれる)があり、これは飛翔中にバランスをとるための器官となっている。ハエは完全変態を行う昆虫で、ライフサイクル(卵~成虫)は卵・幼虫(蛆)・蛹・成虫の4つの段階から成り立っている。畜産施設で発生するハエには、イエバエ科、クロバエ科、ミズアブ科及びハナアブ科に属する種が含まれている。ハエの数は、非生物的要因 (温度、繁殖場所の水分、湿度のような環境要因 )と生物的要因 (寄生昆虫、捕食生物、病原菌を含む天敵)によって決定される。KT-N090602
ハエ
【ヒメイエバエ】
最も一般的な種はヒメイエバエ(英名:Little house fly)。ヒメイエバエは体長約5~6mmで、イエバエよりやや小さめ。成虫は黒味がかった灰色で、背面に3本のあまり明瞭でない黒色の縦縞の条がある。胸部の側面は薄色で、肢は黒色、平均棍は黄色。頭部は灰色で前面に黒色の縦縞の条があり、側面は灰色。第4縦脈は真っ直ぐであり、腹部の基部は黄色。KT-N090602
ハエ
【ヒメクロイエバエ】
イエバエと異なり、第4縦脈は、翅の先端付近で湾曲していない。発育段階やライフサイクル(卵~成虫)はイエバエと非常によく似ている。卵は白色で、イエバエの卵と似ており、同じような場所に産卵される。幼虫は円筒形で、先端が細く、イエバエの幼虫に酷似している。しかし、幼虫はやや黄色味を帯び、イエバエの幼虫よりもやや細く、より活発。後部気門は明瞭で、それぞれほぼ平行な3本の直線状の細隙からなっている。上咽頭収縮性外部被膜はイエバエの幼虫と異なり、咽頭硬皮の細長い背面翼と2本の細長い口腔鉤がある。蛹にはかなり突出した呼吸角がある。KT-N090602
縛創
【ばくそう】
創傷のうち受傷原因がロープや平打縄等によるもので、ロープの強い索引や過誤によって生じる。強大な力で一過性に生じることや、持続的に長期間ロープ等に締め付けられて生じる場合もある。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
バクストネラ属
【ばくすとねらぞく】
多くの脊椎動物に寄生し不等分裂と出芽で増殖する原虫で、牛の盲腸に寄生するバクストネラ・スルカータは食欲不振、下痢、衰弱の原因になるともいわれ、軟便排出例では検出虫体数が多いが、病原性は不明確である。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
バクテリア
【ばくてりあ】
核膜のない原核生物に属する単細胞の微生物の一種です。細菌の大きさは0.1~数 μm(1 μm=100万分の1 m)で、球状・桿状・らせん状などの形態です。二分裂を繰り返して増殖し、一部のものは芽胞をつくります。広く生態系の中で物質循環に重要な役割を果たします。G090213
白内障
【はくないしょう】
水晶体が灰白色混濁をきたしたものの総称で、各種動物にみられるが、特に馬、犬に多い。先天性と後天性とにわけられ、後者はさらに、老年性、糖尿病性、中毒性、外傷性、寄生虫性に区別される。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
白斑症
【はくはんしょう】
持続性の化学的あるいは機械的刺激を受けた場合や慢性炎症の際に舌、頬部および食道の粘膜にさまざまな大きさの不規則な形をした白斑が形成され、その部分に角化異常がみられる。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
剥離性皮膚炎
【はくりせいひふえん】
種々の原因によって皮膚炎を発し、粗大なら落屑が著しく、末期には皮膚が剥離する皮膚病である。牛、馬、めん羊に発生する光線過敏症性皮膚炎は本症の一種と考えられ、光感作物質を含んだツメクサ、ゾバなどの採食、ヒ素剤・色素剤の持続的使用などによって、光感作物質が体内に蓄積し、これが日光の照射によって皮膚炎を発する。<獣医学大辞典より抜粋>N091109
麦粒腫
【ばくりゅうしゅ】
犬にみられる睫毛の毛嚢にある脂腺の急性化膿性炎症で、内麦粒腫と外麦粒腫に区別される。細菌による感染、特に黄色ブドウ球菌によることが多く、眼瞼の一側あるいは両側に発赤と帯痛性腫脹を特徴とする。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
