伝染性気管支炎(IB)

起源は米国においてIB初発例が報告され、原因体のウイルスも分離された。第二次世界大戦後に本病は世界中の養鶏界に蔓延して定着している。国内においても昭和26年に最初の発生が認められた。現在ではほとんどすべての国内で飼育されている鶏群はIBウイルスに感染していると考えられている。病因はコロナウイルス科(Coronaviridae)、コロナウイルス属(Coronavirus)の伝染性気管支炎(IB)ウイルスで、鶏の品種、性、日齢には関係性が認められず、届出伝染病にしていされている。罹患動物は鶏であるが、まれにはキジも感染する。伝播方法はIBウイルスの侵入門戸として呼吸器粘膜、眼結膜、総排泄腔がある。呼吸器粘膜、眼結膜、総排泄腔のほか腎臓、卵巣、腸管での増殖性が高い。潜伏期は短く1日長くても3日間。IBウイルスは伝播力が非常に強く潜伏期が短いことが特徴である。<鳥の病気より抜粋>O-N091026

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