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「あ」 の検索結果は 231 件です
8-アザグアニン
【あざぐあにん】
分子量152.12。核酸の構成成分であるプリン体のグアニン類に取り込まれ、競合的にプリン体代謝を阻害する。抗腫瘍薬。<獣医学大辞典より抜粋>090206
I領域関連抗原
【あいりょういきかんれんこうげん】
主組織適合性複合系(MHC)に含まれる遺伝子群は機能的に3つのグループに大別されるが、そのひとつに含まれるマウスのH-2のI領域に関連する抗原で、Bリンパ球表面に存在する。<獣医学大辞典より抜粋>
L-アスパラギナーゼ
【あすぱらぎなーぜ】
抗悪性腫瘍薬のなかの酵素製剤で、正常細胞の発育には必須ではなく、悪性腫瘍の発育に必要なアミノ酸(L-アスパラギン酸)を加水分解する酵素。<獣医学大辞典より抜粋>090209
N-アセチル-D-ガラクトサミン
【NあせちるDがらくとさみん】
分子量221.21。D-ガラクトースの2位の水酸基がアミノ基で置換されたD-ガラクトサミン(アミノ糖)のN-アセチル体。<獣医学大辞典より抜粋>090209
N-アセチル-D-グルコサミン
【NあせちるDぐるこさみん】
分子量221.20。D-ガラクトースの2位の水酸基がアミノ基で置換されたアミノ糖であるD-グルコサミンのN-アセチル誘導体。<獣医学大辞典より抜粋>090209
あいき
【あいき】
反芻動物は第一胃内発酵で発生したガスをあいき反射によりあいきとして口腔や鼻腔より排出する。あいき反射は前胃の活動、噴門の開口および食道の逆蠕動でおこる。<獣医学大辞典より抜粋>
あいき気反射
【あいきはんしゃ】
反芻胃の壁張力が上昇することにより、伸展受容器を介して起こると思われる反芻胃内ガスを排出する反射。<獣医学大辞典より抜粋>
あいき気反射障害
【あいきはんしゃしょうがい】
あい気の排出は蓄積したガスの刺激による第一・第二胃の活動、噴門の開口および食道の活動によって反射的に起こるため、これらの臓器の機能障害(反射機能をつかさどる神経筋肉の障害)が生ずるとあいき反射が障害される。<獣医学大辞典より抜粋>
あいき排出障害
【あいきはいしゅつしょうがい】
なんらかの原因によりあいきが排出できない病態をいい、ガスが通過あるいは放出されない機械的原因とあいき反射が障害される機能的原因とがある。<獣医学大辞典より抜粋>
アイゼンメンゲル症候群
【あいぜんめんげるしょうこうぐん】
心臓の先天性異常で、大動脈の右方偏位を伴った心室中隔欠損である。最近の定義では、高位心室中隔欠損、肺動脈円錐筋上部の欠損とその大動脈孔との融合、右室流出路の阻害がみられないことが挙げられている。<獣医学大辞典より抜粋>
アイソザイム
【あいそざいむ】
同一個体中にあり化学的には異なるタンパク質分子が同じ化学反応を触媒する時、この酵素群をいう。<獣医学大辞典より抜粋>
アイメリア
【あいめりあ】
胞子虫網の狭義のコクシジウムの代表で、多くの家畜、家禽などの主として消化器、まれにその他の内胚葉起原の組織に寄生し、下痢、血便などの原因となる。<獣医学大辞典より抜粋>
アイントーフェンの三角形
【あいんとーふぇんのさんかくけい】
W.Einthovenによって提唱された理論で、心電図標準肢導出の導出点(右手、左手、左足)が容積導体内で心起電力の位置を重心とする正三角形の頂点にあるとする仮説。<獣医学大辞典より抜粋>
アウエル小体
【あうえるしょうたい】
急性骨髄性白血病、急性単球白血病のときに出現する未分化な白血病細胞の細胞質中に認められるアズール色(ギームザ染色で認められる)の細桿状、針状の小体。<獣医学大辞典より抜粋>
あえぎ型呼吸
【あえぎがたこきゅう】
少ない換気量を伴う速くて浅い呼吸で、短い吸息とやや長く続く呼息からなる呼吸型。<獣医学大辞典より抜粋>
亜鉛欠乏症
【あえんけつぼうしょう】
主に豚、時には牛でも亜鉛欠乏により全身皮膚の錯角化(不全角化症;パラケラトーシス)を起こす。<獣医学大辞典より抜粋>
亜鉛酵素
【あえんこうそ】
亜鉛によって活性化される酵素のことで、アルコールデヒドロゲナーゼ、炭酸脱水酵素、カルボキシペプチダーゼ、ヘビ毒に含まれる酵素などがある。<獣医学大辞典より抜粋>
亜鉛塩
【あえんえん】
タンパク質の沈澱作用や細菌の代謝を阻害して防腐作用を示すため、局所的抗感染薬として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>
亜塩素酸ナトリウム
【あえんそさんなとりうむ】
白色の粉末で、臭気がないかわずかに臭気を有し、酸により分解し、二酸化塩素を発生する強い酸化性漂白剤である。<獣医学大辞典より抜粋>
アオイマメ
【あおいまめ】
原産地はアメリカ大陸の熱帯地域で、現在は熱帯、温帯の各地に広く分布し栽培されている。種子には青酸配糖体のファセオルナチンが含まれ、共存する酵素により加水分解され青酸を遊離して中毒の原因となる。<獣医学大辞典より抜粋>
アカアシホシカムシ
【あかあしほしかむし】
鞘翅目、カッコウムシ科に属する甲虫。ハム、ベーコン、チーズなどに寄食するもので、成虫はそれらの表面を食し、幼虫は内部に深く侵入して食害する。<獣医学大辞典より抜粋>
アカアブ
【あかあぶ】
双翅目、アブ科の昆虫。褐色でスズメバチに似ている。東北以北の本州、北海道、サハリンなどに分布し、平野部に多く、放牧地で激しく牛馬を攻撃する。<獣医学大辞典より抜粋>
アカイエカ
【あかいえか】
双翅目、蚊科の昆虫。6~8月にもっとも多く発生し、夜間吸血性で、好んで人家に侵入する。犬糸状虫などの中間宿主である。<獣医学大辞典より抜粋>
アカウシアブ
【あかうしあぶ】
双翅目、アブ科の昆虫で日本全土、朝鮮半島、中国東北などに分布し、7~9月に出現する。<獣医学大辞典より抜粋>
アカかび中毒
【あかかびちゅうどく】
アカカビ病菌の寄生したムギやトウモロコシを草食獣や雑食獣が採食して中毒し、豚は特に感受性が高い。中毒症状は食欲廃絶、流涎、下痢、粘血便、鼓腸、心機能障害のほか、眼球振盪、痙攣、呼吸麻痺などの神経症状がみられ、剖検では胃腸の壊死性炎がめだつ。<獣医学大辞典より抜粋>
アカクローバ
【あかくろーば】
アカツメクサ。ムラサキツメクサ。原産地はヨーロッパ。マメ科牧草の代表的植物として広く栽培されており、涼冷、湿潤な気候に適し、暑さに弱い。<獣医学大辞典より抜粋>
アカクローバ中毒
【あかくろーばちゅうどく】
その毒成分は不明であるが、配糖体としてはトリホリイン、イャgリホリン、クエルセチン配糖体、フェノール性物質としてはプラトール、プラテンゾールなどの成分を含んでおり、馬がもっとも中毒を起こしやすい。突発し、初期には歩様蹌踉程度であるが、その後強迫運動、てんかん様発作、流涎などの著明な神経症状を示す。<獣医学大辞典より抜粋>
アカツツガムシ
【あかつつがむし】
前気門類、ツツガムシ科に属するダニで、幼虫期にだけ動物に寄生する。日本での分布は、新潟、秋田、山形、福島に限られ、河畔に生息し、6~10月に発生する。ツツガムシ病を媒介する。<獣医学大辞典より抜粋>
アカネズミ
【あかねずみ】
山林、原野、農耕地に穴を掘って生息するいわゆる野ネズミの一種で、日本全土に分布する。<獣医学大辞典より抜粋>
アカバネウイルス
【あかばねういるす】
ブニヤウイルス科、ブニヤウイルス属に属するウイルスで、妊娠牛に感染して異常産、すなわち流死産および先天性の関節彎曲症と内水頭症を伴った異常子牛の分娩を起こす。<獣医学大辞典より抜粋>
アカバネ病
【あかばねびょう】
アカバネウイルスによる牛など反芻動物の伝染病で、流・早産、体形異常あるいは内水頭症の産子の娩出が特徴。感染母牛は不顕性感染に終わるが、ウイルスは垂直伝播により胎子に移行する。夏期にヌカカなどの吸血昆虫によって伝播される。<獣医学大辞典より抜粋>
アカラシア
【あからしあ】
無弛緩症。弛緩不能症。本来は弛緩のないことであるが、食道と胃の接合部である噴門の弛緩不全を一般にアカラシアと称し、食道アカラシア、食道拡張症、食道麻痺、巨大食道など多くの同義語がある。動物では、犬と猫に多く、先天性と後天性の両者が知られている。<獣医学大辞典より抜粋>
アカンテラ
【あかんてら】
鉤頭虫の一幼虫形をいい、虫卵内のアカントールとさらに発育したキスタカントの中間に位置する幼虫で中間宿主体内にみられる。<獣医学大辞典より抜粋>
アカントール
【あかんとーる】
鉤頭虫の成熟虫卵に内臓される紡鍾形の幼虫で、中間宿主に摂取された後、孵化し感染する。<獣医学大辞典より抜粋>
秋疫
【あきやみ】
ある種のレプトスピラによって起こる日本の地方病で、秋に多発する。<獣医学大辞典より抜粋>
