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乳幼子下痢

【にゅうようじげり】

レオウイルス科ロタウイルスによる主として牛、豚、マウスの幼齢期の急性下痢をいう。ほとんどの哺乳動物、家禽から分離され、突然黄色水様下痢を呈し衰弱する。罹患率は高いが致死率は低い。<獣医学大辞典より抜粋>N090721

乳管狭窄

【にゅうかんきょうさく】

牛の乳管狭窄先天性と後天性があり、先天性のものは乳槽移行部粘膜輪状皺襞が完全に閉鎖する例が多く、洛綵不良である。後天性のものは乾乳期に肥厚・贅生したり、腫瘍や慢性増殖性炎により発生する。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

乳期

【にゅうき】

初乳時期、泌乳最盛期、減退期、泌乳末期の一連の各泌乳時期、すなわち分娩後泌乳開始から離乳あるいは乾乳期に至るまでを総称して乳期といい、牛では約300日である。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

乳熱

【にゅうねつ】

産後の乳牛に突発し、体温の下降と神経症状および運動麻痺を主徴とする疾病で、低カルシウム血症が主原因であるが、上皮小体機能の低下も関係する。初産牛には発生が少なく、5~6産の高泌乳のものに多い。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

【コクシジウム症】

鶏コクシジウム症は、現在の集約的な養鶏生産において、根絶が困難な疾病の一つでEimeria属原虫の寄生による鶏の腸炎を主体とする疾病です。主な臨床症状は、血便および下痢便の排泄ですが、一時的な元気消失程度で回復する場合もあります。病勢が進行した場合は、大量に死亡することもあります。環境中のオーシストを鶏が経口的に摂取することで感染した鶏は多量のオーシストを糞便中に排泄し、新たな感染源になることから、鶏群内における感染は短期間に連鎖的に進行します。人やその他の動物に感染するような危険性はありませんが、育成率、飼料要求率、育成率等の生産成績を悪化させ、甚大な経済的被害をもたらします。O-N090602

【ニワトリオオハジラミ】

ハジラミ目、短角ハジラミ科の昆虫で、世界各地に分布し、鶏、七面鳥、ホロホロ鳥、クジャク、ウズラ、キジ、アヒル、ガチョウなどに寄生する。卵から成虫になるまでに9~13日を要し、寿命は約13日である。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏アデノウイルス】

3~10週齢の鶏、特にブロイラーに感染し、封入体肝炎(IBH)を起こす。アデノウイルス科の鳥アデノウイルスに属し、12の血清型があり、いずれもIBHの原因となる。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏ウイルス性関節炎】

鳥レオウイルスによって起こる散発的な鶏の病気で、主として肉用種に発生する。ブロイラーでは3~4週齢から発生し、出荷前まで続発する。症状は歩行忌避、跛行にはじまり足関節の腫脹、脚の屈曲を主とする変形、腓腹腱断裂、起立不能、歩行不能等がみられる。成鶏では二次的障害として交配不能による無精卵産生や産卵率の低下がみられる。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏ウイルス性腎炎】

鶏腎炎ウイルス(ピコルナウイルス)の感染によって起こり、ヒナの増体量減少、発育不良を示す。産卵鶏では感染は成立するが、産卵に影響はない。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏コクシジウム症】

アイメリア属の原虫寄生による下痢症で、病原虫は9種知られ、種類によって寄生部位や病変、病害の程度が異なり、感染量や鶏の日齢によっても差がある。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏ジフテリア】

鶏が鶏痘ウイルスに感染したとき、口粘膜、喉頭、気管、鼻などの上部気道に病変を形成することがあり、これを粘膜型鶏痘と呼び、これでは侵された粘膜が偽膜性炎の像を示すことからジフテリアと呼ばれたが、現在ではこの用語は使わない傾向にある。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏のワクチンリアクション】

生ワクチンを接種すると鶏体内に異物を取り込むことにより免疫応答の中で、頭を振る、異常呼吸音や涙目の臨床症状がリアクションとして投与後4日で始まり、5~6日間続く。様々な理由からリアクションは時に激しくなることがあり、生産性の低下、斃死率の増加、薬剤費の増大などの原因になる。強度に影響する要因として、雛の品質、移行抗体のばらつき、使用したワクチン株、投与方法、投与タイミング、免疫抑制やその他疾病の存在、環境の汚染状況、鶏群の管理などが考えられます。YK-N090501