跛行
【はこう】
なんらかの疾患によって正常な歩行ができない場合の総称で、病的な原因としては、骨、関節、筋、腱および蹄に発生する疾患が多く、神経麻痺、筋肉の委縮、血管の栓塞によっても起こる。跛行が着地時に現れるか、提挙時に現れるかによって支跛、懸跛、混合跛にわけられる。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
ハザード
【(危害要因)】
人の健康に悪影響を及ぼす原因となる可能性のある食品中の物質または食品の状態です。有害微生物等の生物学的要因、汚染物質や残留農薬等の化学的要因、放射線や食品が置かれる温度の状態等の物理的要因があります。G090213
バシトラシン
【ばしとらしん】
枯草菌が産生するポリペプチド系抗生物質で、グラム陽性菌にのみ有効。副作用があるので、外用にのみ使用される。亜鉛バシトラシンは、鶏、豚および牛用の飼料添加物として使われている。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
橋本病
【はしもとびょう】
慢性リンパ球性甲状腺炎。自己免疫に基づく甲状腺の慢性炎症を示し、抗体依存性細胞障害が認められている。犬やヒトの甲状腺機能低下症の主体をなすものと考えられている。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
波状熱
【はじょうねつ】
長期間にわたって不整高熱と微熱とが反復して現れる熱型をいう。ブルセラ病にみられる熱型が特徴的な例である。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
破傷風
【はしょうふう】
破傷風菌を原因とするヒトや動物の感染症で、菌の産生する神経毒素によって運動中枢神経が侵され、全身筋肉の強直、痙攣と知覚過敏を特徴とする急性中毒である。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
パスツレラ
【ぱすつれら】
P.multocidaの肺炎症状でもっとも多くみられる病変部位は胸腔内の変化が特徴的で、肺の病変は前葉および後葉にもっとも多くみられる、肺炎症状で急性経過の死亡例の肉眼的所見は、肺に斑状の暗赤色~灰白色を呈する限局した病巣が散在する。病巣は肺の深部にまで及び、患部はやや硬い。経過がやや長い場合は、病巣が大きくなり、硬化、肝変化が強くなる。このような例では肺胸膜に繊維素が析出して心嚢および壁側胸膜と癒着し、胸膜炎を併発している。肺の癒着がみられる例淡黄色の滲出液が胸腔内に貯留し、肺門リンパ節には軽度の腫脹とうっ血がみられる。胸腔以外の臓器にはほとんど変化が見られない。肺炎症状での組織学的変化は、死亡例では肺の出血、肺胞内に好中球および大食細胞の浸潤、間質の水腫などがみられ、肺門リンパ節では洞内に好中球の浸潤がみられる。また、膿瘍や巣状壊死もしばしばみられる。出血性敗血症の肉眼的所見は、自然感染の場合は点状ないし斑状の出血が各臓器の漿膜や粘膜に広範に認められ、肺のうっ血と水腫、腎臓のうっ血と尿細管の退行性変性、急性リンパ節炎などが認められる。また、肝臓では軽度の混濁腫脹と巣状壊死が認められる。パスツレラ肺炎は臨床的にほかの原因による肺炎や発熱をともなう疾病とは区別できない。とくにActinobacillus pleuropneumoniae感染による胸膜肺炎とは発病の誘因、好発日齢などが共通し、剖検所見がきわめて類似しているので、類症鑑別に注意を要する。肺炎症状と胸膜肺炎との差は、両者ともに主病変は繊維素性胸膜肺炎であるが、パスツレラ性肺炎に比し、胸膜肺炎では肺の出血巣が広範囲にわたり、肺胸膜下に大量の線維素が付着することが多く、癒着が強い。また、線維素を含んだ胸水および心嚢水の増量が強く、ときには赤色の胸水がみられるなど病変の強いのが特徴であるが、剖検のみでの鑑別は難しい。したがって確実な診断は細菌検査によらなければならない。<豚病学 第四版より抜粋>O-N100310
パスツレラ
【P.multocida】