亜急性び慢性硬化性脳炎
【あきゅうせいびまんせいこうかせいのうえん】
比較的年齢の進んだ犬に見られる非化膿性脳炎で、脳の所見は疾病経過によって一様ではないが、一般に萎縮性で退色し、わずかに硬度を増す。<獣医学大辞典より抜粋>
アキレス腱断裂
【あきれすけんだんれつ】
牛、馬では飛節を過度に屈曲することによって、犬、猫では交通事故などによって、主として皮下断裂する。大動物では処置後の安静維持が困難なため、一般に洛綵不良である。<獣医学大辞典より抜粋>
アキレス腱反射
【あきれすけんはんしゃ】
動物を横臥させてアキレス腱を叩打し、反射運動を見る検査。<獣医学大辞典より抜粋>
悪液質
【あくえきしつ】
削痩が極度で、貧血を伴うごとき状態をいい、癌や白血病で陥りやすく、低タンパク血症および浮腫などが現れる。<獣医学大辞典より抜粋>
悪液質性浮腫
【あくえきしつせいふしゅ+C140D148C141:C144】
白血病、悪性腫瘍、ピロプラズマ病、馬伝染性貧血、重度の寄生虫性貧血および飢餓などに起因し、悪液質に陥ったもので起こる水血性または希血性浮腫である。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性カタル熱
【あくせいかたるねつ】
ウイルスによる呼吸器、消化器粘膜の重篤なカタル性炎、角膜炎、脳炎などの症状・病変を特徴とする牛やめん羊、山羊などの致命的な伝染病である。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性カタル熱ウイルス
【あくせいかたるねつういるす】
ヘルペスウイルス科に属し、悪性カタル熱を起こすウイルスで、短時日の高熱を発した後、鼻、眼の炎症で始まり、口内や消化器の粘膜も侵され潰瘍となり、牛に致命的である。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性血管内皮腫
【あくせいけっかんないひしゅ】
血管内皮細胞の悪性腫瘍で犬に見られることが多い。皮下組織よりも内部臓器に好発し、脾臓、肝臓、右心耳などに原発することが多く、転移は肺によくみられる。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性絨毛上皮腫
【あくせいじゅうもうじょうひしゅ】
胎盤脈絡膜絨毛上皮から生ずる悪性腫瘍で、栄養膜の構成要素の細胞性栄養膜(ラングハンス細胞)と合胞体性栄養膜に由来する大形多角形細胞と多核の合胞体性巨細胞からなり、家畜にはまれな腫瘍である。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性腫瘍
【あくせいしゅよう】
腫瘍の生物学的なふるまいが担腫瘍動物の種々の臓器の機狽竦カ命にまでも重大な影響を与えるような場合の腫瘍をいう。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性水腫
【あくせいすいしゅ】
組織侵襲性のクロストリジウム属菌による敗血症をいい、ヒトのガス壊疽に対応するもので原因菌は多様。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性中皮腫
【あくせいちゅうひしゅ】
漿膜から生ずる腫瘍。被覆細胞である中皮細胞と支持組織成分を含み、両成分ともに増殖要素となる。牛に比較的多い。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性貧血
【あくせいひんけつ】
胃液中の内因子欠乏により外因子(ビタミンB12)の吸収が障害されて起こる慢性進行性貧血で、麻痺などの神経症状や舌炎、胃の無酸症を伴う。<獣医学大辞典より抜粋>
悪性リンパ腫
【あくせいりんぱしゅ】
リンパ節などいわゆるリンパ網状織に生じる悪性腫瘍を意味し、従来の命名におけるリンパ肉腫、細網肉腫、濾胞性リンパ腫、ホジキン病を含む。<獣医学大辞典より抜粋>
アクチニウム系
【あくちにうむけい】
天然の放射性ウラン、トリウム鉱物中には、放射性核種が共存し、アクチニウム系のほかウラン系、トリウム系などと呼ばれる壊変生成物がある。<獣医学大辞典より抜粋>
アクチノバシラス
【あくちのばしらす】
グラム陰性の多形性桿菌で、通性嫌気性で発育至適温度37℃の非運動性で芽胞を形成せず、糖を発酵的に分解し、酸を産生するがガスを産生しない脊椎動物寄生性の菌属。<獣医学大辞典より抜粋>
アクチノバシラス症
【あくちのばしらすしょう】
アクチノバシラス属の細菌のよる感染症。<獣医学大辞典より抜粋>
アクリフラビン耐性菌
【あくりふらびんたいせいきん】
アクリジン誘導体色素を添加した人工培地に豚丹毒菌を移植継代し、継代数の増加とともに色素の濃度を順次高めることによって作出したアクリフラビンに耐性を獲得した弱毒株で、色素への耐性の獲得に伴い豚丹毒菌の病原性が減弱する。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アクリルアミド
【あくりるあみど】
工業用途で紙力増強剤や水処理剤、土壌凝固剤、漏水防止剤、化粧品(シェービングジェルや整髪剤)などに用いられ、ポリアクリルアミドの原料として製造されている化学物質です。<農林水産省HPより抜粋>N090703
アクリルアミド
【アクリルアミドの扱い】
日本ではアクリルアミドは化学物質排出把握管理促進法(通称PRTR法)の第一種指定化学物質に指定されており、毒劇物取締法では毒物に指定されています。<農林水産省HPより抜粋>N090703
アクリルアミド
【アクリルアミドの影響】
アクリルアミドがヒトの健康に与える有害な影響として、以前から知られていたのは、神経に対する毒性です。アクリルアミドを取り扱う工場や工事現場などで、労働者が大量にアクリルアミドを吸入、接触してしまった場合に、手足の震えや感覚の麻痺など、神経障害が出ることが報告されています。動物試験でも、ある一定量以上のアクリルアミドを与えると、神経組織の形態変化といった影響が出ることが観察されています。<農林水産省HPより抜粋>N090703
アクリルアミド
【アクリルアミドの発癌性】
ヒトがアクリルアミドを大量に食べたり、吸ったり、触れたりした場合に、神経障害を起こすことが確認されているほか、国際機関は、動物実験の結果から、ヒトにおそらく発がん性がある物質と分類しています。<農林水産省HPより抜粋>N090703
アクリルアミド
【アクリルアミドを含む食品】
アクリルアミドは炭水化物を多く含む原材料を高温で加熱調理した食品に含まれています。コーヒー豆、ほうじ茶葉、煎り麦のように高温で焙煎した食品原材料にも含まれています。<農林水産省HPより抜粋>N090703
アクリルアミド
【食品中のアクリルアミドの量】
食品中に含まれるアクリルアミドの量は、食品の製造方法や原材料の成分の影響を受けるため、食品の種類によっても含まれる量が異なり、同じ種類の食品でも製造者によって異なり、さらには同じ製品でも製造日によって異なることもあります。<農林水産省HPより抜粋>N090703
アグレッシン
【あぐれっしん】
感染組織中で菌が産生し、宿主の抵抗性を弱めるような作用のあるものを指すが、物質的に必ずしも特定されているわけではない。炭疽菌の毒素が例。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アクレモニウム
【あくれもにうむ】
ハイフォミセス網に属する単胞子(ときに2細胞)。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アクロモバクター
【あくろもばくたー】
昔は色素を形成しないグラム陰性桿菌をアクロモバクター属としていたが、分類の進むに従い多くのものはシュードモナス属に整理された。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アクロレイン
【あくろれいん】
分子量56.06、強い刺激性の臭気を有する無色の液体で、エタノール、エーテルによく溶け、水にもかなり溶ける。<獣医学大辞典より抜粋>090206
上げ下げ法
【あげさげほう】
50%致死量(LD50)を求める方法のひとつで、薬物の効果が短時間内に現れる場合に、個々の動物における効果を判定しながら用量を上げ下げして算出する。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アコニチン
【あこにちん】
