P.multocida

感染豚の口や鼻からの分泌物や滲出物を含んだ飛沫を吸入したり、それらで汚染されたものと接触することで感染し、豚の上部気道の粘膜に定着して増殖する。宿主の体外では数週間しか生存できず、熱や日光にも弱い。豚以外の媒介動物は、ネズミ、ウサギ、牛、犬、猫、ヒト、鳥類である。肺炎罹患豚の一般的な症状は元気・食欲の消失に始まり、重症例は群から離れ、豚舎の一隅で横臥して発咳および激しい腹式呼吸を示す。急性の症状は40~42℃の発熱がみられ、発病後数日で死亡するものが多いが、ときに2週間以上にわたる例もある。経過の長い例では貧血、食欲不振、削痩、元気消失などがみられる。出血性敗血症の症状は突然発病し、数時間から2~3日で死に至る。発熱(40~42℃)、元気・食欲消失、呼吸困難を来たし、歩行困難、チアノーゼ(とくに、耳、頚部、側腹部、鼻端や下腹部)などの症状を示す。さらに咽頭部の腫脹が認められる場合がある。<豚病学より抜粋>O-N100215

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