2023/08/02外傷性心膜炎創傷性心膜炎。牛にみられる特有の疾患で、後天性の心臓病。重症になるものが多く、死亡率も高いため、経済的損失が大きく、酪農において大きな問題となる病気のひとつ。第二胃に貯留した異物が胃壁を穿刺し、横隔膜を貫通して心膜へ刺入した場合をいう。発症までに胃炎、腹膜炎の急性、慢性症状がみられ、頸静脈怒張、虚性拍動と胸垂の冷性浮腫がみられるほか、心拍数増加、心音異常、心濁音界の拡大などもみられ、左前肢開張、降坂時の苦痛を呈す。<獣医学大辞典より抜粋>N090218