分子量645.75、各地に分布するキンポウゲ科のトリカブト属、デルフィニウム属の植物に含まれるジテルペンアルカロイドで、アコニットアルカロイドの活性主成分。神経伝導を遮断させ局所麻痺を起こす。心臓に直接作用し、呼吸器も麻痺させる働きがある。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アコレプラズマ科
【あこれぷらずまか】
モリキューテス網、マイコプラズマ目に属する科で、唯一の属としてアコレプラズマ属を有する。マイコプラズマに似た細菌で、さまざまな動物の多くの部位にそれぞれ常在する種を含み、病原性はほとんどないようである。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アザウリジン
【あざうりじん】
分子量245.19。ウリジンのトリアジン類縁体で、デオキシリボ核酸(DNA)のピリミジンヌクレオチドの代謝を阻害する。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アザシクロノール
【あざしくのろーる】
分子量267.36。融点160~161℃、白色、無臭の結晶で、弱い静穏作用があるので、静穏薬として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アザセリン
【あざせりん】
分子量173.13。放線菌の培養液から抽出されたもので、グルタミン代謝を阻害する。自己免疫疾患における免疫抑制薬および抗腫瘍薬として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アザチオプリン
【あざちおぷりん】
分子量277.26。プリン代謝拮抗薬のうちメルカプトプリン誘導隊のひとつ。免疫抑制薬として、白血病や自己免疫疾患などの治療に用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アザリビン
【あざりびん】
分子量371.30。アザウリジンの三酢酸塩であり、抗乾鮮薬として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アザロマイシン
【あざろまいしん】
ストレプトミセス・ハイグロスコピィカスが産生するポリエーテル系抗生物質で、抗コクシジウム薬として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
亜酸化窒素
【あさんかちっそ】
分子量44.02。無色、わずかに甘味臭のある不燃性ガスで、空気より重く水に溶ける。爆発性のない安全な全身麻酔薬で、作用は迅速に現れ、導入、覚醒もはやいが麻酔作用は比較的弱い。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アジアコレラ
【あじあこれら】
コレラ菌はO抗原によりO-1群とその他のO群に分類され、O-1群に属するものだけが検疫伝染病のコレラの病原菌であり、その他のO群菌は非O-1コレラ菌またはNAGビブリオと呼ばれる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アジソン病
【あじそんびょう】
慢性の原発性副腎皮質機能低下症で、雌犬に多くみられるものの、犬でもまれな内分泌疾患。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アシドーシス
【あしどーしす】
体液特に血液の酸塩基平衡が酸性側に傾いた状態をいう。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アシドーシス性利尿薬
【あしどーしすせいりにょうやく】
酸形成塩の塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩化カルシウムなどが含まれ、腎機能障害時の使用は禁忌である。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アシドフィルス菌
【あしどふぃるすきん】
乳酸桿菌科の乳酸桿菌属に属する乳酸菌であり、日本では本菌を利用した乳酸菌飲料が多種類市販されている。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アシネトバクター
【あしねとばくたー】
グラム陰性桿菌または短桿菌、偏性好気性、非運動性、莢膜を形成し芽胞を形成しない。死物寄生菌であるが、鶏の死ごもり卵の原因となる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
足踏み反射
【あしぶみはんしゃ】
脊髄動物においてみられる歩行様運動をする反射。<獣医学大辞典より抜粋>090206
アジマリン
【あじまりん】
分子量326.42。インドジャボクおよびその他のラウオルフィア属の植物に含まれるラウオルフィアアルカロイドのひとつで、キニジン様抗不整脈薬として臨床的に用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
趾曲がり
【あしまがり】
鶏などの若齢時にみられる趾のねじれで、横または前方に曲がる場合が多い。<獣医学大辞典より抜粋>090206
亜硝酸
【あしょうさん】
分子量47.01。水溶液としてのみ存在し、加温により分解され、一酸化窒素を発生する。血液中のヘモグロビンをメトヘモグロビンに変化させるため、中毒を起こす。<獣医学大辞典より抜粋>090206
亜硝酸アミル
【あしょうさんあみる】
分子量117.15。淡黄色で透明の液、水に不溶でエタノール、有機溶媒に溶ける。光や熱により変性しやすく、引火性がある。平滑筋に直接作用して末梢血管を拡張し、血液量を増大する。<獣医学大辞典より抜粋>090206
亜硝酸オクチル
【あしょうさんおくちる】
分子量159.23。血管拡張作用があるため冠不全治療薬として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
亜硝酸化合物
【あしょうさんかごうぶつ】
亜硝酸アミル、亜硝酸オクチル、亜硝酸ナトリウムなどがあり、冠不全治療薬として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
亜硝酸性窒素
【あしょうさんせいちっそ】
亜硝酸塩の形態で存在する窒素。多肥した植物では硝酸塩が畜積しやすく、これを食した動物、特に反芻動物では第一胃内で硝酸塩が還元され、亜硝酸の形で血中に吸収されてメトヘモグロビンを生成するため、中毒を起こすことがある。<獣医学大辞典より抜粋>090206
亜硝酸ナトリウム
【あしょうさんなとりうむ】
分子量69.00。淡黄色で潮解性があり、空気により酸化され硝酸塩となる。血管拡張薬や発色剤として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090206
亜硝酸根
【亜硝酸根の分析は行えるか】
行える。検体必要量は100g。微生物検査とは別に包装してもらえるとありがたい。納期は1週間程度。
アシル-CoA
【あしるこーえい】
脂肪酸の活性型でアシル-CoAシンテターゼによって合成されATP(アデノシン5′-三リン酸)の存在下に脂肪酸のカルボキシル基と補酵素A(CoA)の水硫基から脱水されてチオエステル結合して作られる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アシル-CoAシンテターゼ
【あしるこーえいしんてたーぜ】
脂肪酸の活性形であるアシル-CoAを生成する酵素で、ATP依存性のものとGTP依存性のものがある。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アシル-CoAデヒドロゲナーゼ
【あしるこーえいでひどろげなーぜ】
脂肪酸のβ酸化の最初の反応を触媒する酵素で、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を補酵素とするフラビン酵素のひとつ。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アシル化
【あしるか】
水酸基、アミノ基、芳香族などの水素をアシル基で置換することで、合成のためや水酸基、アミノ基の保護のために用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アシルキャリアータンパク質
【あしるきゃりあーたんぱくしつ】
脂肪酸基運搬タンパク質。脂肪酸の担体タンパク質として脂肪酸の合成に関与し、ACPと略記される。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アシルグリセロール