【鶏を道具を使わず簡単に殺処分する方法は?】

代表的なものに頚椎脱臼があります。

【鶏胃虫類】

鳥類の前胃・砂のう・食道の腔・壁内に寄生する線虫類の総称で、家禽類寄生種としてテトラメレス属、ケイロスピルラ属、シンヒマンツス属、アクアリア属などの種がある。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏胎子感受性試験】

発育鶏卵の卵黄嚢内の抗体測定法のひとつで、主として種鶏群の鶏脳脊髄炎に対する抗体保有状況を簡便に知る目的で使用されている。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏大腸菌症】

病型は気嚢炎、敗血症、腸炎、関節炎、卵管炎、大腸菌性肉芽腫と多彩で、心外膜炎、肝肥大などもみられる。6~10週齢のブロイラーに多い。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【鶏伝染性気管支炎】

鶏の急性呼吸器病で、潜伏期間が10数時間ときわめて短く、産卵鶏が罹患耐過すると奇形卵を算出するのが特徴である。呼吸器症状をほとんど示さず腎炎を起こすこともある。<獣医学大辞典より抜粋>N090904

【伝染性コリーザ】

アビバクテリウム・パラガリナルムの感染によって起こる鼻汁の漏出、顔面の腫脹、産卵の停止などを主徴とする急性の呼吸器病で、年間を通じてみられるが、季節の変わり目に比較的多くみられる。潜伏期は通常1~3日で、呼吸器症状を呈し、鼻汁の漏出、顔面ならびに肉垂の浮腫性腫脹、奇声、開口呼吸などがみられ、発病後2~5週間で自然に回復する。採卵鶏では、産卵の低下が必発するが、産卵率は症状の改善にともなって回復する。病原菌は、病鶏との直接接触や感染鶏の鼻汁で汚染された飲水ならびに飼料などを介して伝播する。<鶏病研究会編鳥の病気より抜粋>KK-N090602

【伝染性コリーザの病原菌の分離】

菌は臨床症状を呈する鶏の鼻腔ならびに眼窩下洞からのみ分離される。分離菌の型別は、凝集反応または赤血球凝集抑制(HI)反応を応用して行なう。伝染性気管支炎、マイコプラズマ症、緑膿菌感染症、頭部腫脹症候群などとの鑑別は、鼻汁中の菌を確認することにより容易である。<鶏病研究会編鳥の病気より抜粋>KK-N090602

鶏脳脊髄炎

【にわとりのうせきずいえん】

ピコルナウイルス科に属するウイルス感染による伝染病で、自然宿主はキジ、ウズラ、七面鳥で、伝播はウイルス汚染物の経口、経鼻感染以外に垂直伝播も起こる。<獣医学大辞典より抜粋>N090811

鶏脳軟化

【にわとりのうなんか】

ビタミンE欠乏によって30日齢前後の鶏が侵される栄養性疾患で、頭頸部の異常なねじれ、後ずさり等の神経症状を示し、1~2日で急速に衰弱して死亡する。<獣医学大辞典より抜粋>N090811

鶏ビブリオ肝炎

【にわとりびぶりおかんえん】

カンピロバクター・フィタスによって起こる中雛以上に多い鶏のストレス病で、概して慢性に経過し、目立たない。鶏冠の委縮および下痢を呈し、肝臓の変形、灰白色小斑点、血腫形成がみられ、心嚢水の増量、胆嚢の腫大も頻発する。<獣医学大辞典より抜粋>N090811

鶏病気

【EDSの伝播方法】

介卵感染と水平感染の両方の感染方式で伝播する。介卵感染した受精卵はウイルスを保有したまま正常に孵化し、ひなに成長する。産卵を開始するくらいになると、なんらかの要因によりウイルスが増殖を開始する。水平感染し鶏の体内でウイルスが増殖すると、ウイルスが糞便や痰などから排出され、それを別の鶏が摂取することにより汚染が広まる。そのため、平飼いの群では感染が一斉に起こるが、ケージ飼いの場合ではゆっくり広まる傾向がある。<鶏病研究会編より抜粋>KK-N090501