出血性敗血症は経過が急なことと、全身症状やチアノーゼおよび全身性の出血性病変が特徴的である。肺炎例の菌分離に適する材料は病変部または肺門リンパ節で、まれに死亡例で心臓、肝臓あるいは腎臓などからも分離されることがある。ARでは鼻甲介病変部あるいは綿棒で採取した鼻腔拭い液から菌分離を行う。出血性敗血症例では血液や各主要臓器からの菌分離を行う。P.multocidaの各種抗菌剤に対する感受性は比較的高く、とくにペニシリン系、テトラサイクリン系、およびアミノクリコシド系抗生物質に対する感受性が高いといわれてきたが、1970年代前半には米国ではすでに薬剤耐性株が高頻度で検出されており、わが国でも1980年代に入って耐性株が出現し始めた。P.multocidaの薬剤耐性株が増加した抗菌剤としては、サルファ剤、カナマイシン、ストレプトマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、ペニシリンなどが報告されている。P.multocidaに対する新しい抗菌剤としてニューキノロン系合成抗菌剤、マクロライド系抗生物質のチルミコシンやペニシリン系抗生物質のアスポキシシリンなどがあげられる。P.multocidaの予防方法は豚舎内の一般衛生管理の徹底、とくに換気や保温に注意するとともに、マイコプラズマ肺炎および胸膜肺炎、さらに発病の誘引となるオーエスキー病などをワクチンで予防する<豚病学より抜粋>O-N100507
パスツレラ病
【ぱすつれらびょう】
Pasteurella multocidaには、動物の敗血症を起こす血清型(牛などの出血性敗血症、鶏などの家禽コレラ)と、動物の口腔あるいは上部気道に常在菌として存在し、動物の抵抗力が弱まったときに肺炎などを起こす血清型(自発性伝染病)とがある。<獣医学大辞典より抜粋>N091208
ハタネズミ
【はたねずみ】
本州、九州の畑地、草原、河原に分布する。夜間活動性で、土中に複雑な孔道を作って生活し、草や樹皮をよく消化し、穀類、昆虫なども食べる。レプトスピラ病保菌動物としても衛生上重要である。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
バタリー鶏舎
【ばたりーけいしゃ】
立体飼い鶏舎のひとつで、単位面積当りの収容羽数が多く、施設償却費も少ない利点はあるが、1羽当りの管理労力を多く必要とし、気候への適応性が少ないため近年ではほとんど用いられていない。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
バタリー病
【ばたりーびょう】
バタリーあるいはケージで育雛されている30~60日齢の中雛に発生するブドウ球菌である。翼または脚の関節炎あるいは皮膚の水腫用病変を特徴とする急性の伝染病である。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
発育鶏卵
【はついくけいらん】
受精した鶏卵が適当な温度と湿度の下で孵卵を開始し発育したもので、通常、孵卵器内で発育させてウイルスやリケッチアの分離や培養、ワクチンの製造などに用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
発育阻止試験
【はついくそししけん】
薬品が細菌の発育を阻止抑制する作用を測定する試験。細菌の薬剤抵抗性を測定する試験であるが、薬品の発育阻止作用に対する耐性菌を得るために本測定法を利用することもある。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
発がん性
【はつがんせい】
ある物質を生体に摂取することによって、その影響で体内に悪性腫瘍を発生させる、または発生を促進する毒性のことです。G090217
白血病
【はっけつびょう】
造血細胞の系統的腫瘍性増殖を呈する疾患の総称で、多くの哺乳類、鳥類にみられ、家畜では牛、馬、めん羊、山羊、豚、猫、犬のほか、鶏にもみられる。腫瘍細胞の起源により骨髄性、リンパ性、単球性、赤芽球性などがある。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
白血病多発牛群
【はっけつびょうたはつぎゅうぐん】
