泌乳黄体
ラット・マウスなどでは分娩後の排卵によって形成された黄体が泌乳期間中プロゲステロンを分泌するが、この黄体が泌乳黄体である。プロゲステロンの分泌は吸乳刺激によって分泌されるプロラクチン(ラット・マウスでは黄体刺激ホルモン)によるものであり、乳児を除去するとプロラクチンとプロゲステロンの分泌がともに低下し、発情・排卵が起こる。家畜では泌乳初期、特に豚では泌乳中発情・排卵が停止するが、これは泌乳中に下垂体からの性腺刺激ホルモンの分泌が減少していることによると考えられる。<獣医学大辞典より抜粋>F110509