検便検査

赤痢菌とはグラム陰性通性嫌気性桿菌の腸内細菌科の一属(赤痢菌族)属する細菌のこと。ヒトとサルのみを自然宿主として、その腸内に感染する腸内細菌の一種です。細菌性赤痢は下痢、発熱を主症状とししばしばしぶり腹を伴う膿粘血便がみられます。赤痢という名称はこの出血性の下痢に由来します。赤痢菌によって汚染された食物や水を介して経口感染することが多いですが、この他患者の排泄物を処理した後の手指を介して経口感染したり、ハエによる媒介によって汚染された食物から感染する例もあります。治療は抗生物質などによる化学療法が用いられるが、赤痢菌には薬剤耐性を獲得したものが多く多剤耐性菌も報告されているため使用する薬剤の選択が重要である。「カナマイシン」「アンピシリン」「コリスチン」などの併用が行われます。(T100222)

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