白血病、特に地方病性牛白血病が多発する牛群のことで、牛群の規模にもよるが、毎年のように白血病が発生するような牛群をさす。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
発光細菌
【はっこうさいきん】
生物発光を行う細菌をいい、多くは海水に分布しており、死魚やイカが光るのは、本菌の発育によるものである。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
発酵消毒
【はっこうしょうどく】
堆肥を作る過程で、耐熱性菌の働きにより堆積後数日で発酵が始まり、発酵温度が上昇する。この発酵熱によって排泄物に含まれる大腸菌、病原菌、寄生虫卵などは死滅するので、これを発酵消毒という。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
発酵食品
【はっこうしょくひん】
一般に、乳酸菌、酵母、納豆菌、酢酸菌等発酵微生物の乳酸発酵、アルコール発酵、酢酸発酵などの発酵作用を利用して作られたもので、食品原料の糖やその他の有機成分が微生物およびその酵素作用によって分解または合成されて独特の微妙な香味等を生成し、飲食に適する複雑な成分を醸成した食品をいう。<獣医学大辞典より抜粋>N100215
発酵処理法
【はっこうしょりほう】
家畜の生糞尿に稲わらや籾穀等の水分調整材またはおがくずを混合して堆積すると、好気性細菌の働きによって温度が上昇し、さらに良好な発酵状態を維持して主発酵、後発酵を経過すると完全腐熱分解して、臭気も減少するので、施肥に便利である。これを家畜糞尿の発酵処理法という。<獣医学大辞典より抜粋>N100108
発情
【はつじょう】
雌畜が性成熟に達すると雄と交尾するが、この交尾を許容する状態をいう。下垂体からの性腺刺激ホルモンにより卵巣の卵胞が発育し、卵胞ホルモンの分泌が旺盛となり、発情徴候が出現するが、適当量の黄体ホルモンも関与している。<獣医学大辞典より抜粋>N100215
発情
【持続性発情の対策について】
離乳後3~4日目の早い時期に発情が来た母豚に多く発生する傾向があります。対応としては①発情時にスイゴナン注射、その後適期にAI実施。②1回目のAIの時、実施する直前にオキシトシン製剤を20単位接種すると精子の着床を手助けする事が出来ます。
発情黄体
【はつじょうおうたい】
周期的に発情を繰り返しているものでは普通、発情、排卵に続いて黄体が形成される。この黄体は一定期間を経過すれば退行を開始し、卵巣が次の発情発来に備える。このように発情周期に伴って形成され、退行のみられる黄体を発情黄体という。妊娠すると退行せず妊娠黄体として存続する。<獣医学大辞典より抜粋>N100215
発情期
【はつじょうき】
発情周期のうち雄を許容する時期で、この期間に種々の発情徴候を示し、卵巣に成熟卵胞が存在している。<獣医学大辞典より抜粋>N100215
発情再帰
【離乳後の発情再帰日数が遅れる事と離乳後の食欲低下が起こる原因について。】
①離乳前の給餌量と離乳日、離乳翌日の給餌量の変化が激しいことによるストレス(特に飽食量が多いところからの急激な断食)。②離乳前の給餌量が多くなり過ぎる事による乳上がりの不備による乳房の炎症。③その他。KY-N090703
発情徴候
【はつじょうちょうこう】
発情期もしくは発情前期からそれと判明できるような挙動や生殖器の変化など、卵胞の成熟に伴い分泌されるエストロゲンの作用による各種の所見が出現する。<獣医学大辞典より抜粋>N100215
ハッチ
【ハッチに入り作業する際、外に病原菌を持ち出さないように入るためにはどのような方法がありますか?】
踏み込み層に消毒薬をいれて、出入りの時は踏み込み層を使用する方法があります。
放し飼い施設
【はなしがいしせつ】
繁殖候補豚の育成は、強健な豚体の養成が目的であるため、十分に運動ができる広さの施設が必要で、これを放し飼い施設といい、平地のみならず、山間の傾斜地なども利用できる。<獣医学大辞典より抜粋>N100215
パピローマウイルス
【ぱぴろーまういるす】
ヒト、牛、豚、馬、犬、兎などに乳頭腫を起こすウイルスで、上皮組織の乳頭腫様増殖を誘発する性質があり、その組織により皮膚型と粘膜型にわけられ、前者にはヒト、牛、兎の乳頭腫、後者には犬口内乳頭腫、兎口内乳頭腫などが含まれる。<獣医学大辞典より抜粋>N100215
