豚疾病
PPVは多くの養豚施設に存在し、豚群における浸潤度はきわめて高い。ウイルスは主として口と鼻から感染し、鼻汁、唾液、糞便および精液中に排出される。ウイルスの体外排出期間は感染後2週間と短いが、排出されたウイルスは通常の消毒薬や飼養環境温度では容易に不活化されない。そのため、飼養施設内の汚染は数ヵ月以上の長期間に及ぶ。排出されたウイルスは豚と豚の直接感染、あるいは汚染された器具機材やヒトを介して口や鼻から感染する。また、精液にウイルスが排出されるため、感染雄豚との交配により雌豚の感染がおこる。交配による伝播はPPVの重要な感染経路になっている。<豚病学より抜粋>KK-N090703