【あしるぐりせろーる】
脂肪酸がグリセロールとエステル結合物質をいい単純脂質である。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アシル転移酵素
【あしるてんいこうそ】
アシル基をある物質からほかの物質に転移させる反応を触媒する酵素の総称。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アシルリン酸
【あしるりんさん】
有機酸のカルボン酸とリン酸との酸無水物で、加水分解に伴う自由エネルギー変化が大きく、高エネルギー化合物に属す。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アズール顆粒
【あずーるかりゅう】
ギームザ染色においてアズールにより赤紫色に染色される細胞質内の顆粒、特に血球の原形質内の顆粒。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アスカリドール
【あすかりどーる】
分子量168.23。アカザまたはアメリカアリタソウ(アカザ科)から得られるヘノポジ油の主成分で駆虫作用を有する。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アスコリ試験
【あすこりしけん】
アスコリの加熱沈降反応。炭疽の診断法のひとつで、炭疽に感染した疑いのある動物の血液、脾臓などを乳剤とし、20~30分間煮沸抽出した液を濾過して透明とし、これと抗炭疽血清を重層して沈降反応を行う。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アスコルビン酸オキシダーゼ
【あすこるびんさんおきしだーぜ】
L-アスコルビン酸を分子状酸素により酸化してデヒドロアスコルビン酸(酸化型)とする酵素。
アスコルビン酸欠乏症
【あすこるびんさんけつぼうしょう】
ヒト、猿、モルモットをはじめ、象、コウモリの一種、鳥類の一部で、アスコルビン酸合成のためのウロン酸回路のL-グロノ-γ-ラクトンオキシダーゼが欠如しているためみられる。一般の家畜、家禽は自己の体内で合成するので欠乏症は見られない。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アスパラギン
【あすぱらぎん】
分子量132.12。アスパラギン酸のβ-カルボン酸のアミドで、アスパラガスから初めて分離されたアミノ酸である。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アスパラギン酸
【あすぱらぎんさん】
分子量133.10。非必須アミノ酸で、生体内ではグルタミン酸のアミノ基をオキサロ酢酸に転移することにより合成される。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アスピリン
【あすぴりん】
分子量180.16。針状~板状の白色結晶で、下熱薬、鎮痛薬および抗リウマチ薬として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アスペルギルス
【あすぺるぎるす】
真菌の属で、多くの種を含む。分生子柄先端が膨化した頂嚢、分生子が着生する梗子、分生子などの形状、培養性状によって分類される。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アスペルギルス症
【あすぺるぎるすしょう】
真菌症の一種で、不完全菌亜門、線菌類のフィアロ型分生子群に属するアスペルギルス属に分類される菌の感染によって惹起された疾患の総称。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アズマオオズアカアリ
【あずまおおずあかあり】
膜翅目、細腰亜目、アリ科に属するアリ。方形条虫の好適な中間宿主のひとつで、棘溝条虫の中間宿主ともなりうる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセクリジン
【あせくりじん】
分子量169.22。副交感神経興奮様薬物(コリン作動性薬物)で、ムスカリンに類似の構造を有する合成薬。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセタケ
【あせたけ】
フウセンタケ科のアセタケ属。この仲間のキノコはすべて有毒であり、ムスカリンを含む。アセタケ、カブラアセタケ、シロトマヤタケ、ドクスギタケなどがある。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセタゾラミド
【あせたぞらみど】
分子量222.25。炭酸脱水素酵素阻害薬。白色~微黄白色の結晶性の粉末で、無臭、わずかに苦い。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセタルゾール
【あせたるぞーる】
分子量275.08。抗感染薬。白色の結晶性粉末で無臭、わずかに酸味がある。家禽の抗スピロヘータ薬、七面鳥の抗ヒストモナス薬として用いられる。強壮薬として用いられたこともある。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチル-CoA
【あせちるこーえい】
糖質や脂質の代謝に重要な働きをなす補酵素Aのアセチル化物で代謝中間体。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチルアセトン法
【あせちるあせとんほう】
ホルムアルデヒドの定量に用いられる。食品衛生法では、ホルムアルデヒドの食品への使用を禁止しているが、しばしば食品の防腐、殺菌、漂白の目的で用いられたこともあるので、食品衛生試験を行ううえで欠かせない項目である。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチルキタサマイシン
【あせちるきたさまいしん】
マクロライド系抗生物質で、エリスロマイシン系抗生物質ともいわれる。白色~淡黄白色の粉末で、無臭、苦味がある。獣医臨床的には主としてマイコプラズマ病の予防あるいは治療に注射または飼料に添加して用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチルコリン
【あせちるこりん】
分子量146.21。コリン作動性神経(副交感神経の節前および節後線維、交感神経の節前および一部の節後線維、運動神経、中枢神経系の一部)の化学伝達物質。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチルコリンエステラーゼ
【あせちるこりんえすてらーぜ】
神経伝達物質であるアセチルコリンだけを特異的に酢酸とコリンに加水分解し、アセチルコリンの作用を消去する。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチルシステイン
【あせちるしすていん】
分子量163.20。粘液溶解剤で、痰の粘稠度を下げ、呼吸を容易にする去痰薬のひとつ。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチルスピラマイシン
【あせちるすぴらまいしん】
分子量885.12。マクロライド系抗生物質で、エリスロマイシン系抗生物質ともいわれ、菌のタンパク質合成を阻害してその作用を発現し、毒性は低い。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチル尿素誘導体
【あせちるにょうそゆうどうたい】
抗痙攣薬の一部で、フェナセミド、エチルフェナセミド、アセチルフェネトライドが含まれる。すべての型のてんかん発作に有効で、特に神経運動性発作に効く。一般的な中枢神経抑制作用はない。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチルフェネトライド
【あせちるふぇねとらいど】
分子量248.27。アセチル尿素誘導体で、抗痙攣薬のひとつ。副作用として造血器官の障害、皮膚発疹、消化管や肝臓の障害がある。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセチル化
【あせちるか】
コリンの水酸基やグルコサミン、ノイラミン酸などのアミノ基の水素をアセチル基で置換することをいい、糖タンパク質や複合糖質の合成に重要。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトアミノフェン
【あせとあみのふぇん】
分子量151.16。アニリン誘導体で、鎮痛下熱薬のひとつ。主として中枢作用により末梢血管の拡張を起こし、熱の放散を増大させる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトアルデヒド
【あせとあるでひど】
分子量44.05。融点-121℃、沸点21℃、可燃性で刺激臭のある無色液。粘膜刺激作用が強い。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセト酢酸
【あせとさくさん】
分子量102.09。ケトン体の一種で、糖尿病などのとき、ケトーシスを起こした場合に3-ヒドロキシ酪酸やアセトンとともに血中および尿中に見られる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトスルファミン
【あせとするふぁみん】
分子量214.24。抗感染薬。スルホンアミド類のひとつで、スルファミンがN1の位置でアセチル化したもの。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトヘキサミド
【あせとへきさみど】
分子量324.42。スルホニル尿素誘導体で、血糖降下作用のみを有する経口抗糖尿病薬。膵島のβ細胞を刺激してインスリンを分泌させると考えられているため、同細胞のインスリン分泌機能が保持されていることが作用発現には必須条件である。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトメロクトール
【あせとめろくとーる】
分子量464.96。局所的抗感染薬。構造に水銀を含むフェノール誘導体でタンパク変性作用により細菌、真菌を殺滅する。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトン
【あせとん】
分子量58.08。無色透明、特異臭のある液体で沸点は低く(56.5℃)引火性がある。水、エタノール、クロロホルム、エーテルおよび脂質とよく混和するので、動植物組織などの脱水・脱脂に用いられ、また、樹脂やゴムなどの溶剤として用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトン集虫法
【あせとんしゅうちゅうほう】
血液中のミクロフィラリアを検出するためアセトン溶血液を作り、遠心操作で集虫する方法で、犬糸状虫症の検査に用いられている。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトン血
【あせとんけつ】
血液中にケトン体の異常な増量をきたした病態を指している。単胃の動物では、体脂肪の分解が激しく起こる飢餓、低血糖症および糖尿病などでこの病態が認められやすい。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセトン尿
【あせとんにょう】
尿にケトン体が含有されていて、通常のケトン体検出用試薬により陽性反応を呈する尿をいう。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセノクマロール
【あせのくまろーる】
分子量353.32。クマリン誘導体の経口抗凝血薬。構造がビタミンKに類似することから代謝拮抗物質として肝臓におけるビタミンK依存性凝固因子の合成に拮抗し、遅効性の持続の長い効果を発揮する。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセビ
【あせび】
ツツジ科に属する常緑灌木で、各地の山野に自生し、庭木としても栽培される。全木特に新葉に有毒性の配糖体、アンドロメドトキシンを含有し、迷走神経中枢の興奮、麻痺や運動神経末端の麻痺作用がある。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセビ中毒
【あせびちゅうどく】
アセビはツツジ科に属する常緑灌木である。症状は摂取量により異なるが、数時間から24時間後までに発症し、沈うつ、流涎、嘔吐、疝痛、全身痙攣、心機能障害、呼吸速迫(麻痺)など。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アセルヴリナ型コクシジウム症
【あせるう゛りながたこくしじうむしょう】
鶏コクシジウム症を組織切片標本の検査によって区分するときの一型。<獣医学大辞典より抜粋>090209
阿仙薬
【あせんやく】
腸管収斂薬。腸に達してタンニンを遊離し、粘膜表面に作用してタンパク質、重金属のほか、アルカロイドとも結合沈澱し、不溶性の被膜を生じることにより収斂作用を発現し、炎症の拡大を阻止する。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アゾ色素
【あぞしきそ】
構造中にアゾ基をもつ染料の総称。殺菌作用を有しており、消毒薬として利用される。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アゾスティック法
【あぞすてぃっくほう】
血液中の尿素の定量法。被験液中の尿素がウレアーゼにより加水分解され、生じたアンモニアによるブロムチモールブルー(BTB)の変色をみる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
亜脱臼
【あだっきゅう】
関節構成体相互の関節面が一部の接触を保っているもの。原因により、外傷性、先天性、病的および麻痺性亜脱臼に分類される。<獣医学大辞典より抜粋>090209
アダムス-ストークス症候群
【あだむす-すとーくすしょうこうぐん】
一次的な心拍停止、心室頻拍、心室細動または上心室頻拍などによる急激な心拍出量の減少による脳虚血の発作が原因で、全身の痙攣発作、粘膜の蒼白、失神、チアノーゼが出現し、呼吸は深く激しくなる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧覚
【あっかく】
皮膚や粘膜の表面を圧迫すると生じる感覚で、皮膚や粘膜に機械的刺激が加わることにより皮膚がゆがんだり、圧縮されたりして変形が生じたときに起こる接触刺激による感覚である。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧出憩室
【あっしゅつけいしつ】
管腔性臓器の管壁の一部が拡張した場合を憩室と呼び、管壁自体の病変によって粘膜が陥入してできた憩室を圧出憩室といい、食道、胃、腸にみられる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧受容器
【あつじゅようき】
一般には圧刺激によって興奮する受容器で、皮膚の圧感覚、皮膚内のやや深部にあるパチニ小体、細胞外液量を感知する受容器、大静脈、心房壁、肺血管などの低圧受容器、頸動脈洞、大動脈弓の高圧受容器などをいう。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧点
【あつてん】
圧刺激を感じる感覚点。その分布は体の部位によって密度が異なる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧迫委縮
【あっぱくいしゅく】
圧迫が緩慢かつ局所性に加わることによって起こる委縮で、圧迫による局所の循環障害が組織や細胞の機狽瘟コさせ委縮をきたす。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧迫壊死
【あっぱくえし】
外部の圧迫に基づく循環障害によって、比較的緩徐に組織に発生する壊死をいう。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧迫骨折
【あっぱくこっせつ】
骨折を外力の働き方によって分類したうちのひとつで、骨の長軸方向に強い圧迫が加わり、圧縮された状態で発生する骨折。主として脊椎の椎体に発生し、大動物では転倒など、小動物では交通事故、墜落などが原因となる。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧迫性イレウス
【あっぱくせいいれうす】
腸管壁外側の異物、腫瘍、膿瘍などが腸管を圧迫し、腸管内腔を狭窄することによって発現する閉塞。<獣医学大辞典より抜粋>090209
圧迫性狭窄
【あっぱくせいきょうさく】