バフィーコート
【ばふぃーこーと】
血液を遠心沈澱すると、最上層の血漿部分、最下層の赤血球柱、この両者の境界に血小板と白血球からなる白色の狭い層とにわかれる。この境界層をバフィーコートという。この層のなかでも、上部は血小板、下部は白血球になっているはずである。<獣医学大辞典より抜粋>N100215
バベシア
【ばべしあ】
牛、馬、めん羊、山羊、犬、猫などの赤血球に寄生し、日本には牛のBabesia ovata B.bigemina B.bovis 犬のB.gibsoni B.canisがみられる。マダニによって伝播され、多くの種類がある。バベシア症は、バベシア属の原虫感染による各種動物の急性または慢性の伝染病で、発熱、食欲・元気消失、貧血、黄疸、血色素尿の排出を主徴とする。マダニが媒介し、宿主は赤血球に寄生して増殖し、寄生赤血球は主に血管内で溶血し、重症例では肝・腎機能障害を起こす。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
バランチジウム
【ばらんちじうむ】
繊毛虫類のバランチジウム科に属する原虫で、脊椎および無脊椎動物の腸内に見られる。大腸バランチジウムは豚の腸内に寄生し、その他、猿、犬、ネズミにも感染する。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
バリアーシステム
【ばりあーしすてむ】
伝染病の予防法のひとつで、感染病成立に必要な3大要因のひとつである感染経路を断つことによって感染源(病原微生物)が感受性動物へ感染できなくする方法である。正常動物を感染動物あるいは保菌動物から完全に隔離して飼育する。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
バリデーション
【バリデーション試験の真度、精度とは?】
真度:測定対象物質の真値と測定値の平均値との一致の程度である。精度:繰り返し測定において個々の数値のバラツキの程度で変動係数で表す。090207
パルボ
【パルボワクチンは生ワクチン?不活化?パルボ抗体価についての読み方について】
パルボは生殖器で起こる疾患なので、細胞性免疫が重要になる。生ワクチンの使用は必須。抗体価の持続を見込めば不活化ワクチンの利用も有効。パルボの抗体価はワクチンベースで640倍が限界。野外感染は20480倍以上の抗体価を保有する場合がある。発病は160倍あれば可能と思いますが、条件によっては異なって来ます。未経産の段階で5120倍以上の抗体価を保有している場合はワクチンプログラムの省力化も可能になります。
パルボウイルス感染症
【ぱるぼういるすかんせんしょう】
パルボウイルス科のウイルスによって起き、宿主は自然界では牛、豚、犬、猫、ミンク、ガチョウ、兎、マウス、ラットにおよぶ。犬、猫では出血性腸炎のほか、著しい白血球減少症を起こす。豚では死流産の原因となる。伝染力は強く、胎盤感染も多くの種で認められている。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
反射性排卵
【はんしゃせいはいらん】
猫、兎、フェレット、ミンクなどのように、主として交尾などが刺激となって排卵することをいい、交尾排卵と同義とされる。反射性排卵をする動物は交尾排卵動物と呼ばれ、交尾とは関係なく周期的に排卵する動物を自然排卵動物と呼ぶ。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
盤状胎盤
【ばんじょうたいばん】
胎盤の絨毛膜絨毛の分布による分類のなかのひとつで、はじめ、絨毛は胎包の全面に見られるが、後に胎包の限局した一部分の絨毛膜有毛部だけが円盤状に残って発達し、脱落膜とともに胎盤を形成する。これはヒト、猿、兎、ラットなどにみられる。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
繁殖季節
【はんしょくきせつ】
多くの野生動物や一部の家畜・家禽は1年のある特定の季節に限って繁殖行動を行う。この季節を繁殖季節といい、このような動物を季節繁殖動物と呼ぶ。これに対し一年中繁殖を行う動物を周年繁殖動物という。<獣医学大辞典より抜粋>N100308
