口腔内異物
飼育者の不注意により飼料中に混じている先鋭な異物を採食することがある。反芻動物ではその習性と口腔内の構造、餌の特性などにより、また肉食動物も食塊をうのみにする習性のため先鋭な異物を口腔内の各所に刺入する。牛では針、針金、ヘアピンなど、犬、猫では針、焼串、骨片木片などが多く、豚では残飯中の異物がよく刺入する。症状としては突然の採食・咀嚼中止、苦痛、流涎が著しく、口内食物の吐き出し、咬みだし、肉食動物では嵌入した異物が大きい場合は半ば開口状態を呈したり、爪で頬をひっかいたりする。<獣医学大辞典より抜粋>N090309