鶏病気

【産卵低下症候群(EDS)】

アデノウイルス科のグループⅢトリアデノウイルスに属するウイルスによって起こる卵殻形成不全卵の産出を伴った産卵低下を主徴とする伝染病。 臨床症状は軽度あるいは皆無で、軽い下痢が認められる程度であり、呼吸器症状および死亡例は認められない。発症群では突然産卵率が低下し始め、2~3週間で最低となる。産卵低下の期間は、通常3~8週間でV字型の一過性の産卵低下を示す場合が多い。産卵低下時には、無殻卵、薄殻卵、破卵および退色卵などの卵殻形成が不十分な異常卵が多くみられるが、卵黄や卵白には異常は認められない。<鶏病研究会編より抜粋>KK-N090501

鶏貧血因子

【にわとりひんけついんし】

日本で鶏から分離され、鶏に再生不良性貧血を起こす病原体で、野外の鶏群に常在しており、貧血性疾患との関連が示唆されている。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏ブドウ球菌症

【にわとりぶどうきゅうきんしょう】

ブドウ球菌の感染によって起きる鶏の化膿性疾患で、菌は鶏の体普A粘膜などに常在し、日和見感染する。産生する酵素や毒素によって侵襲性に差があり、鶏の日齢、環境条件によって感受性や病変が異なる。日本では浮腫性皮膚炎(バタリー病)と骨髄炎(ヘタリ病)が多いが、敗血症、肺炎、気嚢炎なども起こる。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏マイコプラズマ症

【にわとりまいこぷらずましょう】

マイコプラズマ・ガリセプチカム、マイコプラズマ・シノビエとも、単独ではそれほど強い病原性を示すことはないが、ヘモフィルス属、大腸菌、伝染性気管支炎ウイルスなどの微生物と複合感染した場合や飼育環境の不良な場合には慢性の呼吸器障害や体重減少を起こし、関節炎を起こすこともある。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏膜様条虫

【にわとりまくようじょうちゅう】

家禽類の小腸に寄生する膜鱗条虫科の条虫で世界各地に分布する。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏マラリア

【にわとりまらりあ】

日本の鶏マラリアはプラスモジウム・ユクスタヌクレアレによるもので、比較的良性である。一般には慢性経過で耐過するが、株によっては緑便を排泄し、初生ヒナでは貧血、衰弱死する。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏無鉤膜様条虫

【にわとりむこうまくようじょうちゅう】

家禽類の小腸に寄生し、世界各地に分布する膜鱗条虫科の条虫で、日本でもまれにみられる。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏盲腸吸虫

【にわとりもうちょうきゅうちゅう】

家禽類、鳩などの盲腸に寄生する短喉吸虫で、トルコ、北アフリカ、中国、ハワイ、日本などに分布する。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏盲腸虫

【にわとりもうちょうちゅう】

家禽類の盲腸に寄生する盲腸虫科の小線虫で、世界各地に分布する。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏有鉤膜様条虫

【にわとりゆうこうまくようじょうちゅう】

家禽類の小腸に寄生する膜鱗条虫科の条虫で、日本、ビルマ、ハワイなどで報告されている。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

鶏リンパ性白血病

【にわとりりんぱせいはっけつびょう】

レトロウイルス科の鶏白血病・肉腫ウイルスにより、産卵期以降に肝臓、脾臓、腎臓、骨髄、卵巣、ファブリキウス嚢などで急速に白色の腫瘍を形成し、発症後10日前後で致死する。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

肉縁炎

【にくえんえん】

蹄の知覚部の上縁の扁平な帯状部の炎症をいい、その下方は隆起した肉冠部、そして蹄壁に連なる。主として前蹄の前壁に発し、蹄炎部を侵すことが多いが、蹄踵・蹄側部が侵されることもある。<獣医学大辞典より抜粋>N090706

肉芽腫性乳房炎

【にくげしゅせいにゅうぼうえん】

肉芽腫形成をみる乳房炎で、牛の乳房結節症、放線菌病、ブドウ球菌性乳房炎、クリプトコッカス病の乳房炎にみられる。放線菌病は豚まれに牛に起こり、連鎖球菌との混合感染がしばしばみられ、菌集落様構造物を中心とした肉芽組織を形成する。<獣医学大辞典より抜粋>N090706