消化管外部に存在する腫脹・膿瘍などの圧迫によって発生する消化管の狭窄。<獣医学大辞典より抜粋>
圧迫性貧血
【あっぱくせいひんけつ】
動脈が外部から圧迫狭窄され、流入血液量が減少することによる局所臓器、組織の貧血(含有血液量の著しい低下)のこと。<獣医学大辞典より抜粋>
圧迫脊髄炎
【あっぱくせきずいえん】
脊髄がその周囲の病変(髄膜腫、骨髄腫など)で機械的圧迫を受けることによって発生し、圧迫された部位は局所貧血のため変性・壊死に陥る。<獣医学大辞典より抜粋>
圧迫プレート
【あっぱくぷれーと】
骨折の内部固定術に用いられるプレートで、骨折線をまたいで装着するプレートが、骨折線に対して長軸方向の圧迫力が働くように作られたものをいう。<獣医学大辞典より抜粋>
圧迫隆起
【あっぱくりゅうき】
馬の脳に内水頭症、炎症、腫瘍、脈絡叢コレステリン肉芽腫などが発生し頭蓋内圧が亢進すると、後頭葉内側面の縁脳梁溝後部および膨大外溝の付近に脳回様の異常な突出ができる。これを圧迫隆起という。<獣医学大辞典より抜粋>
圧平染色標本
【あっぺいせんしょくひょうほん】
条虫や吸虫では、虫体を固定する際、圧平の必要があり、2枚のスライドガラスの間に虫体を挟み、スライドガラスの両端をゴムバンドか糸で縛る方法を用いる。<獣医学大辞典より抜粋>
アテトーシス
【あてとーしす】
比較的経過が遅い不規則な不随意的異常運動。主として手指あるいは足指に出現する。<獣医学大辞典より抜粋>
アデニル酸
【あでにるさん】
分子量347.22。アデノシンのリボーすにリン酸が1分子結合したもので、その結合位置によって3種の異性体がある。<獣医学大辞典より抜粋>
アデニル酸キナーゼ
【あでにるさんきなーぜ】
生物界に広く分布し、骨格筋、肝臓、心臓、赤血球、酵母および大腸菌から分離精製されている。<獣医学大辞典より抜粋>
アデニン
【あでにん】
分子量135.13。プリン塩基のひとつで動物組織、茶の葉に含まれ、紫外部(260nm)に強い吸収をもつ。<獣医学大辞典より抜粋>
アデニン(A:adenine)
【あでにん】
DNAやRNAを構成する4種類の塩基のひとつ。DNAではチミン(T)、RNAではウラシル(U)と塩基対を構成します。 O140428
アデノウイルス科
【あでのういるすか】
中形の正二十面体のウイルスで、粒子の直径は70~90nm、ゲノムは1分子の線状の二本鎖DNA。<獣医学大辞典より抜粋>
アデノウイルス感染症
【あでのういるすかんせんしょう】
牛(1~9型)の感染は呼吸器病と消化器病、馬(1型)は上部気道疾患を起こす。豚(1~4型)の病原性は未確認であるが、呼吸器病を惹起する可能性が強い。<獣医学大辞典より抜粋>
アデノシン
【あでのしん】
分子量267.24。リボ核酸の一成分として発見された物質で、プリン誘導体であるアデニンとD-リボースの結合物。<獣医学大辞典より抜粋>
アデノシン5′-三リン酸
【ATP】
分子量507.18。ヌクレオチドのひとつで、代表的な高エネルギーリン酸化合物である。1分子中に高エネルギーリン酸結合を2個含み、動植物、微生物共通のエネルギー運搬体である。<獣医学大辞典より抜粋>
アデノシン5′-二リン酸
【ADP】
分子量427.20。1分子中に高エネルギーリン酸結合を1個含み、2分子のADPはアデニル酸キナーゼによりATPとAMPに可逆的に変化する。<獣医学大辞典より抜粋>
あて雄
【あておす】
発情検査の目的で、雌畜に近づけたり、雌畜群のなかに入れたりする雄畜。実際の交配に供用するものではないので、血統、体格、能力の良否を考慮する必要はない。<獣医学大辞典より抜粋>
アテローム
【あてろーむ】
柔らかく粘稠で非細胞性の脂質を含有する物質が、局所性に沈着したり、変性性に集積したものをいう。<獣医学大辞典より抜粋>
アテローム硬化
【あてろーむこうか】
動脈内膜のアテローム(動脈内皮表面に黄色の粥状物を生じさせる脂質沈着)を特徴とする動脈硬化症。脂質沈着は線維形成と石灰化を伴っており、重症では動脈腔の狭窄を起こし、血栓症を惹起しやすくなる。<獣医学大辞典より抜粋>
アトアカウマバエ
【あとあかうまばえ】
双翅目、ウマバエ科のミツバチに似た昆虫で、成虫は黒褐色、多毛、頭部は黄白色である。成虫は6~11月に発生し、ヨーロッパ、アメリカ中部などに分布するが、日本でもみられる。<獣医学大辞典より抜粋>
後産
【あとざん】
分娩に際して胎子は臍帯と胎膜の一部を伴って娩出されるが、胎子娩出後に排出される胎膜の大部分を後産という。<獣医学大辞典より抜粋>
後産期
【あとざんき】
胎子の娩出から後産の排出されるまでの期間をいう。牛以外の家畜では比較的短いが、牛は正常で3~8時間を要する。<獣医学大辞典より抜粋>
後搾り
【あとしぼり】
普通に搾乳が終了してから、最後に乳槽付近にたまった乳汁を搾り出す操作をいう。乳房炎の予防や牛乳の脂肪率低下を防止するために行った方が良いといわれている。<獣医学大辞典より抜粋>
アドレナリン
【あどれなりん】
分子量183.21。副腎髄質アドレナリン細胞で生合成されるカテコールアミンのひとつで、フェニルアラニンとチロシンの水酸化と脱炭酸によってドパミン、ノルアドレナリンを経て作られる。<獣医学大辞典より抜粋>
アドレナリン作動性効果遮断薬
【あどれなりんさどうせいこうかしゃだんやく】
アドレナリン作動性神経終末-効果器接合部において、神経終末もしくは効果器の受容体に作用して、伝達物質であるノルアドレナリンやほかの交感神経興奮用薬物の作用を遮断する薬物。<獣医学大辞典より抜粋>
アドレナリン作動性線維
【あどれなりんさどうせいせんい】
ノルアドレナリンを伝達物質とする自律神経線維であって、この神経の興奮はアドレナリン作動性薬物を与えたときと同じ効果(主として循環器系では興奮性、消化器系では抑制性の効果)を生じる。<獣医学大辞典より抜粋>
アドレナリン作動性ニューロン遮断薬
【あどれなりんさどうせいにゅーろんしゃだんやく】
アドレナリン作動性線維終末において、伝達物質の合成貯蔵あるいは放出を妨げることにより効果器細胞への興奮の伝達を遮断する薬物。グアネチジン、ブレチリウム、レセルピンなどがある。<獣医学大辞典より抜粋>
アドレナリン性神経
【あどれなりんせいしんけい】
軸索終末からアドレナリン、あるいはノルアドレナリンを化学的伝達物質として遊離する神経をいう。一般には、汗腺を支配する線維および血管拡張線維を除く交感神経節後線維がアドレナリン作動性神経である。<獣医学大辞典より抜粋>
アドレナリン性薬物
【あどれなりんせいやくぶつ】
交感神経が興奮した場合と同様の効果を起こす薬物をいう。<獣医学大辞典より抜粋>
アドレノクローム誘導体
【あどれのくろーむゆうどうたい】
アドレナリンの酸化により生ずる色素(アドレノクローム)の誘導体。そのひとつのアドレノクロームセミカルバゾンは、サリチル酸ナトリウム複塩として毛細血管強化薬に用いられる。<獣医学大辞典より抜粋>
アドレノステロン
【あどれのすてろん】
分子量300.40。副腎皮質から分泌される雄性ホルモンの一種で、11-デオキシコルチゾール、コルチゾールあるいはコルチゾンから合成される。<獣医学大辞典より抜粋>
アトロピン
【あとろぴん】
分子量289.38。種々のナス科の植物などの葉および根に含まれるトロパンアルカロイドで、ムスカリン受容体に作用して、アセチルコリンの作用を抑制するベラドンナのアルカロイド。<獣医学大辞典より抜粋>
アトロピン代用薬
【あとろぴんだいようやく】
アトロピンが副交感神経節後線維と効果器官のシナプス伝達を非選択的に遮断してしまうので、この欠点を補い、目的とする特定器官に主に作用させてその機狽イ整するために合成された。<獣医学大辞典より抜粋>
アナフィラキシー
【あなふぃらきしー】
ほとんどの脊椎動物に起こる即時過敏症で、抗原刺激後の細胞親和性抗体による組織固定のマスト細胞の感作に起因する。<獣医学大辞典より抜粋>
アナフィラキシー症状
【あなふぃらきしーしょうじょう】
即時型体液性免疫反応であるアナフィラキシー型アレルギーにより生ずる症状で、全身性に出るものをアナフィラキシーショック、局所に出るものを局所性アナフィラキシーという。<獣医学大辞典より抜粋>
アナフィラキシーショック
【あなふぃらきしーしょっく】
即時型アレルギーのひとつのモデルで、一定の抗原(アレルゲン)によってあらかじめ感作されていた個体が後に再び同じ抗原を受けたとき、IgE感作肥満細胞が特異的に刺激され、多量のヒスタミンなどの伝達物質の遊離により起こる全身性のアレルギー反応。<獣医学大辞典より抜粋>
アナプラズマ科
【あなぷらずまか】
