ニューカッスル病
急性の致死感染を起こすもので、日齢は問わない。ドイル型もしくは、1926年アジアで初めて認められたため、アジア型ともいい、数日から1週で致死率は90%にも達する。肉眼病変は消化器にかなり特徴的に出現し、腺胃の出血が顕著で、腸粘膜の潰瘍も出現する。卵巣の出血、また結膜や呼吸器粘膜の充出血、心臓や肋骨下組織などの脂肪組織の点状出血も出現する。脾臓は腫大し、表面および割面に白斑がみられる。主な病理組織学的所見は出血、水腫および血管変性、また呼吸器や結膜における壊死である。脳では広範な充血と囲管性細胞浸潤が起こる。症状は、呼吸促迫と咳を主徴とする著名な呼吸器症状、緑色水様性の下痢および振頸、斜頸また脚と翼の麻痺を主とする神経症状を呈し、目や頸の腫脹も起こる。<鳥の病気 Diseases of Birds鶏病研究会編より抜粋>O-N090904