肉芽腫性肺炎

【にくげしゅせいはいえん】

肺結核(牛)、増殖性肺鼻疽(馬)、肺放線菌病(牛)、アスペルギルス肺炎(鶏)など肉芽腫形成性の肺炎をいい、線維芽細胞の増殖、血管新生が著明で巨細胞形成もみられる。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

肉芽腫性腹膜炎

【にくげしゅせいふくまくえん】

結核症、放線菌症、ノカルジア症などによる肉芽腫形成を特徴とする腹膜炎で、腹膜結核が特に重要で、子牛に多くまでに豚、犬、猫でもみられる。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

肉冠炎

【にくかんえん】

肉縁炎に継発するか、または同時に発症し、慢性経過をとるため蹄壁に樹枝状の輪が現れる。<獣医学大辞典より抜粋>N090706

肉骨粉

【にくこっぷん】

牛や豚などの家畜をと畜解体する時に出る、食用にならない部分をレンダリングした後、乾燥して作った粉末状のものです。主に飼料や肥料として利用されました。現在、牛から牛にBSEが蔓延したのは、BSE感染牛を原料とした肉骨粉などの飼料を使っていたことが原因と考えられていることから、我が国では牛などの反芻動物を原料として作られた肉骨粉は牛以外の家畜なども含め飼料および肥料としての使用が禁止されています。また、現在、すべての国からの肉骨粉の輸入が禁止されています。g090212

ニクズク肝

【にくずくかん】

慢性うっ血肝。肝臓は慢性うっ血の場合、暗赤色に腫脹し、割面小葉中心部が暗赤色を呈し、低酸素症を伴う。小葉周縁部が比較的健常あるいは脂肪変性し、黄色を帯び、割面の紋理形成が著明である場合、割面はニクズク(肉豆?)に似た外観を与えるのでニクズク肝と呼ばれる。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

肉柱

【にくちゅう】

牛に比較的多発し、他家畜にもまれにみられる雌性生殖器奇形のひとつで、外子宮口の直後の膣壁の上部から下部に膜状またはひも状の筋肉様組織が形成されているものをいう。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

肉用鶏

【にくようけい】

ブロイラーのこと。 O140213

二元配置分散分析

【にげんはいちぶんさんぶんせき】

分散分析における因子が2要素の場合のグループ間の平均値の差の有無を統計学的手法により判定する方法。標本が1つしかない場合と複数ある場合で計算方法が異なる。(140330M)

二次汚染

【にじおせん】

一般には、調理済み食品が原材料と交わって、微生物や病気因子によって汚染されることをいい、交差汚染ともいいます。例えば、調理器具(包丁、まな板など) や人間の手を介して、ある食品(肉、魚など) から別の食品(野菜等)に微生物が移行する場合に用います。また、食品、飼料製造の際、他の食品、飼料向けの原材料や汚染物質などが混入した場合にも用います。g090212

二次感染

【にじかんせん】

持続感染。ある病原体の感染の経過中に続いてほかの病原体の感染を受けることで、最初の感染(一次感染)で、生体の抵抗力が低下したことに起因する場合が多い。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

二次免疫応答

【にじめんえきおうとう】

ある抗原によって初めて抗原刺激を受けて免疫された(一次免疫応答)生体が、同じ抗原によって再度刺激された場合に示す反応で、一次免疫応答とは反応の質量、時間などが異なり、急激で強い反応が起こる。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

二重盲検

【にじゅうもうけん】

主として新薬の開発においてヒト臨床試験を行う場合に、試験薬か対照薬(または偽薬)かが担当者にも患者にもわからないようにして、先入観を極力排除しようとする試験計画法。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

二段呼吸

【にだんこきゅう】

病的な呼吸状態で、呼気時に腹筋の力で二段の呼息運動を行い肺胞内の空気を呼出する努力性の呼吸をいう。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

日間変動

【にっかんへんどう】

生物の生態、あるいは現象においての24時間における変動をいう。または生体内での日間にみられる生理学的な諸数値の推移あるいは変動を指す。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