リケッチア目に属する3科のひとつで、家畜や種々の哺乳動物の赤血球内、その表面または血漿中に検出される住血微生物である。テトラサイクリン系の抗生物質が有効とされている。<獣医学大辞典より抜粋>
アニーリング
【あにーりんぐ】
一定の温度下で、一本鎖のDNAにプライマーが結合することです。 O140416
アニマルウェルフェア
【動物福祉】
家畜も含め動物は、生きている間はストレスをかけず、快適に生活させ、殺すときは痛みを感じさせないようにまず意識をなくしてから、と畜処理しようとする発想。<養豚場実用ハンドブックより抜粋>N090501
アブ
【アメリカミズアブ】
成虫及び幼虫は特徴的で、識別は容易。畜産施設周辺での発生は突発的だが、特に鶏舎及び豚舎において、時々、大発生することがある。この種はミズアブ科に属しており、触角及び翅脈はイエバエ科やクロバエ科とはかなり異なる。アメリカミズアブの触角は長く、頭部から直接前方に出ていて、末端(第3)節は先細りで棘毛はない。翅には中央に封入された翅室があり、部分的に褐色がかっている。成虫は青黒く、体長2cm、肢は黒色で附節は黄白色で、後部附節の上部は白くなっている。腹部には、基部(第2節)付近の背面に1対の透明または半透明な部位がある。KT-N090602
アフリカ馬疫
【あふりかばえき】
アフリカ馬疫ウイルスに起因する馬の伝染病で、病性は非常に軽度のもの(発熱のみ)、急性のもの(肺型)、および準急性のもの(心臓型)があり、ときに混合型が起こる。蚊などの吸血昆虫によって媒介されるため、流行には季節性があり、もともとはアフリカに局在していたが、現在では中近東やインド亜大陸に分布し、日本にはない。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アヘン
【あへん】
ケシ属の植物のケシやアツミゲシの未熟果皮を傷つけて浸出した乳液を乾燥させて作るアルカロイドの混合物。主成分はモルヒネ、コデイン、テバイン、パパべリンなどであるため鎮痛作用や麻酔作用を有する。原料となる植物の栽培は禁止されており、アヘン製剤の製造・販売は麻薬取締法で規制されている。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アポクリン汗腺
【あぽくりんかんせん】
汗腺のうち腋窩腺、耳道腺、睫毛腺、乳輪腺、肛門傍洞腺など粘液質の特有の臭気のある汗を分泌する腺で、管経が大きいので大汗腺ともいい、毛包の上部に開口している。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アマニタトキシン
【あまにたときしん】
ドクツルタケ、シロタマゴテングタケ、タマゴテングタケの毒成分で、毒キノコに含まれる有毒成分中でもっとも猛毒で、耐熱性毒成分である。中毒症状は10~20時間の潜伏期を経て、コレラ様下痢を示し、肝臓、腎臓などの障害に次いで中枢神経障害を起こし、痙攣、意識混濁、昏睡の後に死亡する。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミグダリン中毒
【あみぐだりんちゅうどく】
未熟な青梅にはアミグダリンという青酸配糖体が含まれ、自らがもつ酵素アミグダラーゼによって分解され、青酸を生じて中毒を起こす。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミノ酸
【あみのさん】
同一分子内にカルボキシル基とアミノ基を有する化合物。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミノ酸尿
【あみのさんにょう】
血漿中にアミノ酸が増加したり、あるいは尿細管におけるアミノ酸の再吸収が障害されることによって、尿中にアミノ酸が過剰に排泄されること。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミノフィリン
【あみのふぃりん】
分子量420.44。強心利尿薬の一種で、キサンチン誘導体で茶の葉に存在するアルカロイド。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミノメトラジン
【あみのめとらじん】
分子量195.22。アミノウラシル誘導体の利尿薬の一種であるが、最近ではほとんど用いられなくなった。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミロイド肝
【あみろいどかん】
多量のアミロイド物質が沈着すると、肝細胞は圧迫委縮に陥り、肝臓は腫大し、硬くなり容易に破裂し、致死的出血を起こすことがある。割面が透明均質にみえ、蝋様または豚脂様を呈することから俗称として豚脂様肝、蝋様肝あるいは木質肝と呼ばれることがある。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミロイド症
【あみろいどしょう】
一般に、体のどこかほかの場所の慢性化膿性変化に関連してみられることが多く、原因は不明であるが、頻繁に抗原物質を注射した動物に見られる。広範なアミロイド沈着は脾臓、腎臓、肝臓にみられることがあり、緒臓器の肥大、機能低下をもたらす。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミロイド脾
【あみろいどひ】
赤脾髄網状織におけるアミロイドの沈着をいい、脾臓は腫大し、割面で豚脂様にみえる。動物では比較的まれで、細菌抗原などで高度に免疫された血清馬などにみられる。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アミロイド変性
【あみろいどへんせい】
光学顕微鏡で好酸性、無定形にみえるアミロイドと呼ばれる生理的に存在しない物質が、組織間隙や血管壁基底膜に沈着する病変をいう。腎糸球体、肝類洞、脾濾胞その他各臓器の血管壁に好発し、原発性と続発性がある。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アメーバ様運動
【あめーばよううんどう】
原生動物のアメーバが行う細胞体の変形運動と似た細胞運動をいい、食細胞が異物、細菌などを取り込む場合などによくみられる。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アメーバ様膠細胞
【あめーばようこうさいぼう】
星状膠細胞の退行性変化で、アメーバ状の運動をするという意味はない。白質の星状膠細胞に典型的な変化であるが、灰白質にも認められる。死後変化として現れることもある。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アメーバ赤痢
【あめーばせきり】
赤痢アメーバによる下痢を主徴とする疾病で、ヒトをはじめ各種の猿類、まれに犬、猫、豚、ネズミが感染し、檻で飼育されているチンパンジーなどの発症例がある。寄生部位は大腸であるが、ときに肝臓、肺、脳、脾臓などに病巣が発生することもある。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
あめ粕中毒
【あめかすちゅうどく】
あめは穀類、根塊類を原料として、そのデンプンを糖化、圧搾、あめ汁とあめ粕に分離し、あめ汁を濃縮して製造され、あめ粕はその原料にもよるが比較的タンパク質含量が高く、家畜の飼料として利用される。この製造過程に漂白剤としてスルホメチレート化合物が用いられる場合、その廃液やあめ粕中に亜硫酸やホルムアルデヒドが含まれ、これを家畜が食して中毒することがある。豚は数分後に倒れ、昏睡、腹部膨満、全身痙攣、排尿しながらへい死する。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アメリカ馬脳脊髄炎
【あめりかうまのうせきずいえん】
アメリカにおける馬の脳脊髄炎で、西部型と東部型があり、いすれもトガウイルス科アルファウイルスが原因で、吸血昆虫によって媒介される。症状、病変とも日本脳炎とほぼ同様。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アメリカ鉤虫
【あめりかこうちゅう】
線虫の一種で、ヒトまれに犬、猫、豚の小腸に寄生し、世界各地、特に熱帯・亜熱帯に多く日本にも分布する。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アメリカ腐蛆病
【あめりかふそびょう】
芽胞性桿菌類の一種で、本菌の芽胞が孵化2~3日目のミツバチ幼虫に経口的に感染し、数時間内に発芽増殖して敗血症死を起こす。成蜂には病原性を示さない。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アモキシシリン
