皮膚
動物身体の全面を覆う広い膜型器官。物理的・化学的刺激から身体内部の組織を保護し、汗の分泌によって体温を調節し、また皮膚には多くの神経が分布して触覚・圧覚・温度覚・痛覚をつかさどる終末を形成し、外界の刺激を敏感に感受する。固有の皮膚とこれに所属する皮膚付属器を合わせて外皮という。固有の皮膚は、舞wから部轣E真皮・皮下組織から成る。皮膚と深部の組織を連結する構造を皮膚支帯という。真皮から起こって吻合して粗網となり、身体の部位によってその緊張度が異なる。皮膚の表面にみる大小のしわは体の各部の伸展や屈曲することによって生ずる。家畜動物で皮膚紋様をみるのは牛の鼻紋だけである。皮膚は口唇・鼻腔・眼瞼などで粘膜に移行する。<獣医学大辞典より抜粋>F110516