日本脳炎

【JEVの地理的分布】

日本脳炎は広くアジアに分布し、日本、韓国、シベリア沿海洲地方、中国、インドネシアフィリピン、シンガポール、マレーシア、ベトナム、カンボジア、タイ、ラオス、ミャンマー、バングラディッシュ、スリランカ、ネパール、インドなどで流行している。 <豚病学より抜粋>KM-N090501

日本脳炎

【にほんのうえん】

馬にもっとも多く豚、牛、めん羊、山羊のほかヒトも感染する。トガウイルス科の日本脳炎ウイルスで、蚊、ダニの吸血により媒介され、高熱の続いたものは神経症状が現れ洛綵は不良である。妊娠豚が感染すると早・流産および死産を発する。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

日本脳炎

【にほんのうえん】

日本脳炎ウイルスJapanese encephalitis virus(JEV)の感染による繁殖豚の死流産と種雄豚の造精機能障害を主徴とする疾病である。JEVの宿主域は広く、哺乳類から鳥類、爬虫類に至るほぼすべての動物種に感染する。しかし、そのほとんどは不顕性感染である。一般の豚は臨床症状を示すことはほとんどないが、妊娠豚が感染すると高率に死流産がおこる。種雄豚の感染では精巣炎、精子減少症などの造精機能障害をおこす。豚はウイルス保有蚊の吸血によってJEVに感染する。内臓で増殖したウイルスは血液中に出現し、いわゆるウイルス血症をおこす。豚の場合は血液中に大量のウイルスが循環するため、感染豚は吸血蚊へのウイルス供給源となる。妊娠豚の感染では血液中のウイルスは胎盤に達し、胎盤感染をおこす。次いで、胎児感染がおこり、感染胎子が死亡する。豚は多胎のため、一度にすべての胎子が感染することは少なく、子宮内で徐々に感染が拡大し、順次胎子が死亡する。死亡胎子はすぐには娩出されず、ほぼ分娩予定日まで胎内にとどまる。そのため、娩出された異常胎子はミイラ変性胎子、黒子、黒褐子、白子、異常新生子と種々の表現型を示す。妊娠早期の感染では、まれに流産をおこすことがある。<豚病学より抜粋>KK-N091026

ニューカッスル病

【にゅーかっするびょう】

パラミクソウイルス科のパラミクソウイルスによる鶏、キジ、七面鳥、鳩の急性伝染病で、ヒトも罹患する。異常呼吸、下痢、神経症状、顔面浮腫を伴う。呼吸器粘膜、結膜などに重度の出血を呈するアジア型(急性型)、日本で多発しているアメリカ型(肺脳炎型)、軽い咳、産卵率低下を呈する軽症型がある。<獣医学大辞典より抜粋>N090721

ニューカッスル病

【にゅーかっするびょう】

神経強毒型の肉眼病変は比較的少ない。主な病理組織学的変化は、呼吸器粘膜上皮の変性・壊死と非化膿性細胞浸潤性脳脊髄炎である。症状は呼吸器と神経症状を特徴とする。一般に、呼吸困難、喘ぎあるいは咳などの呼吸器症状がまず発現し、続いて翼下垂、頭部と頸部の捻転、旋回運動、また後ずさりなどの神経症状を現す。神経症状は呼吸器症状と併発することもある。産卵鶏では産卵低下や産卵停止が起こる一方、異常卵を産出する。<鳥の病気より抜粋>O-N091026

ニューカッスル病

【症状のタイプ】

内臓強毒型、神経強毒型、中等毒型、弱毒型、無症状腸型の5つです。<鳥の病気 Diseases of Birds鶏病研究会編より抜粋>O-N090904

ニューカッスル病

【新慶強毒型】

神経強毒型は日齢を問わず発症し、ビーチ型、肺脳炎型あるいはアメリカ型ともいわれる。致死率は1カ月未満の鶏で50~90%、また成鶏で5%程度である。<鳥の病気 Diseases of Birds鶏病研究会編より抜粋>O-N090904