繁殖障害
【はんしょくしょうがい】
雌雄動物で一時的または持続的に繁殖が停止または障害されている状態で、原因は生殖器の先天的異常、飼育管理の不備、栄養障害、ホルモン分泌の失調、感染症など多岐にわたる<獣医学大辞典より抜粋>N100507
繁殖性炎
【はんしょくせいえん】
細胞繁殖を特徴とし、結合組織線維の増殖、滲出や変性がはっきりしない炎症をいう。浸潤細胞としては遊離細胞、細網内皮細胞、マクロファージ、リンパ球、形質細胞などが主体である。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
繁殖成績
【はんしょくせいせき】
一般には、交配頭数に対する受胎頭数の百分率と、分娩母頭数に対する生産子数の百分率をいうが、多胎動物では一腹平均産子数で繁殖成績を表すことが多い。さらに受胎あたり交配回数、流死産率などが加味されることもある。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
繁殖能力
【はんしょくのうりょく】
繁殖すなわち子を生産することのできる能力を繁殖能力という。雌では発情、排卵、授精、受胎、妊娠維持、分娩、哺育ができる能力、雄では受精能力のある精子の生産、交尾、射精などのできる能力をさす。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
繁殖能力検定
【はんしょくのうりょくけんてい】
豚で実施されている繁殖能力に関する検定で、雌豚については、産子検定で基準得点以上に達して合格したものを繁殖能力登録豚という。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
反芻
【はんすう】
反芻動物が行う採食・消化の形態で、採食によっていったん第一胃内に嚥下した粗剛な飼料は、再び口腔に吐出され、再咀嚼された後再嚥下することをいう。この反芻動作は採食後約1時間前後からみられる。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
反芻胃
【はんすうい】
反芻動物の胃は重層扁平上皮を有する第一胃、第二胃、第三胃を前胃、単層円柱上皮で胃腺を有する第四胃と大別される複腔多室胃であるが、特に反芻作用を行う第一胃と第二胃を反芻胃という。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
反芻障害
【はんすうしょうがい】
反芻機狽ヘ生体内外の種々の因子により影響をうけやすい。これを障害する場合として、前胃、第四胃、小腸、肝臓などの疾患、疝痛、熱性疾患、代謝障害、神経系疾患などがあり、反芻の有無は反芻動物の健否を知るよい指標となる。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
半数致死量
【はんすうちしりょう】
化学物質の急性毒性の指標で、実験動物集団に経口投与などにより投与した場合に、統計学的に、ある日数のうちに半数(50%)を死亡させると推定される量( 通常は物質量[mg/ k g体重]で示す) のことです。LD50の値が小さいほど致死毒性が強いことを示します。G090217
半胎盤
【はんたいばん】
子宮内膜の表面のくぼみ(小窩)と脈絡膜絨毛とが接触してこの間隙を介して母体、胎子間の物質交換が行われ、分娩に際して後産として排出されるのは胎子胎盤の側だけで、母体組織の欠損はない。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
パンヌス
【ぱんぬす】
角膜に病変が起こると、病変部の回復を目的とする栄養補給と滲出物の吸収のために、角膜輪部血管網から血管が角膜舞wに進入して樹枝状に分岐して混濁を伴ってくる状態をいう。<獣医学大辞典より抜粋>N100507
迄I評価
【ばくろひょうか】
食品を通じてハザードがヒトの体内にどの程度摂取しているか(迄I)、定性的または定量的に評価することです。必要に応じ、食品以外に由来する迄Iについても評価します。G090213