【あもきししりん】
分子量365.41。6-アミノペニシラン酸(ペニシリンの母核)のアミノヒドロキシベンジル誘導体で、抗菌スペクトルの広い抗生物質である。大腸菌、変形菌(プロテウス)、インフルエンザ菌、淋菌、溶血性連鎖球菌、肺炎球菌、ブドウ球菌、梅毒トレポネーマに効果がある。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アモバルビタール
【あもばるびたーる】
分子量226.27。バルビツール酸誘導体をバルビツレートと呼ぶが、アモバルビタールは中等度作用型として3~6時間の催眠薬として用いられる。催眠作用のほかに鎮静・抗痙攣作用があり、エタノール、全身麻酔薬、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬との併用で作用が相互に増強される。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アラキドン酸
【あらきどんさん】
分子量304.47。二重結合4個をもつ不飽和脂肪酸で、動物の臓器の脂質中に含まれる。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アラディケーター
【アラディケーターの接種反応について】
基本的にオイルワクチンは冷蔵庫から出した後、常温にしてから接種するようにします。t090213
アリゾナ菌群
【ありぞなきんぐん】
腸内細菌科、サルモネラ属の第3亜属に属し、乳糖を遅れて分解する特徴を有する。本菌は温血動物、爬虫類、魚類および食品などに広く分布するが、特に七面鳥などの鳥類のヒナに感染し、腸炎や急性敗血症を起こさせ、ときに爆発的流行をみることもある。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アリューシャン・ミンク病
【ありゅーしゃんみんくびょう】
ミンクの重要なウイルス病で、病原はパルボウイルスである。プラズマ細胞増多症とγ-グロブリン血症を特徴とする遅発性、進行性の病気で、致死率が高い。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アルカリ生成菌
【あるかりせいせいきん】
リトマス牛乳をアルカリ化する細菌の総称で、この種の細菌には20~30℃に至適発育温度をもつ低温性細菌が多い。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アルカリ病
【あるかりびょう】
セレニウム(セレン)含量の多い植物などの採食による家畜、家禽の慢性中毒症で、セレニウム含量5~40ppmを含む草や穀実を数週~数か月間摂取することにより発症する。沈うつ、元気消失、衰弱、体の硬直、跛行、長毛の脱毛、蹄冠部の腫張、蹄の変形があり、栄養不良で死に至る。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アルカロイド
【あるかろいど】
植物に含まれる含窒素塩基につけられた総称で、天然化合物のなかでもっとも多種多様な物質である。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アルギニン
【あるぎにん】
分子量174.20。多くの動物タンパク質、特にプロタミン等に含まれるL型は、タンパク質を構成する塩基性α-アミノ酸のひとつである。哺乳動物では生体内で合成されるので、不可欠アミノ酸ではないが、発育期には生体内合成量のみでは不十分でであり、外部から摂取する必要がある。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アルコール試験
【あるこーるしけん】
牛乳の理化学的検査で、この試験で陽性のものはアルコール不安定乳という。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アルゼンチナ病
【あるぜんちなびょう】
バベシア・ボービス寄生による牛のバベシア病で、オウシマダニによって媒介され、主として南アメリカ、オーストラリア、東南アジアに分布するが、日本でも沖縄でその寄生が観察されている。子牛では比較的発症しにくい。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アルファルファ
【あるふぁるふぁ】
原産地は中央アジア地方で、日本には明治初期に導入された。生草給与のほか、乾草、ヘイキューブ、サイレージなどにされ、ペレット、ミールなどにも加工される。良質なタンパク質、ビタミンおよびミネラルを含有し、牛、豚、鶏の飼料として利用される。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アルファルファミール
【あるふぁるふぁみーる】
アルファルファを天日乾燥あるいは人工乾燥して粉砕したもので、その組成は栽培条件、刈り取り時期、乾燥方法等によって変動するが、一般にタンパク質、ビタミン、無機物が豊富である。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アレルゲン
【工場内などのふき取りでアレルゲンの検査は出来ますか?】
ふき取ったものを「検体」としてアレルゲン検査をすることは可狽セが、結果についてふき取った箇所、時間帯でしか論ずることができないので、あまり意味を持たないようです。(T090307)
安全係数
【期限表示を行う際に必要な安全係数の設定は自由なのですか?】
平成17年2月に厚労省と農水省より出された『食品期限表示の設定のためのガイドライン』に「食品の特性に応じ、設定された期限に対して1未満の係数(安全係数)をかけて、客観的な項目(指標)において得られた期限よりも短い期間を設定することが基本である。なお、設定された期間については、時間単位で設定することも可能であると考えられることから、結果として安全係数をかける前と後の期限が同一日になることもある。」とあります。基本的には各協会で出された賞味期限の設定ガイドラインに沿って、安全係数が設定することをお勧めします。食品の特性(微生物制御等のデータ)に応じた安全係数の設定も出来ますが、一般的に利用されている係数を用いる事が、より現実的であると思われます。
安全係数
【賞味期限が1年を超える場合、安全係数を踏まえた日数の保存検査が必要なのですか?】
平成17年2月に厚労省と農水省より出された『食品期限表示の設定のためのガイドライン』に「食品の特性として、例えば1年を越えるなど長期間にわたり品質が保持される食品については、品質が保持されなくなるまで試験(検査)を強いることは現実的でないことから、設定する期限内での品質が保持されていることを確認することにより、その範囲内であれば合理的な根拠とすることが可能であると考えられる。」と記されている。よって、設定期限で検査をすることをお勧めします。
アンチコドン
【あんちこどん】
コドンに対応した連続した3種類の塩基配列のことです。tRNAが運んできます。 O140512
アンチモン中毒
【あんちもんちゅうどく】
アンチモンは吐剤や各種の原虫病、内部寄生虫病の駆虫薬として使用されており、家畜の中毒はほとんど誤りから起こる。中毒症状は、消化器粘膜を刺激して炎症を発し、口腔炎、潰瘍、流涎がみられ、豚、犬や家禽は嘔吐が特異的である。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アンツー中毒
【あんつーちゅうどく】
ネズミに対して強い毒性があり、殺鼠剤に使用され、犬や猫が誤食して中毒する。中毒症状は、嘔吐、苦悶、興奮騒擾、体温下降、呼吸困難、心機能障害を伴い、剖検では全身臓器の充出血、肺水腫、湿性胸膜炎、胃腸炎などがめだつ。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
アンモニア中毒
【あんもにあちゅうどく】
尿素は反芻家畜の飼料として利用されており、尿素を多給したり、微生物がアンモニアを利用しにくい飼料構成の場合は血中アンモニア濃度が高くなり、中毒を起こす。症状は痙攣が頭部からしだいに波及し、後躯の痙攣により起立不能となる。鼓脹、ルーメン内煮沸音、呼吸困難がみられ、苦悶、戦慄、蹌踉から死に至る。<獣医学大辞典より抜粋>n090212
鞍傷
【あんしょう】
鞍具の持続性圧迫によって背部、特に?甲部に発生する挫傷で、主として馬に起こる。<獣医学大辞典より抜粋>n090212