ニューカッスル病

【内臓強毒型】

急性の致死感染を起こすもので、日齢は問わない。ドイル型もしくは、1926年アジアで初めて認められたため、アジア型ともいい、数日から1週で致死率は90%にも達する。肉眼病変は消化器にかなり特徴的に出現し、腺胃の出血が顕著で、腸粘膜の潰瘍も出現する。卵巣の出血、また結膜や呼吸器粘膜の充出血、心臓や肋骨下組織などの脂肪組織の点状出血も出現する。脾臓は腫大し、表面および割面に白斑がみられる。主な病理組織学的所見は出血、水腫および血管変性、また呼吸器や結膜における壊死である。脳では広範な充血と囲管性細胞浸潤が起こる。症状は、呼吸促迫と咳を主徴とする著名な呼吸器症状、緑色水様性の下痢および振頸、斜頸また脚と翼の麻痺を主とする神経症状を呈し、目や頸の腫脹も起こる。<鳥の病気 Diseases of Birds鶏病研究会編より抜粋>O-N090904

乳汁免疫

【にゅうじゅうめんえき】

母体をワクチンで免疫し、その子を移行抗体により防御する予防法を母子免疫と呼び、委縮性鼻炎、豚伝染性胃腸炎などで応用されている。<獣医学大辞典より抜粋>N090716

乳頭炎

【にゅうとうえん】

乳牛に多く、一般には各種の外傷から細菌の二次感染によることが多く、漿液性ないし化膿性の炎症を起こす。乳頭炎の結果、乳管の肥厚、狭窄や疼痛のため搾乳不完全となり、乳腺炎を引き起こすこともある。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳頭感染

【にゅうとうかんせん】

乳房炎の病原細菌として連鎖球菌、ブドウ球菌、コリネバクテリウム、大腸菌、緑膿菌、クレブシエラ等が分離される。これらの細菌の感染経路として内因感染もあるが、外来感染もある。気候、環境、搾乳器などの悪条件が誘因となって体普A粘膜、消化管などに分布している正常細菌叢が乳頭口から侵入し乳腺上皮への定着と増殖が始まると考えられている。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳頭腫

【にゅうとうしゅ】

乳頭状、絨毛状、樹枝状に皮膚や粘膜上に突出した上皮性良性腫瘍で、乳頭腫ともいう。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳頭糞線虫

【にゅうとうふんせんちゅう】

めん羊、山羊、牛などの小腸に寄生し、世界各地に分布する糞線虫科の線虫で、寄生するのは雌虫のみで、宿主への感染は経口または経皮的に行われる。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳頭瘻

【にゅうとうろう】

乳頭損傷の穿通創あるいは乳頭手術後の癒合不完全によって瘻管を形成したもので、多くは乳房炎を併発している。先天性は一般に乳頭基部に存在するが、多くは後天性で、乳頭全域にわたる。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳房炎

【にゅうぼうえん】

乳腺または乳腺間質結合組織の炎症で、細菌感染によるものが大多数を占めるが非細菌性のものもみられる。乳牛に頻発し、ついで山羊に多く、他の動物ではまれである。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳房炎

【環境のマネジメント】

細菌の増殖を抑えるために水分含有量を18%以下にする。(オガクズ:クレブジェラ・大腸菌、ワラ:ストレプトコッカス・大腸菌)<関東しゃくなげ会の研修テキストより抜粋>t090213

乳房炎

【経口摂取した微生物が乳房炎の起因となることはありますか?】

通常はありません。ただし、体内移行するような細菌の場合、可能性はあります。(T091023)

乳房炎

【酵母が乳房炎に関与することはありますか?】

乳房炎に酵母(カンジダ菌)が関与する事例がまれに見られます。(T091023)

乳房炎

【搾乳手順】

プレディッピング→前搾り→乳頭のマッサージ→コンタクトタイム(30秒)→ユニット装着→ユニットを外す→ポストディッピング。プレシッピングで臨床型乳房炎、環境性の乳房炎を、ポストディッピングで伝染性の乳房炎を減少させる。<関東しゃくなげ会の研修テキストより抜粋>t090213

乳房炎

【乳頭のマネジメント】

乳頭先端の状態をチェックする。(正常、滑らかなリング、荒い硬結、非常に洗い硬結)ブドウ球菌感染と関係してくるので、モニタリングを行う。<関東しゃくなげ会の研修テキストより抜粋>t090213

