鶏
アビバクテリウム・パラガリナルムの感染によって起こる鼻汁の漏出、顔面の腫脹、産卵の停止などを主徴とする急性の呼吸器病で、年間を通じてみられるが、季節の変わり目に比較的多くみられる。潜伏期は通常1~3日で、呼吸器症状を呈し、鼻汁の漏出、顔面ならびに肉垂の浮腫性腫脹、奇声、開口呼吸などがみられ、発病後2~5週間で自然に回復する。採卵鶏では、産卵の低下が必発するが、産卵率は症状の改善にともなって回復する。病原菌は、病鶏との直接接触や感染鶏の鼻汁で汚染された飲水ならびに飼料などを介して伝播する。<鶏病研究会編鳥の病気より抜粋>KK-N090602