成分分析

カルニチンは、昆虫の成長因子として見つかったアミノ酸の一種ですが、動物の筋肉や肝臓にも広く存在することが明らかになりました。脂質代謝に必須であることから、俗に「ダイエットに効果がある」、「脂肪を燃やす」といわれていますが、ヒトでの有効性については信頼できるデータは見当たりません。一方、循環器への効果が期待され、慢性安定狭心症患者の運動耐性向上、うっ血性心不全患者の症状改善、心筋梗塞発作後の合併症や死亡率の低減に有効性が示唆されています。ただし、効果があるのはL-カルニチンであり、D-カルニチンはL-カルニチンの作用を阻害するため、L-カルニチン欠乏を引き起こすことがあります。安全性については、適切に経口摂取する場合はおそらく安全と思われます。妊娠中の安全性については信頼できる充分なデータがないので使用を避けるべきです。血液透析、無尿症、尿毒症、慢性肝疾患の場合には使用を避けるべきです。参照先:独立行政法人国立健康・栄養研究所”(T090814)

youtube