乳房炎

【乳房炎のモニタリング】

バルクタンク乳と体細胞をモニタリングすることにより、搾乳手順、洗浄システムの状態を把握する。臨床型乳房炎では原因菌を特定し、適切な抗生剤を早期に投与する。<関東しゃくなげ会の研修テキストより抜粋>t090213

乳房結核

【にゅうぼうけっかく】

牛の結核病は牛型結核菌による伝染病で、特異的肉芽病変を示し、結核結節を形成する。この結節が乳房リンパ節に出現したものを乳房結核という。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳房湿疹

【にゅうぼうしっしん】

乳房に付着した悪露、糞尿などにより炎症を発し、乳房皮膚が発赤、腫脹して漿液を滲出したり、糜爛状になったり、また、皮膚が乾燥してひび割れを生ずることがある。<獣医学大辞典より抜粋><獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳房水腫

【にゅうぼうすいしゅ】

牛の分娩時に生理的におこり、腹部腹側および陰部の皮膚に広がる。雌牛では一般に分娩後8~12日以内に消失する。病的とみなされる水腫では乳房皮膚は緊張し、乳頭はほとんど地面に接し、腫脹のため後肢が広がり立てないようになる。<獣医学大辞典より抜粋>N090806

乳房送風法

【にゅうぼうそうふうほう】

乳熱の効果的治療法のひとつで、乳房送風器を用いて清浄な空気を乳房内に充満させ、乳汁の分泌抑制と乳房内のカルシウムの血中への移行を図るのが目的である。<獣医学大辞典より抜粋>N090721

乳房痘

【にゅうぼうとう】

種痘をした搾乳者から人痘が牛に感染したもので、多くは乳頭に限局するが、乳房下部に発することもある。搾乳牛に発し、患牛から健康牛に伝染する。潜伏期は約8日で、粟粒大の小斑が現れ、赤い硬疹となり、次いで中央部の陥凹した特異の水疱を形成する。その後膿疱になり、ついに結痂して治癒する。<獣医学大辞典より抜粋>N090721

尿管塞栓

【にょうかんそくせん】

滲出物または結石が尿管を閉塞することで、乳牛の細菌性腎盂腎炎の場合には尿管は極度に拡張、肥厚し、粘膜に偽膜、潰瘍などを生じ、内腔は多量の膿性滲出物によって閉塞している。<獣医学大辞典より抜粋>N090721

尿酸値

【鶏の尿酸値に影響するものは、何が考えられますか?】

日齢の違う鶏の尿酸値を測定したところ、高齢のほうが尿酸値は高い値でした。よって老化による代謝の影響が考えられます。また、高蛋白飼料の摂取の影響も考えられます。090207

尿酸値

【鶏の尿酸値は】

文献によると、日齢はあまり関係なく3.4~8.8mg/dLです。とあるが、弊社の実験では老化によりやや上昇する傾向がみられた。090207

尿精液

【にょうせいえき】

尿の混入した精液をいい、膀胱からの漏出尿が射精時に精液に混入する場合と、包皮内の貯留尿が精液中に流入する場合とがある。多量の尿の混入は精子の生存にとって有害で受胎率を低下させる。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

尿石

【にょうせき】

尿路系(腎盂、尿管、膀胱および尿道)に形成された結石(尿石)により、排尿困難などの症状を示す疾病を尿石症という。家畜において発生率が高いのは、牛、めん羊、猫および犬であり、日本では肉用肥育牛に高率に認められる。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

尿膣

【にょうちつ】

排尿時の尿の一部または大半が膣内に逆流して貯留するもので、牛と馬に認められる。本症は栄養不良、老齢、分娩時の損傷、慢性膣脱などにより子宮広間膜、膣および膣周囲の組織の弛緩を招き、膣壁が下垂することにより生じる。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

尿中乳糖

【にょうちゅうにゅうとう】

乳腺の活発な乳牛にみられ、乳腺で生成された乳糖が乳槽に貯留している間に乳房内圧によって一部が循環血液に吸収され、腎臓の乳糖排泄閾値は極めて低いので、血液に入った乳糖は少量でもすべてが尿中に排泄される。多量に排泄されると栄養素の損失とはなるものの、乳牛自体には著しい影響はないものと考えられている。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

尿道下憩室

【にょうどうかけいしつ】

反芻類、豚の膣前庭腹位に開く外尿道口の下方で、裂隙状の開口部を現す。小嚢状で、前庭壁の粘膜下組織中を走り、盲端に終っている。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

尿道球

【にょうどうきゅう】

尿道海綿体の基部の膨大するところを呼び、反芻類、犬、兎で顕著である。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

尿毒症

【にょうどくしょう】

腎臓機能不全の末期に尿の生成と排泄の障害により、老廃物が体内に蓄積するために発する症候群で、減尿、無尿、呼吸速迫、呼気の尿臭、痙攣、興奮、沈うつ、てんかん様発作などが現れる。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

尿淋瀝

【にょうりんれき】

尿道や膀胱の痙攣性収縮による緩除性排尿と排尿痛をいい、排尿機能の異常亢進あるいは排尿時の疼痛により、排尿を試みるがわずかに滴瀝する怒責の状態である。急性膀胱炎、膀胱結石、尿道結石、尿道炎等で発生がみられ、さらに牛の血尿症、犬の前立腺炎でもみられることがある。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

尿路感染

【にょうろかんせん】

外陰部を汚染した大腸菌や連鎖球菌などが尿道下部に侵入増殖することによって成立する感染症で、感染様式から雄よりも雌に多発し、特に乳牛や雌犬に発生が多い。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

ニワトリアシカイセンダニ

【鶏脚疥癬虫】

鶏などキジ科の鳥の脚の鱗皮の下に寄生するダニで、寄生部位の脚は鱗が持ち上がり、白い粉状の分泌物がみられさらに厚い結節状の痂皮が形成され、趾列が変形し、趾が関節から脱落するまでになる。<獣医学大辞典より抜粋>N090730

ニワトリナガハジラミ

【にわとりながはじらみ】

ハジラミ目、長角ハジラミ科の昆虫で、鶏に寄生し、世界各地に分布する。卵から成虫になるまで18~27日を要し、寿命は約36日。<獣医学大辞典より抜粋>N090811

ニワトリヌカカ

【にわとりぬかか】

双翅目、ヌカカ科の昆虫で、成虫は7~9月に発生が多く、夜間活動性である。鶏ロイコチトゾーン症を媒介する。<獣医学大辞典より抜粋>N090811

ニワトリハジラミ

【にわとりはじらみ】

ハジラミ目、短角ハジラミ科の昆虫で、世界各地に分布し、鶏ときにホロホロ鳥に寄生する。<獣医学大辞典より抜粋>N090811

ニワトリヒゼンダニ

【にわとりひぜんだに】

ヒゼンダニ科のダニで、鶏、キジ、ガチョウなどの胸部、翼の先、腿部などの毛根部に寄生する。痒覚が激しく、寄生部は脱毛し、疥鮮の原因になる。<獣医学大辞典より抜粋>N090811

ニワトリフトノミ

【にわとりふとのみ】

ノミ科の昆虫で、世界各地に分布し、鶏のほか多くの野鳥、さらに多くの哺乳類(犬、猫、馬、ネズミ、狐、スカンク、兎、リス、鹿など)、ヒトに寄生する。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

妊娠発情

【にんしんはつじょう】

妊娠発情とは妊娠中にみられる発情のことをいうが、一般に妊娠時の卵巣では周期的な活動が抑制されるため、卵胞の成熟、排卵あるいは発情の発現をみることは少ない。牛、馬、豚、めん羊などにおいては妊娠中に発情徴候を示すものが数パーセント存在する。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

妊娠浮腫

【にんしんふしゅ】

妊娠末期の馬および乳牛の胸部、腹部、乳房および四肢の下部において皮下組織にできる冷性浮腫のことで、熱感や痛みはなく、多くは分娩すれば自然に治癒するが、浮腫が高度のときには容易に損傷を招き、特に乳牛では乳房に対する危険が大きいので適度の運動を実施させたり患部をマッサージして血行をよくするとよい。<獣医学大辞典より抜粋>N090814

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